9月3日(火)~4日(水)の2日間、小中学校特別活動研修講座を開催しました。1日目は「自主的・実践的な態度を育てる学級活動の指導の工夫」についての講義の後、中泊町立小泊小学校 教諭 相澤 恵美子 先生と、野辺地町立野辺地中学校 教諭 根岸 純 先生による実践発表が行われました。2人の先生方からは、これまで試行錯誤されながら取り組んでこられた貴重な経験を受講者の先生方にお話ししていただきました。協議では、日頃受講者の先生方が特別活動の指導で課題と感じられていることを出し合い、その解決方法について皆さんで考えました。小中の先生方が特別活動の指導について意見交換するよい機会となりました。
2日目は文部科学省初等中等教育局教育課程課 安部 恭子 教科調査官による講義が行われました。理論だけでなく、資料や画像を使って豊富な実践を紹介していただきました。演習では、話合い活動のプランニングシート作成に取り組みました。2日間の講義、演習、発表、協議を受けてのプランニングシート作成ということで、それまで学んだ内容を思い出し、実践につなげるための重要な時間となっていました。
【講座の内容】
1日目:講義・演習「自主的・実践的な態度を育てる学級活動の指導の工夫」
発表「話合い活動を核とした学級活動」
協議「学級活動の実際と課題」
2日目:講義「生きる力の育成と特別活動の役割」
演習「話合い活動のプランニングシート作成」
【受講者の感想】
・今まで、学級活動を行うための準備や当日の内容に重点を置いて考えていたが、決めたことを実行することや、振り返りをすることの大切さを改めて知ることができた。また、演習を通して小学校の先生方が行っている工夫や、他の先生方の考えを知り、勉強になった。
・相澤先生の発表では、子どもたちから意見を吸い上げ、計画委員と事前に準備をして取り組むことの大切さを感じた。根岸先生の発表では、マトリックス表を有効に使って折り合いをつけながら話合いを進める様子が印象的だった。二人の発表から学んだことを今後に生かしていきたい。
・協議グループでは、合意形成の仕方、事前準備の時間確保の2点について主に話し合った。前者については時間内に話合いがまとまらないことが問題として挙げられ、事前の準備のあり方や、柱立てした内容に軽重をつけるなどの解決策が出された。後者については、学校事情に合わせて学級の時間を活用していくことが有効だと感じた。
・学級活動(1)、(2)、(3)の特質の違いや指導するためのポイントを詳しく学ぶことができた。また、各活動で押さえるポイントや教師の働きかけについても具体的な事例とともに知ることができ、大変参考になった。特別活動を充実させて子どもたちが安心して過ごせる学級づくりを行っていきたい。
・プランニングシートを用いることで生徒の実態から事後の活動までが目に見える形でイメージしやすくなり、様々な題材に活用できると感じた。今回は、食育についてプランを考えたが、本時の活動や振り返りの場面までの展開がやや薄いものになってしまったので、学校に戻ってから、もう少し練ってみたいと思った。2日間の講義を受けての演習だったので、これまでよりもスムーズに授業展開がイメージできるようになった気がする。
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