10月8日(火)から9日(水)まで、「考え、議論する道徳」の授業づくり研修講座を開催しました。新学習指導要領に基づいた道徳の授業づくりについて、講義や演習、模擬授業における学習者体験等を通して、理解を深める2日間でした。
<1日目>
午後の講義では、宇都宮大学 准教授 和井内良樹先生を迎え、受講者を対象にした模擬授業を行いました。3人一組で行う「トリオ学習」により、他者との意見交換の中で自分の考えが深まっていくことを体験することができました。

<2日目>
前日の講義を踏まえて、班で授業づくりの演習を行いました。「考え、議論」し、「多面的・多角的」な発問を考え、実践へとつながる授業構想ができました。

午後は、八戸市立青潮小学校教諭髙橋 恵先生と、十和田市立十和田中学校教諭鈴木 拓摩先生による実践発表を行いました。すぐ取り入れて実践したくなるような具体的な事例を挙げた発表内容は、さらに授業づくりへのイメージが広がったり、学校全体で取り組む道徳教育のヒントが与えられたりと、授業づくりへの活力につながりました。
【受講者の感想】
・共感的、分析的、投影的・自己置換的、批判的という4つの観点から中心発問を考えてみることはよい経験となった。また、隣の先生と話し合うことで、同じ考えや違う視点からの考えに気付き、発問や流れを考えることの参考になった。
・評価に生かす見取りの方法がとても参考になった。1時間1時間の見取りの大切さが分かった。そして、見取りをするためには、授業の前に教材研究や評価の観点を明確にしておくことが大切だと分かった。
・模擬授業でトリオを使って発表させる方法は、自分の考えを持てない子でもグループの誰かの考えを発表できるので、よい発表法だと思った。批判的な発問を手紙形式にしたり、資料だけでは分からない情報を知らせたりといった工夫も参考になった。
・2日間を通して、何を学ぶのか、何について考えるのか、受講者にとって分かりやすい研修であった。高校では、自分で道徳の授業をする機会はないが、実際に自分でもやってみたいと感じている。道徳教育推進教師として、学んだことを他の先生方に伝達したい。
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