開催した講座の様子

C09 高等学校地理歴史科公民科教育講座

 8月28日(木)、29日(金)、標記講座を開催し、県内各地の高等学校、特別支援学校の8名の先生方が受講しました。「熟議」の手法を用いた対話的な学習活動を中心とした授業づくりや、ICTを活用した授業づくりの講義・演習などを通して、社会的な見方・考え方を働かせることができる授業づくりや探究的な学習に向けた授業計画についての考察を深めました。

 

【講座の内容】

1日目 講義・演習 公民としての資質・能力を育む「公共」の授業づくり~「熟議」を通じたシティズンシップ教育~

     講師 東洋大学文学部 教授 中平 一義 氏

    講義・演習 一人一台端末を活用した授業づくり

2日目 講義 地歴・公民科の最近の動向について~学習観・授業観の転換に向けて~

    演習・協議 地歴・公民科における探究的な学習の充実に向けて

 

【講座の様子】

【受講者の感想】

・熟議を取り入れることにより、生徒が表面だけでなくより深く社会的事象について考えられるようになると感じた。また、熟議の流れについて具体例を基に学ぶことで、難しさを感じると同時にこの手法を会得できた際の生徒たちへの学びの還元は大きな物があると感じた。今後是非取り組んでみたい。

・熟議という言葉を恥ずかしながら初めて聞きました。今回は公民でしたが、地理歴史でも十分使えるなと感じました。合意形成が求められがちですが、他者の考えを聞き自分の考えを広げることはとても大切なことだと思いました。

・地理の授業でGISを活用することの重要性を学んだ。地理院地図やopen-hinataなどのツールをまず自分が積極的に使う必要があると痛感した。共通テストに出題されているような探究活動(もしくはその要素)を、授業で展開する(落とし込める)という手法は授業改善に活かせると感じた。科目の性格・目標を踏まえ、大項目・中項目、単元のまとまりを意識しなければならない。「時代を通観する問い」「仮説」を表現させることの重要性を学んだ。

・地歴・公民科の各科目において求められている内容について、学習指導要領等に基づいて最新の動向や探究的な学習のあり方などを学ぶことができた。講義の内容を踏まえてこれまでの学習指導を振り返ると、新しい教科書に対応することで精一杯なあまり、学習指導要領で求められている「本質」や「核心」を見逃していたのではないかと気づくことができた。