開催した講座の様子

令和5年度 7月

B13 食育研修講座

7月28日(金)に標記講座が開催され,県内の小学校,中学校,特別支援学校から13名の先生方が受講しました。
【講座の内容】
 1.講義・演習「特別活動における食育の授業づくり」
 2.講義「こどもの食育活動の充実に向けて」
          文部科学省初等中等教育局
           健康教育・食育課 食育調査官 山上 望
【講座の様子】

  

【受講者からの感想】
・栄養教諭として,学校全体の食育を進めていくことの大切さを改めて実感しました。
 食育への関心を全教員が同じ認識でもてればと感じました。
・調査官のお話は,実践もあり押さえる要点もありで,自分の勉強不足を感じました。
 食に関する指導の手引きや学習指導要領の振り返りが必要と感じました。
・講義・演習を通して,これからの仕事の進め方や課題を見付けたり,ヒントを得られることができました。
・改めて食育の重要性に気付き,様々な形で生徒の生活・学習に反映できるようにしたいと思いました。

センターセミナーⅠ

 令和5年7月29日(土)に、FR教育臨床研究所所長の花輪敏男氏をお招きして、センターセミナーⅠ「不登校児童生徒への支援」を開催いたしました。県内各地の市町村から、教育関係者だけでなく、一般の参加者も含めて74名の参加がありました。セミナーでは、花輪先生が出会った数多くの不登校児童生徒や保護者、教師との事例をもとに、子ども達の自立に向けて、周囲の大人はどのような支援を行えばよいのかを、具体的な言葉や行動で示唆していただきました。セミナー後のアンケートからは、今後の不登校支援への実践について意欲的に書かれている内容が多く寄せられました。

    

【受講者からの感想】
・実践と統計に基づいた資料と、花輪先生のつぶやきに似た小ネタも面白く、飽きることなく拝聴できる内容であった。不登校の特効薬はないが、少しずつでもガソリンを注入出来るよう、今後も日々の関わり方に工夫をこらし、頑張っていきたいと感じました。
・不登校児は対応がとても難しく、声かけも課題も優しくしていたので、壁を作る意味での禁止令には驚きました。でも、とても理にかなっていると思いました。また勉強させてください。
・不登校生徒の保護者ですが、花輪先生のお話は、実体験からとても納得できる内容でした。これからも続けていただければきっと多くの不登校生徒を救えるのではないかと感じました。本当にありがとうございました。
・舞台は学校。学校側がどうしたいのか、保護者や関係機関と課題を共有し、連携する必要があるのだと改めて感じました。自分自身、子どもの親として、そしてSSWとしての立ち位置を意識し、行動していこうと思いました。書籍の出版を楽しみにしています。ありがとうございました。     

B01 校長研修講座(後期)

 7月25日(火)に校長研修講座(後期)が開催されました。今年度は、講師として筑波大学教授 浜田 博文 氏をお迎えして研修を行いました。浜田教授は、独立行政法人教職員支援機構でも講義をなさるなど、幅広くご活躍されており、有意義な研修となりました。日程は、以下の通りです。
 午前・午後 講義・協議「学校の組織力とスクールリーダーシップ」

・「校長のリーダーシップ」について、改めて考えさせられました。所属職員の意欲を高め、一人一人の主体的行動を引き出すために「エンパワーメント」の考えに基づいた学校経営をより一層意識して取り組もうと思いました。また、職員とのコミュニケーションを大切にしながら、学校が目指すべきビジョンを共有することや組織文化の階層構造である価値観にメスを入れ、目指す学校づくりを進めていきたいと思いを新たにしました。
・4つの討議場面を通して、講義の内容と自校の実態等を頭の中で整理しながら、自校の組織力とスクールリーダーシップについて捉え直すきっかけにできたと思う。浜田先生の著書にも触れる機会が増える夏季休業中になると思う。ありがとうございました。
・「リーダーシップ」とよく耳にするが、どんなことなのか漠然とした捉え方だったのが、少し明確になった。自分の視野が狭い感じだったので、広げる必要があると感じた。学校の「価値」を変換するためにも、教職員とコミュニケーションをとことん行いながら、全員が納得する形で行えるようにしていきたい。

D19特別支援学級授業づくり研修講座(前期)

    7月25日(火)に特別支援学級授業づくり研修講座を開催いたしました。
 今年度は5名の特別支援学級の先生方が受講されました。
 講義「特別支援学級における授業づくり」では、事前アンケートの内容(受講者のニーズ)にも触れながら、授業づくりについて考え、深めていくことができました。講義・協議「授業における課題解決」では、受講者の担当する特別支援学級の障害種で班分けをし、インシデントプロセス法を用いて、課題解決に関する協議を行いました。後期では、各校で授業を実施し、協議を行います。

 

            

【受講者の感想】
・授業づくりにあたり、実態把握の大切さは知っていたつもりでしたが、困難さにばかりに目がいき、長所や得意なことも必要だと知りました。
・その行動を生徒がすることには、全て前提条件があるということが当たり前なのに、忘れかけていました。改めて確認できたので、そういった目で生徒を見ていき、その都度、適切な対応を取れるようにしていきます。
・午後に行った、課題解決に向けての協議では、自校の実態を述べ、様々なアドバイスをいただくことができました。実践の参考にします。

C10 小学校算数科教育講座

7月27日(木)、小学校算数科教育講座を開催しました。
 「指導と評価の一体化に向けた授業の在り方」をテーマに、午前は既習をいかす授業づくり~主体的・対話的で深い学びのある授業~について講義・演習を行いました。受講者は、「問い返し」で子供同士での学びをより深める方法や、主体的・対話的で深い学びのある授業に向けた課題や改善点について考えました。
 午後は、国立教育政策研究所 教育課程調査官 笠井健一先生による講義・演習を行いました。児童の誤答をもとにした学び合い、指導と評価が一体化する授業の在り方について、演習を行いながら学びを深めました。
【講座の内容】
講義・演習「既習をいかす授業づくり」
講義・演習「指導と評価の一体化に向けた授業の在り方」

【受講者からの感想】
・演習で、実際に2種類のゴムを用いて体験的な活動を行ったことで、理解が深まり、子
 供たちの気持ちが分かりました。倍の考え方・引き算の考え方のどちらが正しいのだろ
 うと子供は考えると私は思ったので、その部分について明確な答えをもった上で、子供
 たちといっしょに授業をつくりたいと思いました。
・いかに学年の積み重ねが今後に繋がっていくのかを改めて実感しました。今後も低学年
 のうちから自分で答えられる、説明できるような手立てをきちんと授業に取り入れてい
 きたいと思いました。
・思考力・判断力・表現力を伸ばすために、教師は問い返しを行い、子供たちにたくさん
 説明する機会を与えることが大切だと分かりました。そのために、自分の授業を振り返
 り、友達の発表をペアやグループで話し合わせたり、発表を細切りにして多くの子供に
 説明させたりすることを授業に取り入れていきたいです。

B17 寄宿舎指導員研修講座

   7月26日(水)に寄宿舎指導員研修講座を開催いたしました。
 今年度は16名の寄宿舎指導員の先生方が受講されました。
 学校教育課主事による教職員の服務についての講義のほか、青森大学 教授 船木昭夫先生を講師に迎え、「身に付けさせたい社会生活力」という内容でご講義いただきました。たくさんの演習を交えながら、ソーシャルスキルズトレーニングについての学びを深めることができました。
 また県立青森聾学校 櫻庭 貴子 先生より「寄宿舎指導員としての私の実践」という内容で、ご発表いただきました。

 

     

 

     

【受講者の感想】
・テーマにある「社会生活力」について具体例を伴った実践演習によって、深く理解でき
 るようにデザインされた内容でした。大変参考になりました。
・ただ話を聞くだけではなく、演習があったので、とても分かりやすく良かったです。
・仕事を続けていく中で、自身の成長と共に周囲の人間との良い関係構築の必要性を感じ 
 ました。
・自分の指導員としての経験を振り返ることができました。辛いことや納得いかないこと
 もあるけれど、やっぱり楽しいしやりがいのある仕事だなと改めて感じました。

C36 技術教育研修講座【エネルギー変換の技術】

7月26日(水)に標記講座を開催しました。技術分野を担当する中学校および特別支援学校の先生方が受講され、技術分野の授業づくりについて学びました。

【講座の内容】

1.講義「技術分野の現状と課題」

2.実習「はんだづけ、TinkerCadの基本操作について」

3.演習「電気機器の設計・製作」
    「生成AIの活用について」

【講座の様子】

  

【受講者の感想】
・指導の個別化、学習の個別化の視点を大切に日々の授業を計画していきたいと感じました。同じ題材で加工する授業であっても、生徒同士が対話しながら参考にできるようにしたり、経済の視点(コストや生産性など)も含めた授業展開は、とっても参考になります。
・今回の研修をもとに、授業をもう一度見直してみたいと思いました。
・消費電力調べなど、生徒たちの身近にあるものが教材になるのだと驚きました。やり方次第で、技術の授業の面白さがもっと広げられると感じました。
・子供たちの発想を、アプリを活用することで具現化できることを発見できてよかったです。夏休み明けの授業でぜひ使ってみたいなぁと思いました。
・いつもありがとうございます。さまざまな情報が大変参考になります。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

C08社会科教材開発講座

 7月24日(月)、25日(火)の2日間、標記講座を開催し、5名の先生方が受講しました。実地研修、講義、演習・協議を通して、「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくりについて理解を深めることができました。

 【講座の内容】

1日目 講  義  資質・能力を育む授業づくりに向けて
    実地研修  裁判員制度及び刑事裁判について

          裁判員裁判模擬公判・評議
           講師 青森地方裁判所弘前支部 裁判官 渋谷 俊介

 2日目 講  義  「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくり~法教育を中心に~

            講師 福井大学 教授 橋本 康弘

    演習・協議 「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくり  

【受講者の感想】

・実際に裁判官とコミュニケーションを取りながら、模擬裁判や評議を経験し、知識を積み上げることができた。自分自身の当事者意識の希薄さや事件やニュースの内容の捉え方など意識の低さに気付かされた。具体的な裁判事例を取り扱った授業、裁判官の出前授業、裁判所の見学など、司法の学習を通して、生徒の興味関心を引き出して行きたい。

・司法権について仕組みや制度という側面でしか理解していなかったことが、裁判官の思いや模擬評議を通じて、裁判は「人と人との血の通った営み」であると今更ながら実感しました。今後は、教員としても「自分ごと」として授業に生かすことができると思いました。

・「社会的な見方や考え方」について実際の授業実践や学習指導要領改訂をもとに授業づくりのポイントを教えていただいた。言語活動の充実を今後もより一層意識して指導にあたっていく。

・授業の単元計画の重要性を再認識した。 生徒のあるべき姿、成長させたい部分などを具体的に捉えることで、目標や手立てを考え、授業を形成していくという流れで考えていくことで、より生徒の実態や個性に寄り添ったものにできることに気づかせていただいた。今回の研修を受講できたことは、私の教員としての専門性を高めるための良い機会となった。

・本講座を受講するまでは「見方・考え方」という概念のイメージがぼんやりしていましたが、見方・考え方を活用する授業とは生徒に身につけさせたい資質や能力を使わせるということだと気づきました。また、公共におけるA項目からB項目へのつながりについて自信がなかったのですが、本講座で見方・考え方を働かせるための授業実践を見たり、自分でそのような授業計画を作ることで見通しが立てられるようになりました。

C40 保健授業づくり研修講座

 7月24日(月)に、横浜国立大学 教授 物部博文先生を講師にお迎えし、C40保健授業づくり研修講座を開催しました。物部先生には、保健の授業づくりについて、豊富な実践事例を基に、講義、演習をしていただきました。また、演習では、小中高特それぞれの段階に応じた授業づくりが行われ、皆さん意欲的に取り組んでいました。
【研修内容】
 1 保健における課題と工夫
 2 講義、講義・演習「新学習指導要領に基づいた保健の授業づくり~保健におけ
            るがん教育の進め方~」
            講師 横浜国立大学 教授 物部 博文 先生

      

【受講者の感想】
 ・理論的に子どもたちの興味・関心や思考を揺さぶる方法がわかった気がします。 ただ知識を問うだけでなく、絵を描かせたり、イメージ図を書かせたりする手法が今後現場で活用できそうだと思いました。
 ・「分かったつもりの問題」がとても印象に残った。素朴概念を揺さぶり、「対話活動」を通して理解を深められるような授業の組み立てをしていきたい。また、学習教材や場の設定など、児童生徒がわくわくするような学習を展開していけるようにしたい。
 ・なかなか体育科で集まって、授業内容について考えるということがなかったので良い機会となりました。他の班も含め、今後実践してみたいものばかりでした。

D26校内LAN講座[WindowsServerAD管理]

7月25日(火)標記講座を開催しました。

県立学校6名、聴講者1名の計7名の方が参加されました。
Active Directory(AD)を用いて校内のファイルサーバーを管理する方法について「仮想化技術」を活用し、1台のパソコン上にWindows サーバーとWindows クライアントの画面を並べて実習を中心に学びました。
【講座の内容】
 1章 ユーザー・グループの管理
 2章 アクセス権の設定
 3章 バックアップとリストア

    

【受講者の感想】

・これまでよくわからないままADを利用してユーザの管理等を行っていたが、今回受講してグループの追加や管理、アクセス権の付与の仕方を改めて確認することができた。

・今年度、情報管理や校内LANに関係する委員会に所属したため本研修講座に参加しました。Active Directoryを用いた情報管理について、基本的な構造や操作方法について段階を追って理解することができ、受講の目的を達成することができました。

・サーバー側とクライアント側のどちら側からも体験できたのでよかった。今回は特にサーバーのバックアップ方法とリストアの方法を知りたかったので、一連の流れを体験できたのはとても有意義だった。

・情報の免許を所持しているわけでもなく、パソコンの知識があるわけでもないので、研修を受けて知識をつけたい、とは思うものの研修の参加に対して高いハードルがあるなと感じていました。今回の研修内容は、本校の前任者から引き継いでいた部分もあり、少し楽な気持ちで参加できました。

・受講目的が達成できた。また、聴講にもかかわらず、実際に操作する環境を整えてくださり大変勉強になりました。ありがとうございます。