開催した講座の様子

令和5年度 6月

C12 中学校数学科教育講座

6月29日に中学校数学科教育講座が開催されました。文部科学省より水谷尚人調査官をお招きしての開催で、9名の先生方が受講されました。また、藤崎町立明徳中学校竹内淳子教諭による授業実践の発表を受け、効果的な授業改善の進め方について協議し、今後の授業実践に役立てる講座となりました。

【講座の内容】
1.水谷尚人調査官による 講義・演習「子供の資質・能力を育む授業」
2.竹内淳子教諭による 発表・協議「主体的・対話的で深い学び」の視点による授業実践

【講座の様子】

【受講者の感想】
・統合的・発展的に考える生徒に勝手になるわけではなく、そのように指導しなければいけないことを改めて痛感した。インプットした知識をアウトプットする機会を適切に設定することが、協働的な学びにつながると再確認することができた。
・主体的に学習に取り組む態度の評価に関して、自己調整力という軸について再考することができた。また、学校全体で生徒のイメージを共有することが大切だと思った。
・自分に不足している知識や考えを整理し、アップデートすることができ、水谷先生の講義の構成自体が、自分自身の今後の授業やプレゼンに生かせると感じた。
・「理解の質」向上のためのアウトプット、育成して評価、全国学力・学習状況調査の分析・活用など、すぐにでも現場で実践したいと思えるキーワードをたくさんいただけた。今後自分の中で振り返ることで、生徒に還元できる「知識の質」まで落とし込んでいきたい。

A37栄養教諭・学校栄養職員フォローアップ(2年次)研修講座

 6月30日(金)に標記講座が開催され,県内の中学校・特別支援学校から2名の先生方が参加しました。
【講座の内容】
 1.施設見学 「給食業務の実際」
 2.講義・協議「給食業務の実際・管理運営上の諸問題」
          県立青森第一高等養護学校 栄養教諭 小島 良子
3.講義・協議「教科等における食に関する指導の実際」
4.講義   「児童生徒の心理」

【講座の様子】

       

【受講者からの感想】
・昨年度の取組を振り返る機会となり,今回の研修で学んだことを2年目,3年目と生かしていきたい。
 給食管理と食育にも力を入れて,今後もステップアップしていけるよう頑張りたい。
・給食の衛生管理については,教職員の理解を促したいと思った。食に関する指導については,子ども
 主体で意欲的な授業を展開し,児童生徒の行動変容につなげるようにしたい。

C27 芸術系教科の資質・能力を育む授業づくり講座

 6月30日(金)芸術系教科の資質・能力を育む授業づくり講座が開催されました。6名の先生方と校種・科目等をこえて芸術科が育むべき資質・能力について、学習指導要領を踏まえた講義、題材構想と授業づくりの演習、最後に模擬授業や発表を行いました。

【研修内容】
 1 講義・演習「芸術科が育む資質・能力について
         講師 県総合学校教育センター 指導主事 野呂 俊光
                        指導主事 道川 里奈
 2 演習   「資質・能力を育む授業づくり①」~単元・題材構成の工夫~
 3 演習   「資質・能力を育む授業づくり②」~指導と評価の一体化について~

    

【受講者の感想】

・授業の流れが自然ではなく悩んでいました が、教師主導になっていることが原因であることが分かりました。視覚的・聴覚的に材料をだし、生徒と会話しながら疑問に思ったことや感じたことを解決していきたいです。

・印象に残ったのは、生徒の感性を引き出すことだけに偏ることなく、系統性をもった指導の根拠となる指標をしっかり立てて手立てを組み立てる大切さを改めて考え直すきっかけになったよい研修だった。

C04 高等学校国語科授業づくり講座

 6月20日(火)、21日(水)に標記講座を開催しました。
 1日目は、筑波大学の島田康行教授による講義・演習「主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくり」を行い、育成したい資質・能力を明確にして授業づくりを行うことの大切さを学びました。
 2日目は、講義・演習・協議「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」と題して、指導と評価の一体化を目指した授業づくりやICTの活用に関する演習を行いました。

        

【受講者の感想】
・「現代の国語」及び「言語文化」という教科の「捉え方」から丁寧に説明がなされており、大変参考になるものでした。特に「実社会とのつながり」に関しては、大変興味深く、今後授業の構成を考える際に、役立つと感じました。
・これまでは、年間指導計画に合わせたり、ひたすら教科書の内容を全て年度内に終わらせなければ、と考えたりして追い立てられるように授業を進め評価もしていましたが、「教材に合わせて評価をするのではなく、評価するにあたって適切な教材を選ぶ」ということに気付き、今までに比べて落ち着いて一人ひとりをしっかり見て評価できそうです。
・新指導要領における評価の方法が具体的に説明されており、今後の授業を作り上げる際に大変役立つものとなりました。 この講座を受講したことで単元計画の基礎的な考え方も身につけることができました。
・実際に単元計画を作成してみて、コンピテンシーベースの考え方を体感することができました。自分は普段コンテンツベースで授業を考えているなと思い知らされました。

C18 高等学校理科研修講座[物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎]

☀6/23(金)C18 高等学校理科研修講座[物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎]が開催されました。

  「高等学校理科における基礎を付した科目や『科学と人間生活』において、必要な授業デザインの方法や観察・実験の方法について研修することで、専門としない分野を担当した際にも取り入れやすい内容を扱い、授業実践について考えること」をねらいとして研修を行いました。

午前:観察・実験を取り入れた授業づくり ~物理基礎/化学基礎~

午後:観察・実験を取り入れた授業づくり ~生物基礎/地学基礎~

○各分野の講義・実験の様子

   

↑講義・実験の様子(物理基礎)     ↑講義・実験の様子(化学基礎)

   

↑講義・実験の様子(生物基礎)     ↑講義・実験の様子(地学基礎)

◆受講者の感想
・実験や観察の楽しさや大切さを再認識した講座であった。

・導入や理解に結び付けるにあたり、有効かつ負担感の少ない実験方法や実験器具等を知ることができ、多くの収穫が得られた。

  
【担当者から】
 講座運営にあたり、積極的に何かを吸収しようとする姿勢にこちらが刺激を受けました。また、現場での実践内容をお伺いでき、大変勉強になりました。業務忙しい中、研修に参加してくださりありがとうございました。また、来年の講座に向けて、実験や演示を増やしていきたいと思います。

C03 中学校国語科授業づくり講座

 6月22日(木)~23日(金)に標記講座を開催しました。
 1日目は講義「「読むこと」指導の授業改善」を行い、言葉に着目し丁寧に内容を読み取る学習指導が大切であることを確認しました。また授業づくりについての協議やICT活用の演習を行いました。
 2日目は岩手大学の藤井知弘教授による講義・演習「「深い学び」の実現に向けた授業づくりの考え方」「「深い学び」を実現する授業づくり」を行い、授業づくりについての大切な視点を学ぶことができました。

【受講者の感想】
・授業の進め方やICT活用など、授業改善への気付きが多くありました。
・藤井教授の講義では「初めに学習者ありき」という言葉がとても心に残りました。生徒がどのような知識をもっていて、この単元ではどのような力を身に付けさせたいのかということを明確に把握し、授業づくりを行う必要があると改めて感じました。
・協議では同じような悩みや実践例を共有することができ、今後への見通しをもつことができました。

D31 はじめてのオンライン授業実践講座

 6月26日(月)に標記講座を開催しました。中学校、高等学校、特別支援学校の先生方が受講され、Web会議システムを使ったオンライン授業の仕方、動画共有サービスやクラウドサービスの活用について学びました。

【講座の内容】
1.「個別最適な学びの実現」とオンライン授業
2.オンライン授業における著作権
3.Web会議システムを利用したオンライン授業
4.動画共有サービスを活用したオンライン授業
5.クラウドサービスを活用したオンライン授業

【講座の様子】

   

【受講者の感想】
・Zoomのホスト側の操作や、YouTubeを活用した動画配信について知ることができたので良かった。Zoom自体は活用したことがあるが、参加するだけで自身がホストになることはなかったので、とても参考になった。また、YouTubeチャンネルの活用については、講習や教科指導で使いたいと考えていたので、実践するための知識を得ることができた。YouTubeにおいて、ライブ配信を使ってリモートの授業をすることは可能なのか気になった。ロイロノートについてはまだまだ理解が乏しいので、個人的に検索するなどして勉強したい。今日の学びを今後の教科指導等に活用していきたいと思う。
・Zoomでのオンライン授業やYouTube配信(チャンネルの作成等)の仕方がわかり、目的は達成できたと思います。学校に戻りましたら、とりあえずチャンネル作成をし、音声動画を一本作ってみたいと思います。現在はパドレットで生徒同士の意見交換をしていますが、ロイロノートの共有も試してみたいと思います。ご丁寧に説明して下さり本当にわかりやすかったです。ありがとうございました。
・不登校生徒とのやりとりを増やす糸口になればと思い、受講しました。ICTは苦手分野ですが、Zoomは思いのほか、自分でもすぐにできそうだなと思えたので、実践していきたいと思います。ロイロノートを使うに当たっては、現在担当している学級では文字入力等の課題がありそうだと感じたので、ICTを使用することで、教師にとっても生徒にとっても効果がありそうなところで使っていけたらと感じました。

D32 NetCommons活用講座(6月開催)

 6月20日(火)、21日(水)に標記講座を開催しました。11名の先生方が参加し、今年度から県立学校に導入されるNetCommons3の操作方法について、実際にサンプルサイトを作成しながら学習しました。受講された先生方は、CMSを活用したWebページ運営について具体的なイメージを持つことができた様子でした。

【講座の内容】 
  20日 CMSとNetCommons3   21日 プラグインの応用的な利用
     設定・管理画面         ファイル転送
     基本ページの作成        総合演習

    

【受講者の感想】
 ・私自身、今までのイメージは、学校ホームページは担当者がやるもの、というイメージでした。その中で、今回の研修を受け、誰でも非常に簡単に編集することができ、研修を受けていない教員にも伝えやすいと感じました。
 ・NetCommons2から3への更新作業に向けて、操作方法や特徴について知ることができました。基本的な部分からの説明で非常にわかりやすかったと感じました。学校に戻り情報を共有しながら更新作業を進めていきたいと思います。
 ・ホームページ作成の際の方法を学ぶことができました。レイアウトなど学校の特色が出るようなページを作成できればと思います。

C42小学校外国語・外国語活動研修講座

 6月13日(火)に標記講座を開催しました。14名の先生方が受講されました。
 午前は、ICTを効果的に活用した授業づくりの考え方や例についてお話をさせていただきました。また、「わたしの実践発表」では、十和田市立北園小学校の川村比査子先生に、日頃お取り組みになっている貴重な実践を紹介していただきました。発表後にたくさんの先生方から御質問をいただき、充実した時間となりました。
 午後は、東京学芸大学の粕谷恭子教授に講義をしていただきました。英語を学ぶ上で大切なことを分かりやすく教えていただき、あっという間の3時間となりました。講座の中で「意味が音を出す」「意味と音を結び付ける」など、目的や場面、状況などに応じた英語使用の大切さについて触れられていたのが印象的でした。

【講座の内容】
・ICTを活用した外国語・外国語活動の授業づくり
  青森県総合学校教育センター 指導主事 長谷川 紘一
・わたしの実践発表
  十和田市立北園小学校 教諭 川村 比査子
・外国語・外国語活動の指導の在り方
  東京学芸大学 教授 粕谷 恭子

【受講者からの感想】
・2つの講義と実践発表を通して、総合的に英語の授業づくりに関する技術や考え方を得ることができました。
・本研修を受講して得られたことが大変多かったです。受講者との話し合いも有意義でした。早速明日からの指導に生かしていきたいです。
・外国語の授業改善につながるたくさんの考え方や、具体的な事例を教えていただいたので、明日からの授業に役立てていきたいです。
・小学校における外国語の学習の重要性、教師の働きかけ方などを講義や演習を通して体験することができました。
・学習の組み立てのヒントをたくさんいただきました。
・外国語におけるICT機器を使用した授業づくりを学ぶことができました。また、日々の自分の指導を振り返り、改善点を考えることができました。

C17 中学校理科実験講座

 6月20、21日に中学校理科実験講座が開催されました。定員16名でしたが、受講された先生方の人数は13名となり、活気あふれた講座となりました。地区によっては、中体連の振替休日にも関わらず、講座に参加された先生方もいました。日程は以下の通りです。
 6月20日(火)午前:講義   「理科授業改善の視点」
午後:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫」
(2学年1分野の内容)
 6月21日(水)午前:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫」
(3学年2分野の内容)
        午後:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫」
(1学年2分野の内容)
 参加された先生方の感想の一部は「続きを読む」からご覧ください。

・実験講座で望ましい結果が得られる方法をたくさん学ばせていただきました。特に驚いたものはマグネシウムの酸化実験と、花粉管・体細胞分裂の実験です。教科書には載っていなく、しかも手軽に実験できる方法を教えていただきました。ぜひ今回の講座で学んだ内容を学校に帰ってからも生かし、生徒に実験させてあげたいと思いました。
・毎年大変お世話になっておりますが、何度参加しても飽きることなく2日間有意義な期間を過ごさせていただいています。本年度紹介していただいた観察・実験内容、撮影できたデータは、早速学校に戻り次第授業に生かせそうです。また、本校の理科教員にも情報を共有し、授業改善に役立たせることができそうです。
・今回の講義では、身の回りのものを工夫して使う実験の方法を学ぶことができました。特に、磁界の実験では、3Dで磁界を見せることができる方法を知ることができたので、実践してみたいと思います。また、実験室自体にも他の単元に関するヒントが沢山ありましたので、自分なりに創意工夫を凝らしていきたいと思います。