2021/05/06 | 中学校初任者研修開講式 | | by サイト管理者 |
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大型連休明けの5月6日(木)に初任者研修中学校学級経営基礎講座Ⅰが開講しました。開講式にあたって私からのあいさつでは主体的・対話的で深い学びについて述べました。私自身の教員生活を振り返り自戒をこめて、生徒の主体的な姿勢を引き出すためには、まず教師の主体性が求められていることを実感しています。真摯に向き合うこととはどういうことかを事例を交えて伝えました。
次に中学2年の国語の教科書の文学的文章において、1955年以来採択され続けている『走れメロス』(太宰治)について、私なりに学びの探究の一例として、Society2.0からSociety5.0へのVersionの重なりを説明したところです。その上で、対話的とはどういうことか、会話が弾むこととの違いを『ギリシャ哲学の対話力』(斉藤孝)の書著を紹介しながら伝えました。
結びに私が青森市立造道中学校で教育実習を行った際に、ご指導いただいた故坂本正衛先生からの色紙の言葉「峠に立てばまた向こうの山が見える」(井上靖)を八甲田山の山並みの画像とともに紹介しました。これから長い教職人生ではありますが、その節目節目で見える景色が違います。しかしながら、山の伏流水にはいつも人間愛が流れていることを忘れないでほしいと思います。その一言を言い忘れましたので、この場をお借りしてメッセージとして付け加えたいと思います。まずは一年間、健康に留意し、目の前の子どもたちと共に教師として成長していくことを心より期待しています。