開催した講座の様子

D18 自立活動研修講座【基礎コース】

   6月17日(火)、上記の講座が開催されました。受講者は小学校8名、中学校4名、高等学校3名、特別支援学校8名、聴講者1名、合計24名でした。特別支援学校フォローアップ研修講座(前期)と合同開催で行われました。 

 北川准教授の講義・演習では、自立活動の基本的事項や個別の指導計画の作成と評価をどのように考えていけばよいのか等について、事例を交えながらお話いただき、動画を見て対象児童の実態を捉え、課題(指導すべき大切なポイント)を導き出す演習を行いました。午後の演習では、担当する幼児児童生徒の実態から、どのように目標設定をしたか、その理由を自分なりに再考したりまとめたりする機会としました。

【研修内容】

講義・演習「自立活動の指導の基本的理解」(講師:文教大学 准教授 北川 貴章氏)

演習「障がいのある幼児児童生徒の実態把握と目標設定」


   

  

   

 【受講者の感想】

・自立活動の基本的な考え方から、これからどのように自立活動を行っていけばよいのかといった実践的なことまで、知りたいなと思っていたことを丁寧に学ばせていただいたと感じている。児童の実態を捉えるのも自分の主観が含まれることが多々あるので、複数の目でどのようなことがあったかという事実を収集し、そこから考えられる困り感を洗い出して適切な活動を考えて実践していくことが大事だと思った。

・自立活動の指導は教科指導とは異なり自由度が高いため、指導の目的と根拠を明確にする必要性を再認識した。目標設定においては、児童生徒の興味関心のみならず、発達段階を踏まえた中心的課題の抽出が不可欠であることや中心的課題を含む教育的ニーズの把握には、保護者の意向だけでなく、行動観察やアセスメント結果を総合的に分析する視点が求められることが分かった。さらに、指導計画の策定には、教員間の情報共有と合意形成が重要であることを再認識することができた。