開催した講座の様子

C26 豊かな表現力を育む音楽科講座

10月28日(火)に、標記講座を開催し、12名の方が受講されました。講義「学習指導要領における伝統音楽指導」では、雅楽を聴いたり、唱歌で歌う活動を通して、伝統音楽の授業で育む資質・能力を捉えました。「表現から広がるこれからの学び」では、三味線に合わせ「秋田音頭」や「コキリコ」の民謡を歌ったり、「津軽じょんがら節」の三味線演奏を聴いたりして、郷土の伝統音楽について実感を伴った理解を深めました。午後は「さくらさくら」や「六段の調 初段」、「夏祭り」を教材として、箏の基本的奏法や唱歌について学びました。


[講座内容]
1 講義「学習指導要領における伝統音楽指導」
2 講義・演習「表現から広がるこれからの学び」
         ~我が国や郷土の伝統音楽を通して~
         ~唱歌や箏の活動を通して~
   講師:梅屋楽器店 三味線講師 浅野 修一郎
               箏講師 小野 玲子

 

  

【受講者からの感想】
・今回の研修では改めて伝統文化の素晴らしさや、生演奏の迫力や良さを実感した。民謡の発声一つにしても実演に叶うものはないと感じたし、三味線のバリバリ、ビリビリと伝わる空気感、箏を弾く際の指の動きなど、映像や音源では伝えられないものがあると感じた。
・講義では、伝統音楽の最終ゴールは何か(よさや愛着をもつこと)を確認することができました。また、学習指導要領に記載されている「音楽表現の共通性や固有性」を実感させるための授業例が非常に参考になりました。民謡の歌い方について、箏の演奏法の基礎、三味線の音色の魅力について実際に体験しながら学べることができて充実した研修でした。
・普段触れることが少ない音楽に触れられることは、インプットの機会が少ない教員にとって本当にありがたいと感じています。今回は実習ばかりではなく演奏を聴く時間がしっかりあったのが本当にうれしかったです。