開催した講座の様子

令和5年度 11月

C26 豊かな表現力を育む音楽科講座

11月28日(火)豊かな表現力を育む音楽科講座が開催されました。10名の先生方と校種・科目等をこえて表現から広がるこれからの学びについての講義・演習、資質・能力を育む授業づくりについての協議・演習を行いました。

【研修内容】

1 講義・演習「表現から広がるこれからの学び」                                

         講師 新潟大学 名誉教授 伊野義博

2 協議・演習「資質・能力を育む授業づくり」

         助言者 新潟大学 名誉教授 伊野義博

             県総合学校教育センター 指導主事 道川里奈

 

【講座の様子】

 

【受講者の感想】

・伊野先生の講義の中で、様々学ぶことができました。日常は伝統音楽のヒントであふれていて、伝統と現代を様々な視点から子供たちにわかりやすく、ワクワクするように伝えていきたいです。

・口唱歌をしっかりやったことがなかったので、体験を通してこんなにも広がるのかと実感しました。

・わらべうたを用いた創作の授業の可能性に気付かされました、様々なパターンで各地に存在しているということで、自分が研究している即興を用いた創作に活用できそうです。

C39 豊かなスポーツライフを実現する保健体育授業研修講座

 11月17日(金)に、日本女子体育大学 教授 高橋修一先生を講師にお迎えし、C39 豊かなスポーツライフを実現する保健体育授業研修講座を開催しました。高橋先生には、新学習指導要領の基本的な考え方を踏まえた講義及び演習をしていただきました。


【研修内容】

 講義「体育授業における課題と工夫」
 講義、講義・演習「新学習指導要領に基づいた体育授業づくり」
       講師  日本女子体育大学 教授 高橋 修一 先生

 

    

 

【受講者の感想】

・保健体育科は小学校からの繋がりを経て、12年間かけて豊かなスポーツライフに導く壮大な計画であるということを再確認することができた。また、豊かなスポーツライフに導くためには、体育理論を含めて全ての単元が大切で関わり合っているということも分かった。高校の体育理論の内容を知ることも、今後の指導の上で大変参考になった。また、個別最適な学びと協働的な学びについても解説があり、非常に勉強になった。演出を通して、今後の授業改善に繋がりそうな発見が沢山あった。

・様々なチャートを使いながらの授業づくりは面白かった。考えることが多々あり、スキルアップに繋がった。

・午後の演習では、体育理論の内容について、教材や何を学ばさせるかなど、じっくり考えることができた。特別支援学校で体育理論をどのように展開していけばいいのか悩んでいたので、今回の教材づくりを通じて、授業の流れや生徒に対する指導の留意点をイメージできてよかった。今回の教材を生徒の障害実態に応じて調整し、授業に活用していきたいと考えている。また、新しい教材を体育の先生方と考えてみたい。

C32 家庭科教育講座

11月1日(水)に標記講座が開催されました。11名の受講者がタブレットを効果的に活用した調理実習の授業デザインについて研修を行いました。

【研修内容】
・「食生活分野で身に付けさせたい資質・能力」について
・「指導と評価の一体化」について
・「ICTの活用」について(プログラミング的思考を働かせた調理実習を目指し、調理計画シートを作成。)
・調理実習体験
・振り返り、評価について

  

・家庭科の授業について困っていたが、研修を通して、どのように授業を組み立て実践すればよいかのポイントを掴むことができた。また、調理の計画、調理実習の流れを体験でき、実際の学校での指導をイメージしながら学べたのがよかった。

・小・中・高校の学習の繋がりや指導内容、評価の仕方について、学習指導要領を比較して詳しく知ることができた。また、同じ校種の先生方と情報を交換でき、今後の実践に役立てたいと感じた。

・コロナ禍でしばらく調理実習を行っておらず、食生活分野ではICT活用をしたことがなかったので、今回学んだ調理計画シート作成でぜひ活用してみたいと思った。

D24 発達支援と教材教具研修講座

11月7日(火)に標記講座を開催しました。
淑徳大学 准教授の池畑美恵子先生をお招きし、「発達支援と教材教具について」と題して午前・午後を通して御講義を頂き、その後、演習「発達を促す授業の検討」を行いました。

発達の流れを理解するとともに、発達を促す教材教具の活用について学ぶ良い機会となりました。
【講座の内容】
  ・講義、演習「発達支援と教材教具」

   講師 淑徳大学  

      准教授 池畑 美恵子 氏

  ・演習「発達を促す授業の検討」

     

     

 

 

 

 

【受講者の感想】

・子供たちと関わってきたなかで、目に見える課題や行動問題を改善するための指導にばかり目が向き、目の前にいる子      供の発達はどうなのか、という視点にあまり目を向けることができていなかったと改めて気付かされた。担当する児童が今どの発達段階なのか見極めて、教材作りをし、指導に生かしていきたい。

・実態把握をする際に、表面的に見える動きややりとり、言葉だけでなく、理解の仕方を観察してみようと思った。また、人の成長に姿勢や運動が大切なことを改めて感じたため、身体へのアプローチも行っていきたい。

・教育的な関わり合いの支えとなる視点として、子供の発達を理解することが重要であると理解することができた。問題行動をなくしていくということより、どうしてその行動が起こるのかその意味を考えること、感覚や運動の面などの本質的な課題を考えることが重要になるということが分かった。

・通常学級の児童でも問題行動に目が向きがちだが、発達を理解することから始めようと思った。特別支援学校の先生と意見交換することでアイディアをもらうことができた。

C51工業教育指導者講座

11月7日(火)、8日(水)の二日間、標記講座を開催しました。新学習指導要領の内容や観点別学習状況の評価の方法、課題研究で必要となるパーツの製作や機械の制御方法等について学びました。


【講座の内容】
・学習指導要領 教科「工業」について
・3Dプリンターの活用
・シーケンス制御

【講座の様子】

  

 

【受講者の感想】

・工業教育指導者講座では工業の学習指導要領の重要点を学び、かつ確認できました。児童生徒の学習状況の評価は学習指導要領の目標に準拠した評価を心がけていかなければならないことは理解していましたが、改めて生徒一人一人の良い点や可能性を考えて実施していかなければならないという話を聞き、教員としての使命感を注入されたような気持ちになりました。
・3Dプリンターやシーケンス制御の講習は建設系の私にはあまり馴染みがない内容でしたが、工業高校の教員たるもの、常に先進技術を学んでいく姿勢が必要だということを感じました。3Dプリンターで住宅が建つ時代やシーケンス制御でより良い住環境を可能にすることも考えられると思うので、授業に生かせる場面があれば工夫して頑張ってみます。
・工業の見方・考え方について、改めて知ることができ、特に実習では安全作業に留意しつつ、いろんな部分に関連付ける必要があることも分かった。また、代替科目について、自動的な入れ替えではなく、代替する教科の目標や内容と照らし合わせ、同じような内容で指導するとともに不足部分については、副教材を用いるなどしながら補充する必要があることもわかったので、改めて指導内容や指導計画を見直していかなければならないと思った。評価についても文科省の指針や各学校の評価方法を参考にしながら、より良い方法を見つけていかなければならないと感じた。

D35幼保小連携基礎講座

11月10日に標記講座を開催しました。
午前は、青森市内の愛育幼稚園様で保育参観を行いました。
午後は、文部科学省幼児教育課の横山真紀子調査官をお招きし、「幼保小の架け橋プログラムについて」と題してご講義いただき、その後、保育参観をもとに、園児の学びの姿について協議しました。

保育者と小学校教員とが、幼児教育と小学校教育の学びのつながりについて理解を深める、貴重な機会となりました。
【講座の内容】
 ・保育参観~保育活動の実際~ 愛育幼稚園

 ・講義、演習「「幼保小の架け橋プログラム」について」

  講師 文部科学省 初等中等教育局 幼児教育課 

     幼児教育調査官 横山 真紀子 氏

  

<受講者の感想>

・実際に幼稚園を参観させていただき、幼保の先生方と協議することで、それぞれの実情を共有することができてよかったです。(小学校教員)

・幼稚園の年長児の様子が分かり、とてもよかったです。幼児期に身に付けた力をいかして、小学校でさらに成長させていけるよう、考えていきたいです。(小学校教員)

・アプローチカリキュラムは作成しているが、小学校のスタートカリキュラムとつなげて考えていくと、さらに子供たちのためになるのではないかと思いました。幼保小の連携が必要なことが実感できました。(幼稚園教員)