8月1日(金)、講師に熊谷圭二郎先生をお招きし、標記講座を大研修室で開催いたしました。小学校、中学校、高等学校等から45名の先生方が受講・聴講をされました。
熊谷先生の講義によって、昨今の子供たちの変化、集団としての在り方の変化、教員に求められるリーダーシップ型の変遷、コーチングやカウンセリングスキルを生かした教育相談や子供たちとの関わり方等についてグループでの話し合いや演習を行いながら理解を深めることができました。また、昨今話題になっている教員の不適切な言動・関わり方である「教室マルトリートメント」についてもご講義いただきました。
【講座内容】講義・演習「より良い学級(HR)集団づくりについて」(午前・午後)
講師 日本大学 教授 熊谷 圭二郎 氏
【講座の様子】
【受講者の感想から】
・子ども同士をつなげる役割をしようと取り組んできたのですが、その方向性が間違っていなかったのだと自信が持て ました。たくさんのグループワークを通して、人と人が理解し合うにはやはり話すことが大切なのだと感じました。あらゆる教育活動で対話的活動を取り入れて、子ども自身の対話する力を育てないといけないと思いました。
・熊谷先生は、河村先生のお弟子さんということもありQUの理論も含めながら、学級集団のこれまでの変遷をわかりやすく解説してくださいました。今こそ学級集団づくり、学級経営における我々教員側の思考の変換が必要なのではないでしょうか。違いを受け入れ違いから学び違いを生かし合えるチームとしての学級集団を目指し、熊谷先生から教えていただいたコーチングやカウンセリングを生かし実践を積んでいきたいと思います。
・教室マルトリートメントについては、教師が無意識に行っている言動が児童へ与える精神的虐待の可能性があるという認識のもと、自己を振り返る力を高めていかなければと改めて感じました。まさに、教師は省察的実践家としての専門性を高めるために、日々、子どもたちの姿から学び続けなければならないのだと思いました。
・時代の変化によって、人間関係が希薄になっている現状を踏まえ、今の時代こそ人間関係づくりを意識した学級経営をする大切さを感じました。そのために、様々な役割を担って子ども同士を繋ぐという立ち位置を今後も意識していきたいと思います。また、多忙な日々でも子どもとの人間関係を大切にするためにコーチングスキルを日々の会話に取り入れたり、マルトリートメントを気にかけたりしながら子どもと関わっていきます。
・自分にとって、教育の目的は、何なのか、そのために教師はどうあるべきかを考える機会が多くなっている中で、その答えのヒントを得られるような内容であった。主体的に物事に関わる力の育成が必要であるということ、その過程において教師の役割は学級のグループリーダーとして子どもたちの考えを導く存在になるということを知り腑に落ちた気がした。今回の講義は、グループトークなどの演習が多く、自己開示の体験、他者から認められることの心地よさ、傾聴の体験などもとても良い経験になった。
・熊谷先生の圧倒的な知識量による講義は楽しく時間もあっという間だった。今回得たものを2学期からの学級作りに役立てて行きたいものばかりであった。特に、ヒーローインタビューはすぐにやってみたいと思う。