7月25日(金)に標記講座を開催しました。技術分野を担当する中学校および特別支援学校の先生方が受講され、技術分野の授業づくりについて学びました。
【講座の内容】
1.講義「課題発見、課題解決型授業の作り方」
2.実習「TinkerCadの基本操作について」
3.演習「計測・制御の演習について」
【受講者の感想】
・生徒にとって本当に意味のある学びとは何かを改めて考えさせられました。特に、課題を「発見する力」と「解決していく力」は別々の力であり、どちらも授業の中で意識して育てていく必要があるという話に強く納得しました。
・印象に残っているのは、「ニーズとシーズ」の考え方です。普段何気なく見ている日常の中にも、よく見れば困っていることや改善できることがたくさんあることに気づかされました。生徒にもこうした視点を持たせることで、より主体的な学びにつながると感じました。
・生徒用のワークシート、話し合い活動を実際に体験できたこととても嬉しく思います。
・実際の授業実践例として、マイクロビットやTinkerCADを活用した活動も紹介されていて、自分の授業にも応用できそうなヒントがたくさんありました。ただキットを作るだけでなく、「なぜこの機能が必要か」「どうすればもっと便利になるか」を考えさせる場面づくりが大切だと思いました。
・今後は、授業の中で「何のためにこの活動をするのか」という目的意識を生徒と共有しながら、技術を使って身の回りの課題を自分ごととして捉えられるような授業を工夫していきたいです。
・センシングについて、もっと時間をかけて勉強したいなと感じました。
・今回の実習・演習では、TinkerCADやブレッドボード、タコラッチミニ、micro:bitといった教材を実際に扱いました。これらのツールを自分の手で使ってみることで、普段の授業では気づきにくい細かな難しさや、生徒がつまずくポイントを体験することができました。
・特に印象的だったのは、自分でも手順が曖昧になったり、「この操作で合っているのか?」という不安を感じる場面が何度もあったことです。これはまさに、生徒が感じている戸惑いや不安と同じであり、教える立場として改めて学び直すよい機会になりました。
・教材やツールそのものの面白さはもちろんありますが、それをどのように授業の中に位置づけ、生徒にとって意味のある活動にしていくかが、教員としての工夫のしどころだと感じました。演習を通して、自分自身も“学ぶ楽しさ”と“つまずく難しさ”の両方を体験できたことで、今後の授業設計に一層実感をもって取り組めそうです。