8月21日(水)にD13今日から始めるグループ・アプローチ研修講座を開催しました。聖徳大学教授 鈴木由美 先生による講義・演習では、「zoom」や「間違い探しゲーム」など様々なグループ・アプローチのプログラムを紹介していただき、教師一人一人が児童生徒の視点で活動することができました。受講者から寄せられたアンケートには、夏休み前の時期に行われて、2学期にすぐに実践したいという、たくさんの感想をいただきました。
【受講者アンケートより】(一部抜粋)
・勉強に来たはずが、自分が元気になれた気がします。2学期直前の良いタイミングでパワーをもらえて、受講して良かったと思います。
・目的に応じた活動がさまざまあることや多様なアプローチの仕方があることなどを教えていただき、自分の中の引き出しを増やすことができました。
・さまざまな活動を実際に体験できたことで、子どもの気持ちになって考えることができたり、自分の授業のここに使えるなと思えたりしたので、2学期から早速取り入れてみたいと思いました。グループ・アプローチは、良好な関係づくりだけでなく、自分のことを客観的にみて自分の心に気づくこともできるという側面もあることを知り、大変勉強になりました。
8月28日(水)〜29日(木)標記講座を開催いたしました。
1日目は、玉川大学の工藤洋路教授より、外国語の授業における「話すこと」「書くこと」の指導と評価についての講義していただきました。2日目は自身の授業でのアウトプット活動を含む授業計画作成に取り組みました。受講者1人1人が領域のバランスの取れた指導について考える機会となり、単元の構想、評価基準の作成等、日々の授業改善に生かせる内容の研修となりました。
【研修内容】
1日目: 講義「「話すこと」と「書くこと」の指導と評価」
(講師) 玉川大学 教授 工藤 洋路
2日目: 講義・演習「「話すこと」「書くこと」に焦点を当てた授業づくり」
【受講者の感想】
・普段読むべきとわかっていながらも、読み解くのが難しいと感じてしまう「学習指導要領」や「指導と評価の一体化のための学習評価に関する参考資料」の内容を、具体例を伴って非常にわかりやすくご説明いただいたので、とても理解が深まりました。新しいことを次々と伝えるよりも、シンプルに「pre-readingとpost-readingをつなげましょう」ということを繰り返してくださったので、講義の要点が身に沁みました。
・これまでパフォーマンスと「思考・判断・表現」の評価への反映の仕方に疑問が多くあったのですが、大分理解が深まり、納得できた部分が多くありました。授業を評価ありきでデザインする必要性についても学ぶことができました。
・実際に単元計画を作成することで、昨日の学びの理解を深めることができた。学校に戻って他の単元計画を練る際には本日の学びを他の先生方と共有しつつ作成をすすめたいですし、授業では要点をしぼり、「単元全体で」それを生徒に伝えられるよう、仕組みづくりを行っていきたいと改めて感じました。
・なかなか話すことと読むことについて評価するのが難しかったのですが、今後の授業展開にもつながる研修となりました。
8月23日(金)、上記の講座が開催されました。受講者は小学校17名、特別支援学校6名、聴講者9名、合計32名でした。「『気になる子供』の視点でかかわり方を見直す」というテーマで、講義・演習が行われました。
講義では、阿部教授の豊富な経験から得られた教育現場での様々な困り感、つまずきを抱えた子供たちの実態や特性が紹介されるとともに、その困り感を察知するための視点と具体的な手立てや支援の在り方等について詳しくお話いただきました。演習では、グループごとにSCT(文章完成法)から得られた情報から人物像を検討していく作業を体験したり、授業中に集中できない子供へのよりよいかかわり方や手立て等を話合ったりする活動を行いました。
【研修内容】
講義・演習「『気になる子供』の視点でかかわり方を見直す」
講師:星槎大学大学院 教授 阿部 利彦 氏
【受講者の感想から】
・まさに、今受け持ちの学級で困っていることの答えが、たくさん見つかったような気がした。「気になる子供」自身が一番困り感を抱えており、それを担任が理解し寄り添った指導をし続ければ、少しずつ改善に向かうはずだという希望をもつことができた。
・日常で実際に困っている場面について、具体的に学ぶことができ、とても有意義な時間だった。
・小学校教諭に必須の見方考え方が満載。今後実践し、さらに得るものがあるはずなので、日々研鑽していきたい。
・気になる子の困っている部分や行動の原因を考えることが改めて大切であると思った。
・子供の表面上の言葉だけを受け取るのではなく、その裏に隠されている思いを汲み取ろうとする姿勢がとても大切なことだと感じた。何気なく思っていた「当たり前」が、その子にとっては実はものすごく大変なことであることをたくさん自分は見落としてしまっていただろうなと反省した。
・見え方や器用さに関わる困難を抱えていることに気づくことができた。日頃、無意識に掲示している掲示物や指示等について、児童の姿勢などからアプローチしてみたい。
8月28日(水)に標記研修講座を開催しました。
昨年度に引き続き、講師として東京学芸大学大学院教育学研究科教授の西村圭一氏を
お招きし、講義・演習をしていただきました。西村教授による講義・演習では、「生徒
を主語にした授業をデザインすることの必要性」や「これからの統計教育の在り方」な
ど、今後の数学教育に必要となる知見が数多く得られる構成となっており、受講者の心
に残る学びの多い1日となりました。
■講義・演習「数学科における探究的な学び」
講義・演習「統計教育の充実」
(講師)東京学芸大学大学院 教育学研究科
教授 西村 圭一
■演習・協議「仮説検定の授業デザイン」
(講師)県総合学校教育センター 高校教育課
指導主事 小関 央高
【受講者の感想】
・探究的な学びについて、課題も含め、すべて生徒が作り上げていくものと思っていた
が、そればかりではないことがわかった。生徒の実態に合わせて、どこをねらって探
究的な学習を進めていくか考えていきたい。
・統計教育の充実については、「なぜ統計教育の充実が求められるか」を確認すること
ができ、さらに、ICTの力も借りながら授業を展開していくイメージを持つことが
できた。
・開いた探究だけじゃなく、支援あり、構造化された探究など、些細なことでもいいの
で授業に盛り込んでいきたいと思った。過程にこそ学びがある、先生が変われば生徒
も変わるということを改めて実感した。
・今年度は準ずる課程の生徒は在籍していないが、知的代替の課程の生徒にも興味を持
ってもらえるような発問の工夫やICT活用の参考になった。
・統計学の授業のデザインの仕方から指導方法が見えてきた。動画で拝見した授業など
を参考にしていきたい。
・実際の指導案や授業風景を見て、仮説検定の授業でどこに山場を設定するか参考にな
った。エクセルを用いたシミュレーションも、生徒に理解させる上で強力なツールに
なると思った。各先生、手探り状態なのも分かったので、情報交換をしながら授業研
究をしていきたい。
8月29日(木)~30日(金)の2日間、標記講座を開催しました。3名の受講者が参加され、観察・実験を中心に、科学的に探究することを意識した授業づくりについて研修しました。
[日程]
<1日目>
〇 理科の見方・考えかたを働かせる授業デザイン
〇 身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発
<2日目>
〇 単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり~資質・能力をバランスよく育むために~
〇 思考力・判断力・表現力を引き出す実践とその工夫
[受講者アンケートから]
・観察、実験などを取り入れたくてもなかなかできていないが、効果的な実験や探究的な視点からの実験構成などを取
り入れるためのヒントをたくさん得ることができた。また、他の先生方との情報交換も非常に有益なものであった。
・今まで取り入れたことがない実験や方法を学ぶことができた。今後は授業に取り入れ、資質能力を育みたい。
8月27日(火)標記講座を開催しました。37名の先生方が受講されました。
午前は、学級活動(1)(2)(3)のポイントや実践事例、ICTの活用についてお話をさせていただきました。また、学級活動(2)の食育の授業づくりを班で体験していただきました。
午後は、帝京大学の安部教授に講義をしていただきました。特別活動の核となるお話や全国の豊富な事例をご紹介いただきました。また、班で学級活動(1)に関する日頃の悩みや課題を共有する時間もあり、充実した3時間となりました。
【講座の内容】
・自主的・実践的な態度を育てる学級活動とICTの活用
青森県総合学校教育センター 指導主事 長谷川 紘一
・生きる力の育成と特別活動の役割
帝京大学教育学部 教授 安部 恭子
【講座の様子】
【受講者の感想】
・特別活動(学級活動)について、基礎的な内容から実践例まで詳しく講義していただきました。今後の指導に当たっての意欲が増しました。また、これまでより自信をもって計画立案や実践を行うことができそうです。
・これまで特別活動について行事に偏りがちだった自分の指導を、教育活動全般の中で行えるようにしたいと感じました。
・学級活動の(1)(2)(3)のそれぞれの特徴が、講義や演習等を通してより詳しくわかりました。特別活動に力を入れて取り組みたいと思いました。
・特別活動が子供たちが仲間と協働して「みんながよくなる」ためにとても重要であること、学級経営と密接に関わり合っていること、何のために話し合うのか、その意義(目的意識)が大切であることを学びました。演習では、学級活動(1)の授業や事前・事後指導を行う上で自分が悩んでいた部分をグループの先生方と共有し、解決策を考えたり、安部教授に分かりやすく説明していただいたりしたので、これから子供たちと学級活動をするのが楽しみになりました。
・学級会における合意形成の仕方について、話合いの中で獲得していき、子供たちが主体となる特別活動を目指していきたいと思います。自分たちでつくるという意識を高めていけるようにし、楽しいと思える学校にしていきたいです。
・特別活動の目的を再確認できたと同時に、今の子供たちに対応した指導についても整理して考えることができました。話合い活動の実践事例が大変参考になったので今後の実践に生かしていきたいです。
・マンネリ化、固定化された学級活動から脱却、多様な他者と協働、自己指導能力の育成等、自分が「なしていないこと」を自覚することができた研修でした。背中を押されたような感覚です。今後、限られた時間の中で自分なりに工夫し、教員の仲間と考えを共有しながら、学級活動を見つめ直していきたいと思います。
8月27日(火)県立学校事務長研修講座(後期)が開催され、県立学校の事務長9名が受講しました。「学校施設の管理について」の講義を聴き、具体的な事例を参考にしながら今後の管理体制について考えを深めている様子でした。
【研修内容】
講義「学校施設の管理について」
(講師)県教育庁学校施設課
【研修の様子】
【受講者の感想】
・具体的な例を出していただいたので、とても分かりやすく参考になりました。学校に戻ってから実践したいと思います。
・貸付、使用許可等施設管理事務の中で本校にも該当する事があり、内容等確認でき、参考になりました。
・建物の構造、また劣化がどのように進むのか分かった。
・資料が今後の実務を行う上で、大変役立つもので、講座を受講出来てよかったです。
8月23日(金)に標記講座が開催され,県内の小学校,特別支援学校から8名の先生方が受講しました。
【講座の内容】
1.講義・演習「特別活動における食育の授業づくり」
2.講義「こどもの食育活動の充実に向けて」
文部科学省初等中等教育局
健康教育・食育課 食育調査官 山上 望
【講座の様子】
【受講者の感想】
・やらなければならない根拠をしっかりと把握することができたため,日常的な食育や授業の提案をしやすくなりました。
・学級での食育指導について資料や方法が大変参考になりました。また,学校で計画している年間計画の活用の大切さや方法も,改めて詳しく理解を深めることができました。
・特別活動の組み立て方や進め方,生徒を引き込むアイディア,グループでの話合いも充実し,もっと多くの時間をとってさらに勉強したいと思いました。
・食育とは何なのか,どのような目的で小学校中学校で取り組まれているのか,などを知りたかったのですが,それ以上の学びがありました。
8月28日(水)に『特別支援教育におけるICT活用「基礎・基本」研修講座』を開催いたしました。
今年度は小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方25名が受講、小学校、特別支援学校の先生方2名が聴講されました。
午前中は東北福祉大学教育学部 准教授 杉浦 徹 先生を講師に迎え、「特別支援教育におけるICT活用について~基本的な考え方と実践で大事にしたいこと~」という内容で講義・演習を行いました。
子どもたちのできてうれしい気持ちを育てることの大切さについて、事例の紹介や多くの演習を交えながら分かりやすくお話していただきました。
午後は、特別支援学校の先生方2名の実践発表と、授業改善に向けた演習を行いました。
これまでの自身の指導を振り返るとともに、これからの指導にどう生かすか、アイディアやヒントを見つけることができました。
【受講者の感想から】
・ICT活用について授業場面だけで考えていたが、人と人がつながっていくためのツールとして捉えることができ、気持ちが楽になりました。
・「障がい」ということの捉えが、環境から求められていることとのスキマ(不具合さ、困難さ)であるというお話がその通りだなと思った。今までそのように考えていなかったが、杉浦先生のお話を聞いて、そうだと思った。誰にでもある(起こりうる)ことなのだと思って、子どもたちの困難さに気付き、どう支援したらよいかを考えて取り組みたいな、と思った。
・コミュニケーションを図るために、相手にどのように働きかけてもらうと良いかといった視点で考えて、ICTの使い方を工夫するといったことが演習から学べて、とても勉強になりました。いつも「できるように」といったことを考えて行ってしまうが、考え方を変えて「何が喜びにつながる」か考えることが大事だと気付いた。
・道徳の授業の仕方やアプリケーションを活用した授業がとても参考になりました。アプリケーションは学校を休みがちな生徒のために役立つツールだと知ることができました。
8月28日(水)、今日から始める不登校対策研修講座が開催されました。受講者は小学校5名、中学校9名、高等学校4名、特別支援学校6名、聴講者5名、合計29名でした。「不登校児童生徒の理解とその対応」の講義・演習が行われ、リレーションの実習やグループごとの意見交換などを数多く交えながら、不登校児童生徒の心に寄り添った支援をどのように行っていくことができるか学ぶことができました。
【研修内容】
講義・演習「不登校児童生徒の理解とその対応」
(講師)明治大学 教授 諸富 祥彦 氏
【受講者の感想から】
・新学期からすぐに実践できるものが多く、大変ためになりました。エンカウンター、言葉がけ、雑談力など意識していきたいと思います。
・諸富先生が今まで対応したケースの例をたくさん紹介してくださったので、自校のケースと照らし合わせながら聞くことができ、生徒を理解する上でも大変参考になりました。また、今後の実践に向けて具体的なイメージ、アイディアをもつことができました。
・不登校体験というのは、自分が自分として生きるために必要な体験という言葉がとても印象的でした。行動を活性化させ、生命体として駄目にならないように関わる大切さなど、今までにはない考え方を深めることができました。
・不登校対策だけでなく、いじめ等の生徒指導全般につながる内容が多く、とても勉強になった。子供や保護者との人間関係づくりを基盤に、身も心も重くなった子供たちと少しでも心を通わせられるように努めたいと思った。