7月23日(水)に標記講座を開催し、県立学校から7名の先生方が参加されました。
Active Directory(AD)を活用した校内の情報資産を管理する方法について学びました。「仮想化技術」を用いてWindowsサーバーとWindowsクライアントを用意し、擬似的に学校内でのネットワーク環境の構築を体験しました。
【講座の内容】
1章 ユーザー・グループの管理
2章 アクセス権の設定
3章 バックアップとリストア
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・ADが運用されているのは知っていましたが、具体的に何ができるのかがわかっていなかったので、詳しく知ることができてよかったです。
・今年度初めて管理者になったので、システムをわかりやすく、実技も交えて講義をしてくださったので、大変分かりやすかったです。まだサーバーをいじるのは緊張しますが、学校でまた復習したいと思います。
・サーバーのバックアップについて正しい知識を得られたこと、また誤って消してしまったデータの修復の仕方について特に参考になった。
7月9日(水)~10日(木)の2日間、標記講座を開催し、12名の先生方が受講されました。「主体的・対話的で深い学び」の視点で考える「読むこと」指導について学びました。受講者一人一人が新たな学びや気付きを得ることができ、今後の実践に生かしたいという前向きな感想が多く寄せられました。
【講座の内容】
1日目(7月9日)
午前:講義「読むこと」指導の授業改善Ⅰ
~「主体的・対話的で深い学び」の視点と学習状況調査から考える国語授業~
青森県総合学校教育センター 指導主事 澁谷 尚志
午後:演習・協議「読むこと」指導の授業改善Ⅱ
~「主体的・対話的で深い学び」の視点での指導の振り返り~
青森県総合学校教育センター 指導主事 澁谷 尚志
講義・演習 ICTを活用した授業づくり
青森県総合学校教育センター 指導主事 澁谷 尚志
2日目(7月10日)
午前:講義「深い学び」の実現に向けた国語科授業づくり
~文学的文章を読むことを中心に~
宮城教育大学 教育学部 教授 児玉 忠
午後:演習・協議「深い学び」の実現に向けた単元づくり
青森県総合学校教育センター 指導主事 澁谷 尚志
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・言葉による見方・考え方を働かせることの大切さが今まで以上に実感できました。そのために、指導事項を確認し、言葉に着目させることを言語活動として取り入れた単元構想が重要であることもよく分かりました。
・主体的・対話的で深い学びと個別最適な学びと協働的な学びの捉え方が曖昧だったため、自分の思考が今回の研修で整理できました。
・単元計画などに関しては、特に文章教材の授業で、指導事項を精選し、言語活動を設定した上で、生徒達にも単元の始まりにそれを示し、見通しをもって文章を読み進めさせたいと思います。
・KPTで自分の課題を改めて自覚することもできました。物語の授業づくりでは、自分がやってきたことに常に不安がありましたが、児玉先生のお話を聞いて、語り手に着目した授業づくりで自分がやってきたことにもつながっていたので、少し自信をもてたと同時に、子どもたちが夢中になるためにはどう工夫すればよいかということについてもヒントをいただくことができました。
・児玉先生のおっしゃっていた「心情の変化よりもっと深い変化の読み取りに迫れなければ文学を教材として扱う意味がない」というお話が非常に納得できました。生徒にとって価値のある授業づくりを目指していきます。
7月10日(木)標記講座を開催しました。
幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方22名が参加されました。
横浜国立大学 准教授 神山 努 氏 を講師に迎え、「本人・保護者の思いに寄り添う教育相談」「子供と保護者をポジティブな視点で支援する」というテーマで、ご講義いただきました。
講義を通して、教育相談は1対1の相談活動に限定するものではなく、子どもと関わる全ての場面を教育相談と捉えることや、行動上の問題が顕在化してからの着手ではなく学校や学級全体に対する予防的支援が大事であることを学びました。そのための取り組みとして、児童生徒に育てたい行動を職員で共有し、ほめて、認めて望ましい行動を増やしていくSWPBS(学校規模ポジティブ行動支援)について演習を交え、ご教授いただきました。
【受講者からの声】
・「不適切な行動をさせない」という発想より「適切な行動を増やす」ということに注力することが、子ども達にとっても指導する教師にとっても前向きな気持ちで持続可能な考え方だと思いました。
・生徒の行動に対し、その場しのぎで対応するのではなく、記録に残して分析する癖をつけていきたい。
・特別支援というと個別対応という印象を持たれがちだが、合理的配慮やユニバーサルデザインの視点からの支援で改善されることもあることを伝えていきたいと感じた。
・児童との関わり全てが、教育相談になっているという意識をもち、自分の言動に気を付けて日々関わっていこうと思いました。
7月8日(火)、9日(水)の2日間、商業教育指導者講座を開催しました。
聴講を含め、12名の先生方が受講し、学習指導要領が求めるビジネスの視点を踏まえた授業について、講義・演習を通して実践のヒントを数多く得ることができ、大変有意義な講座となりました。
【講座の内容】 8日 学習指導要領 教科「商業」について
データに基づいたマーケティング意思決定
八戸学院大学 地域経営学部地域経営学科
特任教授 堤 静子 氏
9日 世界一楽しい決算書の読み方
-ビジネスを意識した簿記会計の指導法-
株式会社 Funda 取締役COO 住永 匠 氏
主体的・対話的で深い学びを実現する授業デザインの構築
【受講者からの感想】
・日頃から各科目において、評価基準についてとても悩んでいた。今回の研修を通して、3観点及び、その評価方法、基準について、学ぶことができたと同時に主体的な学び、対話的な学び、深い学びにつながる自分の授業改善についてイメージを持つことができた。明日から実践したい。
・感覚ではなく、データで分析をすることの重要性を学ぶことができました。思い込みや主観ではなく、客観的に物事を見ることができるため、今後実践していきたいと思います。クロス集計やピボットテーブルは現在持っている情報処理の授業で積極的に触れていきたいと思います。また、使うだけで終わることなく、本日学んだ回帰分析や分析ツールなどを通して何を分析するのか、データの相関関係はどうか、今後はどうするかなどを考えさせる授業を展開していきたいと思います。
・教科書や問題集に出てくるものをそのまま教材として使っていたが、今の高校生は八百屋が何かわかっていないと言われ教員ベースで授業をしてしまっているなと反省した。会計と簿記を同じ意味合いとして使用していたが全く別物であるとわかった。会計は英語やITと同じように全員に必要な教育である。自分の立場によって同じ財務諸表でも考え方が違うということ。多角的な視点を日ごろ授業内外で意識付けしたい。
7月3日(木)、4日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
【講座の内容】
(1日目 所内)
■講義:「指導と評価の一体化」について
■講義:高等学校における農業教育について
講師:県立名久井農業高等学校 校長 小笠原理高 氏
■講義:県産農産物の輸出促進に向けた県の取組について
講師:県観光交流推進部県産品販売・輸出促進課 輸出促進グループ
総括主幹 本田斉与 氏
■演習:ICTを活用した教科指導の実践
(2日目 所外 県産業技術センター・農業協同組合)
■講義・演習:国内における輸出米事業の取組と目指すべき経営展開
講師:株式会社クボタ アグリ生販推進部新規事業推進室 米輸出事業推進課
佐藤 樹 氏
■講義・視察:県産果樹におけるブランド化と販路拡大(海外)の取組
講師:JAつがる弘前 りんご販売部販売課
課長 出雲正人 氏
【受講者の感想】
・生徒との関わり方について考え方を改める必要があると感じた。もっと、生徒と積極的にコミュニケーションをとり、生徒の変化や異変に気付けるような教員にならなければいけないと思った。
・教科指導の実践においてのcanvaツールは操作も簡単に行えるほか、生徒が主体的に活動に取り組める環境として力を発揮するものだと感じた。プロジェクト活動での発表を、canvaツールデザインから作成することにより、班の独創性や工夫を凝らした内容に出来るのではないかと考えた。
・スマート農業等のトレンドを生徒にも伝えて、農業に対する理解を深めてもらう授業を計画していきたいと思った。
・青森県の基幹産業の根幹である農業においての農業生産技術、流通戦略を間近で見ることができ、大変参考にさせて頂きました。昨今の物価高や米における備蓄米の流通など農業の転換期を迎えている中、企業側が工夫を凝らして青森県の農業を守っていることを知りました。農業高校の教員だからこそ、青森の農業を守っていける若い世代(人財)の育成が急務であることも再確認できました。
・目標の一つである本県農業教育を取り巻く現状課題を把握するという分野については、確実に達成できたと思う。学校現場で活用したいと思える内容ばかりだった。
7月1日(火)、2日(水)に高等学校外国語科言語活動実践講座を開催しました。参加者は生徒役となって様々な言語活動を直接体験し、それを踏まえて授業デザインについて演習・協議を行いました。活動の順序やファシリテーションの工夫など、授業を構成する上での重要な視点を共有し、受講者一人ひとりにとって学びの多い研修となったように思われます。
【講義内容】
1日目:「生徒の英語運用能力を育成する言語活動」
講師:県立八戸高等学校 教諭 當麻 進仁
2日目:「効果的・実践的な言語活動の実現に向けて」
【講座の様子】
【受講者からの感想】
〇自身の担当する科目での言語活動の実践方法を考え、実際に活動を組み立てながら生徒の動きを想像することができた。今まで実践したことがない言語活動の展開順で計画し、生徒が不安なく活動できるようにするために、どのような手立てと指導の工夫をできるか深く考えることができた。
〇生徒の立場で言語活動を体験することで、単元の内容をより深く学ぶことができたと思います。初めは慣れない生徒達も経験を重ねることで、学習意欲や知識の定着につながっていくと感じました。
7月1日(火)C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]を鯵ヶ沢町(七里長浜周辺)及びつがる市(出来島最終氷河期埋没林、亀ヶ岡石器時代遺跡、縄文住居展示館)の研修地で開催しました。七里長浜では、海成段丘(第四紀後半以降の約10万年周期で繰り返される気候変化、それに伴う高さ100m以上の海面変化、これらと局地的な地殻変動の重ね合わせにより形成された)の形成過程や海岸地形(海食崖、海食洞、ノッチ、ベンチ)等について観察しました。出来島最終氷河期埋没林の露頭では約2万8千年前の地層から発見された埋没林(エゾマツやアカエゾマツ等の針葉樹)を観察しました。最終氷期後期(約8万~2万年前)の極寒期に洪水などの急激な環境の変化によって針葉樹が水没し、その根が水分により、真空パックされたため腐らずに残ったものと考えられてる。
亀ヶ岡石器時代遺跡及び縄文住居展示館では、つがる市の学芸員の解説がありました。定住成熟期後半の大規模な共同墓地であり、高度な精神文化を示すとともに、内湾地域の汽水地域における生業及び高い精神性による祭祀・儀礼の在り方を示す重要な遺跡であることが分かりました。受講された先生方は、講義・観察を通して、七里長浜でみられる地層の形成過程と亀ヶ岡石器時代遺跡についてじっくり学び、考えることができたものと思います。
〈受講者の感想〉
・地層の理解を深めるためには、教科書やデジタル教材だけでなく、実物の観察が必要であると学んだ。
・時間がとることができれば、七里長浜と埋没林の見学を考えている。地形や年代、出土品についての理解を深めたい。
・化石や岩石、火山噴出物の採取を盛り込んだ授業内容にすること、また、写真を活用して地層の堆積順を展開することができればと考えている。
・亀ヶ岡遺跡や縄文遺跡群についての学習を通じて、地域や郷土の成り立ちと自然を結びつけた指導を行いたいと考えている。
7月1日(火)に標記講座を開催しました。音楽1名、美術2名、書道1名の計4名の先生方が受講され、校種・科目等をこえて、芸術科が育む資質・能力や「見方・考え方」についての講義後、「見方・考え方を働かせる場面」を意識した授業づくりの演習、最後に模擬授業や発表をしていただき、皆さんで振り返りを行いました。
【講座内容】
1講義・演習「芸術科が育む資質・能力について」
2演習・協議「資質・能力を育む授業づくり」
【受講者の感想】
・今回学んだ内容を、明日からの授業でさっそく意識して活用していこうと思います。授業の計画を立てる際に、知識・技能面の充実に偏りがちなので、作品などに対して生徒個々人が感性を働かせて活動できるように声掛けなどから工夫していきたいと思います。
・子どもたちから出た意見や考えをどのようにまとめることが正しいのか、悩むことが多々あったが、「見方・考え方を深める」ということを念頭に置いて、今後指導にあたってみようと思った。