9月17日(火)に標記研修講座を開催しました。
昨年度に引き続き、講師として東北学院大学文学部教授の稲垣忠氏をお招きし、
講義・演習をしていただきました。稲垣教授による講義・演習では、「生徒が切実感
をもって他者と伝え合う学び」や「ルーブリックで生徒の学びの質を保証する」など、
探究的な学び、情報活用型プロジェクト学習に必要となる知見を数多く得られる構成
となっており、学びの多い一日となりました。
■講義・演習「探究する学習のデザイン」
講義・演習「学習活動の設計と評価」
(講師)東北学院大学文学部
教授 稲垣 忠
■協議「総合的な探究の時間の取組」
(助言者)県総合学校教育センター 高校教育課
指導主事 小関 央高
指導主事 青木 雅俊
【講座の様子】
【受講者の感想】
・「生徒が主体的に活動する」ことはこれまでも探究させるときには意識してきたが、
”集めた情報を「吟味し、じっくり考えて」編集、創造し「切実感」をもって他者と
伝え合う”ことは全く考えてなかった。上記の活動にするためにも、最初の課題設定
が最も重要なのだろうと改めて思った。
・総合的な探究の時間を、デザイン思考でつくることで、見通し、対話、深まりを導く
手立てまでを見据えることが出来るので、日頃からその点まで意識して生徒と探究活
動を考えていきたいと思った。生成AIを使うことで、探究活動の道筋を見せたり、
ルーブリックの土台を作ることができたりする点で優れていると感じた。生成AIを
どのように使っていくのか、これから私たち教員側に求められているスキルだと思っ
た。新しいことに取り組んでみるワクワクを感じた。
・スクールポリシーと目標をリンクさせて設定することを今まであまり意識することが
なかったので、新たな学びとなった。探究の時間だけではなく、教科指導においても
目標をしっかりと意識して探究的な視点からの活動を織り込むことで、総合的な探究
の時間がさらによいものになると感じた。学校全体でこのような視点から授業改善、
カリキュラム改善を提案していくことがミドルリーダーに求められていると思うので
実行していきたい。
・教科との結びつきをより一層意識していきたい。両方の質を高めていこうと思った。
・稲垣先生のお話の中で、「身近な新聞記事の行間に探究が含まれている」とお聞きし、
感銘を受けた。働きかけの一つとして実践してみようと思う。