開催した講座の様子

D20 通常の学級のユニバーサルデザイン研修講座

10月5日(木)標記講座を開催しました。
 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方60名が参加されました。

 新潟大学大学院 教授 長澤 正樹 氏を講師に迎え、「通常学級における学習ユニバーサルデザイン~どの子も分かる授業づくり~」という内容で、演習を交えながらご講義いただきました。
 通常の学級における特別支援教育ーインクルーシブ教育システムの実施に向けてーという視点から、午前の演習では、校種が混ざったグループ内で「すべての児童生徒の学びを保障するための工夫」について、現在、各学校で取り組んでいることを出し合い、共有しました。
 午後の演習では、「子供の行動を観察し、対話を通してこれからのことを考える行動コンサルテーション」について学び、行動支援計画の作成を同じ校種の先生方同士で行いました。 

 

 

 

【受講者からの感想】
・私たちのやるべきことは診断ではなく、その子のための支援だということを確認することができました。学級の中で目立つ子だけではなく、しっかり正しく取り組んでいる子も、全ての子たちを認めてあげられる場を大切にしたいと感じました。
・特別な支援を必要とする子どもたちの多様性について、改めて確認することができた。そして、日頃から個を見取り特性を把握した上で、自己肯定感を高めたり、自己決定させたりすることで、問題行動を予防することができると分かった。
・生徒の問題行動に目がいきがちでしたが、生徒自身がどう考えているのか、思いや悩みに寄り添い、気持ちを「翻訳」するという立場で関わっていくことが大切であると分かった。
・今回の研修は授業をするに当たって、活用できる工夫が数多くあり、その中で「肯定感を高めるかかわり」や「自己決定を支援する」ということが印象的だった。この研修を通して、次の学びにつながる支援、学びに対する意欲等、資料をもう一度読み直して指導に生かしていきたいと思う。