8月23日(金)、上記の講座が開催されました。受講者は小学校17名、特別支援学校6名、聴講者9名、合計32名でした。「『気になる子供』の視点でかかわり方を見直す」というテーマで、講義・演習が行われました。
講義では、阿部教授の豊富な経験から得られた教育現場での様々な困り感、つまずきを抱えた子供たちの実態や特性が紹介されるとともに、その困り感を察知するための視点と具体的な手立てや支援の在り方等について詳しくお話いただきました。演習では、グループごとにSCT(文章完成法)から得られた情報から人物像を検討していく作業を体験したり、授業中に集中できない子供へのよりよいかかわり方や手立て等を話合ったりする活動を行いました。
【研修内容】
講義・演習「『気になる子供』の視点でかかわり方を見直す」
講師:星槎大学大学院 教授 阿部 利彦 氏
【受講者の感想から】
・まさに、今受け持ちの学級で困っていることの答えが、たくさん見つかったような気がした。「気になる子供」自身が一番困り感を抱えており、それを担任が理解し寄り添った指導をし続ければ、少しずつ改善に向かうはずだという希望をもつことができた。
・日常で実際に困っている場面について、具体的に学ぶことができ、とても有意義な時間だった。
・小学校教諭に必須の見方考え方が満載。今後実践し、さらに得るものがあるはずなので、日々研鑽していきたい。
・気になる子の困っている部分や行動の原因を考えることが改めて大切であると思った。
・子供の表面上の言葉だけを受け取るのではなく、その裏に隠されている思いを汲み取ろうとする姿勢がとても大切なことだと感じた。何気なく思っていた「当たり前」が、その子にとっては実はものすごく大変なことであることをたくさん自分は見落としてしまっていただろうなと反省した。
・見え方や器用さに関わる困難を抱えていることに気づくことができた。日頃、無意識に掲示している掲示物や指示等について、児童の姿勢などからアプローチしてみたい。