開催した講座の様子

C08社会科教材開発講座

 7月24日(月)、25日(火)の2日間、標記講座を開催し、5名の先生方が受講しました。実地研修、講義、演習・協議を通して、「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくりについて理解を深めることができました。

 【講座の内容】

1日目 講  義  資質・能力を育む授業づくりに向けて
    実地研修  裁判員制度及び刑事裁判について

          裁判員裁判模擬公判・評議
           講師 青森地方裁判所弘前支部 裁判官 渋谷 俊介

 2日目 講  義  「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくり~法教育を中心に~

            講師 福井大学 教授 橋本 康弘

    演習・協議 「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくり  

【受講者の感想】

・実際に裁判官とコミュニケーションを取りながら、模擬裁判や評議を経験し、知識を積み上げることができた。自分自身の当事者意識の希薄さや事件やニュースの内容の捉え方など意識の低さに気付かされた。具体的な裁判事例を取り扱った授業、裁判官の出前授業、裁判所の見学など、司法の学習を通して、生徒の興味関心を引き出して行きたい。

・司法権について仕組みや制度という側面でしか理解していなかったことが、裁判官の思いや模擬評議を通じて、裁判は「人と人との血の通った営み」であると今更ながら実感しました。今後は、教員としても「自分ごと」として授業に生かすことができると思いました。

・「社会的な見方や考え方」について実際の授業実践や学習指導要領改訂をもとに授業づくりのポイントを教えていただいた。言語活動の充実を今後もより一層意識して指導にあたっていく。

・授業の単元計画の重要性を再認識した。 生徒のあるべき姿、成長させたい部分などを具体的に捉えることで、目標や手立てを考え、授業を形成していくという流れで考えていくことで、より生徒の実態や個性に寄り添ったものにできることに気づかせていただいた。今回の研修を受講できたことは、私の教員としての専門性を高めるための良い機会となった。

・本講座を受講するまでは「見方・考え方」という概念のイメージがぼんやりしていましたが、見方・考え方を活用する授業とは生徒に身につけさせたい資質や能力を使わせるということだと気づきました。また、公共におけるA項目からB項目へのつながりについて自信がなかったのですが、本講座で見方・考え方を働かせるための授業実践を見たり、自分でそのような授業計画を作ることで見通しが立てられるようになりました。