7月3日(木)、4日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
【講座の内容】
(1日目 所内)
■講義:「指導と評価の一体化」について
■講義:高等学校における農業教育について
講師:県立名久井農業高等学校 校長 小笠原理高 氏
■講義:県産農産物の輸出促進に向けた県の取組について
講師:県観光交流推進部県産品販売・輸出促進課 輸出促進グループ
総括主幹 本田斉与 氏
■演習:ICTを活用した教科指導の実践
(2日目 所外 県産業技術センター・農業協同組合)
■講義・演習:国内における輸出米事業の取組と目指すべき経営展開
講師:株式会社クボタ アグリ生販推進部新規事業推進室 米輸出事業推進課
佐藤 樹 氏
■講義・視察:県産果樹におけるブランド化と販路拡大(海外)の取組
講師:JAつがる弘前 りんご販売部販売課
課長 出雲正人 氏
【受講者の感想】
・生徒との関わり方について考え方を改める必要があると感じた。もっと、生徒と積極的にコミュニケーションをとり、生徒の変化や異変に気付けるような教員にならなければいけないと思った。
・教科指導の実践においてのcanvaツールは操作も簡単に行えるほか、生徒が主体的に活動に取り組める環境として力を発揮するものだと感じた。プロジェクト活動での発表を、canvaツールデザインから作成することにより、班の独創性や工夫を凝らした内容に出来るのではないかと考えた。
・スマート農業等のトレンドを生徒にも伝えて、農業に対する理解を深めてもらう授業を計画していきたいと思った。
・青森県の基幹産業の根幹である農業においての農業生産技術、流通戦略を間近で見ることができ、大変参考にさせて頂きました。昨今の物価高や米における備蓄米の流通など農業の転換期を迎えている中、企業側が工夫を凝らして青森県の農業を守っていることを知りました。農業高校の教員だからこそ、青森の農業を守っていける若い世代(人財)の育成が急務であることも再確認できました。
・目標の一つである本県農業教育を取り巻く現状課題を把握するという分野については、確実に達成できたと思う。学校現場で活用したいと思える内容ばかりだった。
7月1日(火)、2日(水)に高等学校外国語科言語活動実践講座を開催しました。参加者は生徒役となって様々な言語活動を直接体験し、それを踏まえて授業デザインについて演習・協議を行いました。活動の順序やファシリテーションの工夫など、授業を構成する上での重要な視点を共有し、受講者一人ひとりにとって学びの多い研修となったように思われます。
【講義内容】
1日目:「生徒の英語運用能力を育成する言語活動」
講師:県立八戸高等学校 教諭 當麻 進仁
2日目:「効果的・実践的な言語活動の実現に向けて」
【講座の様子】
【受講者からの感想】
〇自身の担当する科目での言語活動の実践方法を考え、実際に活動を組み立てながら生徒の動きを想像することができた。今まで実践したことがない言語活動の展開順で計画し、生徒が不安なく活動できるようにするために、どのような手立てと指導の工夫をできるか深く考えることができた。
〇生徒の立場で言語活動を体験することで、単元の内容をより深く学ぶことができたと思います。初めは慣れない生徒達も経験を重ねることで、学習意欲や知識の定着につながっていくと感じました。
7月1日(火)C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]を鯵ヶ沢町(七里長浜周辺)及びつがる市(出来島最終氷河期埋没林、亀ヶ岡石器時代遺跡、縄文住居展示館)の研修地で開催しました。七里長浜では、海成段丘(第四紀後半以降の約10万年周期で繰り返される気候変化、それに伴う高さ100m以上の海面変化、これらと局地的な地殻変動の重ね合わせにより形成された)の形成過程や海岸地形(海食崖、海食洞、ノッチ、ベンチ)等について観察しました。出来島最終氷河期埋没林の露頭では約2万8千年前の地層から発見された埋没林(エゾマツやアカエゾマツ等の針葉樹)を観察しました。最終氷期後期(約8万~2万年前)の極寒期に洪水などの急激な環境の変化によって針葉樹が水没し、その根が水分により、真空パックされたため腐らずに残ったものと考えられてる。
亀ヶ岡石器時代遺跡及び縄文住居展示館では、つがる市の学芸員の解説がありました。定住成熟期後半の大規模な共同墓地であり、高度な精神文化を示すとともに、内湾地域の汽水地域における生業及び高い精神性による祭祀・儀礼の在り方を示す重要な遺跡であることが分かりました。受講された先生方は、講義・観察を通して、七里長浜でみられる地層の形成過程と亀ヶ岡石器時代遺跡についてじっくり学び、考えることができたものと思います。
〈受講者の感想〉
・地層の理解を深めるためには、教科書やデジタル教材だけでなく、実物の観察が必要であると学んだ。
・時間がとることができれば、七里長浜と埋没林の見学を考えている。地形や年代、出土品についての理解を深めたい。
・化石や岩石、火山噴出物の採取を盛り込んだ授業内容にすること、また、写真を活用して地層の堆積順を展開することができればと考えている。
・亀ヶ岡遺跡や縄文遺跡群についての学習を通じて、地域や郷土の成り立ちと自然を結びつけた指導を行いたいと考えている。
7月1日(火)に標記講座を開催しました。音楽1名、美術2名、書道1名の計4名の先生方が受講され、校種・科目等をこえて、芸術科が育む資質・能力や「見方・考え方」についての講義後、「見方・考え方を働かせる場面」を意識した授業づくりの演習、最後に模擬授業や発表をしていただき、皆さんで振り返りを行いました。
【講座内容】
1講義・演習「芸術科が育む資質・能力について」
2演習・協議「資質・能力を育む授業づくり」
【受講者の感想】
・今回学んだ内容を、明日からの授業でさっそく意識して活用していこうと思います。授業の計画を立てる際に、知識・技能面の充実に偏りがちなので、作品などに対して生徒個々人が感性を働かせて活動できるように声掛けなどから工夫していきたいと思います。
・子どもたちから出た意見や考えをどのようにまとめることが正しいのか、悩むことが多々あったが、「見方・考え方を深める」ということを念頭に置いて、今後指導にあたってみようと思った。