6月25日(火),26日(水)に中学校理科実験講座を開催たところ,9名の受講者が参加されました。
この講座は,①全国調査や県学習状況調査の結果分析,新学習指導要領の趣旨を踏まえた講義を通して,生徒の実態把握や授業改善の視点を考えること、②教科書で取り上げている観察,実験を行うときの留意点を確認し,身近にあるものを利用した教材,教具,実験器具の製作を通して実践的な授業力の向上を図ることを目標として開催しました。
受講者が,普段実践している指導方法等を出しあうことで,様々な指導例について情報を交換することができました。さらに、生徒一人一人が個別に行えるような実験器具の製作,単元の系統性を考えた実験の工夫や身近な素材を用いた観察例などを取り上げ、演習を行いました。
日程と内容は,以下の通りです。
【1日目】午前:講義「理科授業改善の視点」
午後:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫(3学年第2分野の内容)」
【2日目】午前:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫(2学年第1分野の内容)」
午後:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫(1学年第2分野の内容)」



【受講した先生方の感想】
・生徒たちが,どんなことを苦手としているのか,じっくりと考えることができる時間になった。教師側が,予想していないようなことにつまつまずきを感じていると分かった。発問の仕方一つで生徒の考えを広げられると分かったので,工夫が必要だと改めて感じた。
・酢酸オルセインと塩酸の混合液によって,簡単に染色できることに驚いた。手間が省けるうえにしっかり染まるので大変参考になった。3年生は,7月からこの分野の学習に入るので,ぜひ活用したい。
・水の電気分解については,マイクロスケール実験ができないものかと思っていたので,今回知ることができてよかった。しかも,3年生のイオンの学習の際にも役立てられそうなものであった。また,磁界についても,生徒の興味・関心を高められそうなものなので,早速実践したい。
・震源分布を立体的に見ることは今までなかったので,学校でもできる簡単な作業でできることに驚いた。気孔の観察では,非常に簡単に気孔を見つけることができたので試したい。
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