開催した講座の様子

令和7年度 8月

D24 特別支援教育におけるICT活用「基礎・基本」研修講座

8月27日(水)に標記講座を開催しました。「障がいのある幼児児童生徒の個別最適な学びの実現に向けて、特別支援教育におけるICT活用に関する基本的な考え方や基礎的な活用方法を学び、授業改善の視点を得る。」ことを目的に実施いたしました。小学校1名、中学校5名、特別支援学校13名、聴講者2名。計21名の先生が参加されました。演習では、実際にタブレット端末を活用した教材づくり、アナログの教材づくりなどを行いました。また、コミュニケーションの障がいのあるこどもを体験することで、相手に自分の意図を伝える困難さを実感したうえで、こどもをどのように見取るのか、支援がどのようであればいいのかなど、実感を伴いながら学ぶ場面もありました。

 

【講義・演習内容】

   午前  講義・演習「特別支援教育におけるICT活用について~基本的な考え方と実践で大事にしたいこと~

       講師 東北福祉大学 准教授 杉浦 徹 氏 

   午後① 特別支援学校におけるICTを活用した実践(事例発表) 

       杉浦准教授による講評

   午後② 授業改善に向けて

 

【講座の様子】

   

    

 

 

【受講者の感想】

・その子に合った支援は何かを考えて、支援方法を選ぶことが大切だと感じました。ICTが良いのではなくICTを使うことで、その子にどんな効果があり、どんな風に成長するのかを見据えて、意図的に活用していくことを大切にしていきたいと思いました。また、文具などの今まで使ってきたものでも、工夫して活用することで、その子の困難を改善するすることができると感じました。

・本講義ではタブレットやスイッチ教材のみならず、教材についての根本的な考え方や子どもの問題行動の根本について新たに学ぶ事が多くありました。特に、指定された5語や、身体の一部の動きで意思を伝える演習では、癇癪を起こしたり、問題行動を起こしたりする子どもの気持ちが痛いほど分かり、子どもの気持ちに寄り添う気持ちだけで実際は分かっていなかったと知ることができました。

・特別支援教育におけるICT活用について学んだことは、ICTは単なるツールではなく、子どもたちの興味、関心を引き出し、学習への意欲を高めるための手段の一つであるということだ。しかし、使い方次第では機器の操作にばかり囚われてしまうことがある。そのため、さまざまなアプリがある中で目的と手段、個々に合ったICT活用を考え活用することが必要だと分かりました。