開催した講座の様子

令和7年度 10月

D25 インクルーシブな学びを支える通常の学級の授業づくり

10月8日(水)、標記講座を開催いたしました。

小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方40名が参加されました。

早稲田大学大学院 教授 髙橋 あつ子先生を講師に迎え、「通常の学級における学びのユニバーサルデザイン~学びの多様性に応える授業づくり~」というテーマで、演習を交えながらご講義いただきました。講義では、児童生徒の多様な学びを保障するUDLの考え方やUDLの視点を取り入れた授業づくりについて、事例の紹介や演習を交えながら分かりやすく解説しただき、その後、参加された皆さんは、それぞれ担当している授業の学習プランを作成いたしました。
講座を通して、これまでの自身の授業を振り返るとともに、明日からの実践に生かしたいと大変好評でした。 

      

【受講者からの感想】

・「学び方」を選択することというのがとても新鮮で、実践するには若干勇気がいりますが、子供たちの学ぶことへの

 ワクワク感が増えそうだと感じています。

・当たり前だと思っていた教師主導の授業が、変えられると気が付いたことが良かったと思っています。もっと児童の

 学び続ける力をつけるためには、自分がサポートにまわり、時には今日学んだことを生かして、児童に委ねることが

 必要だと感じました。

・「子供が自分に合った学び方を選択し、学びを進めることで、主体的に学ぶ姿に変わっていく」という話がとても

 印象的でした。

・UDLの考え方で授業を組み立てるための発想の転換はとても難しかったですが、演習を通して、学習中の子供たち

 の活動や行動を具体的に考えることができました。

B16 県立学校臨時講師等研修講座Ⅱ

 令和7年10月7日(火)に【B16県立学校臨時講師等研修講座Ⅱ】を実施しました。高等学校7名、特別支援学校4名、臨時養護助教諭1名が参加し、「教職員の服務規律について」、「情報セキュリティについて」、「生徒理解について」の講義・演習を通して、教職員としての心構えとなる基礎・基本を学びました。また、研修後半からは各分科会に分かれ、専門的な知識の習得に励みました。

【講座の様子】

生徒理解について情報セキュリティについて分科会

【受講者の感想】

・職務中は当然ながら、普段から教員としての自覚を持ち信用を損なう様なことをせず、全力で仕事に取り組むべきだと再確認した。生徒理解のためには、生徒の話をどの様に聴くと良いのかを具体的に体験し良く分かりました。傾聴の方法を詳しく知ることができて良かったです。また、分科会では、芸術としての書道の評価についての疑問点などお聞きすることができて良かったです。

・服務規律では、教師として責任ある行動をしなければならないと感じました。自分の生活を見直し、教育する立場として意識していきたいと思います。情報セキュリティでは、生徒個人だけでなく家庭状況や成績、また保護者の職場などの情報ももっているということを意識し、外部に漏れないよう細心の注意を払うことが大切だと学びました。外部に漏れることで生徒だけでなく生徒の家族をも危険に晒してしまうということを念頭に危機管理をしていかなければと思います。

・生徒理解については、集団としての目標は1つとしてもそこに至るまでの1人1人の課題や今達成すべきことは違うので、それぞれのニーズをしっかりアセスメントしていきながら個々の計画作成にあたる必要があると感じました。また平等と公平についても理解できましたので、今後の指導に活かしていけたらと思います。校種ごとの分科会では、現在自立活動中心で授業を行っていますが、自立活動が生徒が今後生きていく中で大切な授業なこと、生徒の可能性を引き出せる授業だと感じ、今後の授業の組み立てや検討をペアの担任の先生方と協力していきながら行っていきたいと感じました。