10月28日(火)に標記講座が開催され、小学校4名、中学校2名、高等学校6名、特別支援学校4名、計16名の受講者が「主体的・対話的で深い学びの視点を取り入れた消費者教育の授業づくり」をテーマに研修を行いました。講師の弘前大学 教育学部 教授 加賀 恵子 先生より、家庭科とパーソナルファイナンシャル・リテラシー、青森県の金融リテラシーの実態、教材・資料集の活用など、幅広く講義をしていただき、専門的な知識と明日からの授業に活かせる多くのヒントを得ることができ、とても有意義な時間となりました。
【研修内容】
講義・演習 学習指導要領における消費者教育
講義・演習 家庭科におけるパーソナルファイナンシャル・リテラシーに関する教材・資料集の活用
(講師)弘前大学 教育学部
教授 加賀 恵子 氏
講義・演習 主体的・対話的で深い学びの視点を取り入れた消費者教育の授業づくり
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・3観点を意識した目標、評価について、学習指導要領に基づいた観点別の目標の立て方がとても参考になりました。改めて特別支援学校学習指導要領解説、教科編家庭を読み込み、目標につなげたいと思いました。午後の演習は、いろいろな授業の例や教材等を教えていただき、実際にやってみたいと感じました。八戸の消費生活すごろくは子どもたちも楽しんでできると思うので、言葉を簡単にしたり、金額を小さくするなどアレンジして使用できればと思いました。時間があれば自分たちで始めから作成も良いかもしれないと感じました。今後の消費者教育に関する授業作り、改善へつなげるヒントを得ることができました。
・午前の「学習指導要領を再確認する」は耳が痛かったです。読んでいるつもりになっていました。読み解くポイントを踏まえ、再度読み直したいです。本日は、色々と参考になる資料やサイトなどを紹介いただき、また試すことができて楽しかったです。また、小学校、中学校、特別支援と、それぞれがどんな力を身につけさせたいと思っているかの比較が見られましたし、それぞれの手立ての工夫も興味深かったです。家庭科って面白いですね。専門も迷いがなくていいですが、家庭総合・家庭基礎がやりたくなりました。ありがとうございました。
・普段、学習指導要領にじっくり目を通す機会がなかったので、系統性を意識したり考えたりしながら指導計画を作る活動が特に印象に残りました。八戸の消費生活すごろく、早速学級で使ってみました。お金の金額も大きく、子供たちは遊びながら、収入支出の大きさに一喜一憂しながら生活ではたくさんのお金を必要とすることや、クーリングオフや相談カードの使うタイミングについて考えていました。
10月31日(金)、今日から始める保護者対応研修講座が開催されました。受講者は、小学校4名、中学校5名、高等学校10名、特別支援学校9名、聴講者9名の計37名でした。講義や演習を通して、教員と子どもの信頼関係が保護者からの信頼につながることや、家庭や学校での愛着形成が子どもの健やかな成長にとって重要であることなど、実践的な内容を学ぶこと機会となりました。
【研修内容】
講義・演習「保護者とのより良い関係のつくり方」
(講師)秋田公立美術大学 教授 野々口 浩幸 氏
【受講者の感想から】
・野々口先生の魅力ある講義に惹きつけられ、あっという間の1日でした。愛着障害、良好な人間関係を保持するためのコミュニケーション力とバイアスの理解、保護者対応は複数で対応するなど、多くの学びと気づきがありました。また、自己成長エゴグラムやコミュニケーション力テストを行い、自分自身を見つめ、自己の課題を確認することができました。
・幼少期における愛着形成がうまくなされない場合、その後の発達や人間関係に何らかの影響が生じること、また社会に出てからの対人関係にも障害として現れる可能性が有ることを理解しました。近年では、学校への欠席連絡がアプリで完結するなど、教師と保護者が直接コミュニケーションをとる機会が少なくなってきています。そのような状況の中で、このようなテーマの講義は今後ますます必要になってくるのではないかと感じました。野々口先生の「チーム子育て」という考え方に大変共感するとともに、子どもだけでなく、保護者を理解し、共に教育を進めていくことの大切さを改めて実感しました。