7月10日(木)標記講座を開催しました。
幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方22名が参加されました。
横浜国立大学 准教授 神山 努 氏 を講師に迎え、「本人・保護者の思いに寄り添う教育相談」「子供と保護者をポジティブな視点で支援する」というテーマで、ご講義いただきました。
講義を通して、教育相談は1対1の相談活動に限定するものではなく、子どもと関わる全ての場面を教育相談と捉えることや、行動上の問題が顕在化してからの着手ではなく学校や学級全体に対する予防的支援が大事であることを学びました。そのための取り組みとして、児童生徒に育てたい行動を職員で共有し、ほめて、認めて望ましい行動を増やしていくSWPBS(学校規模ポジティブ行動支援)について演習を交え、ご教授いただきました。
【受講者からの声】
・「不適切な行動をさせない」という発想より「適切な行動を増やす」ということに注力することが、子ども達にとっても指導する教師にとっても前向きな気持ちで持続可能な考え方だと思いました。
・生徒の行動に対し、その場しのぎで対応するのではなく、記録に残して分析する癖をつけていきたい。
・特別支援というと個別対応という印象を持たれがちだが、合理的配慮やユニバーサルデザインの視点からの支援で改善されることもあることを伝えていきたいと感じた。
・児童との関わり全てが、教育相談になっているという意識をもち、自分の言動に気を付けて日々関わっていこうと思いました。