9月30日(月)、「気になる子供」のかかわり方研修講座(中・高等学校)が開催されました。受講者は中学校17名、高等学校26名、特別支援学校8名、研究員2名、聴講者2名、合計55名でした。1日を通じて「気になる子供」の視点でかかわり方を見直す講義・演習が行われ、生活面・学習面で困り感のある子供への支援方法、また、発達障害の基本的な理解を深め、子供へのかかわり方を見直し、アセスメントの実際とチーム支援の在り方を確認できる機会となりました。講義の間には多くの演習の時間も設けられ、より具体的なかかわり方の方法を学んだり、実際の事例から考えを深めたりしました。
【研修内容】
講義・演習「気になる子供」の視点でかかわり方を見直す
弘前医療福祉大学 教授 小玉 有子
【受講者アンケートから】
・実際に出会ったことのないケースだと、なかなか具体的なイメージができない事例も多いものですが、小玉先生のお話で経験したことのないケースも現実的に考えることができました。
・発達障害からアンガーマネジメントのお話、メンタルの不調からくる身体表現性障害、LGBTQ、愛着障害などたくさんの特性のお話を聞きながら、これまで関わってきたたくさんの生徒の顔が思い浮かぶとともに、自分は生徒が必要とする関わり方ができてきただろうかと振り返ることができました。
・具体的な事例をもとに、とても分かりやすいご講義でした。「気になるこども」はその人の視点によって変わること、だからこそ、複数の目で、チームとして適切にアセスメントをすることが重要だと思いました。その上で、その子とのカウンセリングを通して、その子自身も「自分の体と心と上手く付き合う」ために何ができるかを考えさせていくことの大切さも再認識できました。このような視点は全ての生徒にとって必要であり、まさに発達支持的生徒指導の中心をなす考え方だと感じました。