開催した講座の様子

令和6年度 7月

C22 理科野外実習講座[地学]

 7月12日(金)C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]を深浦町の十二湖周辺の研修地で開催しました。弘前大学教育学部准教授の田中浩紀氏を講師に迎え、大戸瀬駅裏海岸で海食台及び大型有孔虫をはじめとする多くの浅海性生物の化石を観察し、ガンガラ穴の露頭では流紋岩を観察しました。その後、車窓から日本キャニオン及び大崩を遠望しました。白神十二湖エコ・ミュージアムでは、立体地形模型で海岸段丘の成り立ちを確認し、大戸瀬海岸の泥質砂岩から化石の有孔虫殻を取り出し観察・同定を行いました。受講された先生方は、講義・実習を通して、西津軽郡海岸の形成過程についてじっくり学び、考えることがことができたものと思います。

大戸瀬海岸裏海食台ガンガラ穴流紋岩日本キャニオン白神十二湖エコ・ミュージアム有孔虫化石の検出・同定

〈受講者の感想〉
・採取したコケムシの化石、泥質砂岩から検出・同定した有孔虫化石、ガンガラ穴が流紋岩からできていること、日本キャニオンが凝灰岩からできていることなどは授業実践に活かせると思った。
・とても有意義な研修であり、生徒にも紹介したい内容であった。
・海岸での資料採取や、有孔虫化石の観察においても、資料や実物を見せてもらうことで、興味・関心が高まり、集中して作業することができた。
・校外での学習で、石や地面を見て、様子の違いに興味・関心を引かせることができると感じた。

C03 中学校国語科授業づくり講座

 7月10日(水)~11日(木)に標記講座を開催しました。
 1日目は講義「「読むこと」指導の授業改善」を行い、指導事項がぶれない授業づくりが大切であることを確認しました。また授業実践についての協議やICT活用の演習を行いました。
 2日目の宮城教育大学の児玉忠教授による講義「「深い学び」の実現に向けた国語科授業づくり」では、説明的文章における授業づくりについて授業改善の視点を学ぶことができました。

 

 

【受講者の感想】
・出席した先生方と悩みを共有し意見交換したり、御講義を聞いたりすることで授業で挑戦したいことが多く見つかりました。
・「言葉による見方・考え方」の捉え方や、「主体的に学習に取り組む態度」の評価の仕方など、これまでぼんやりとしか捉えていなかったものが、明確になりました。
・児玉教授の御講義では、学習指導要領のキーワードや実践的な内容に関して、現場のことを深く理解してくださった上で様々な手立てを紹介していただいたので、すぐにでも現場で活かせそうな内容ばかりでした。

C50農業教育指導者講座

7月4日(木)、5日(金)の2日間、標記講座を開催しました。

【講座の内容】

(1日目 所内)

◇講義:「指導と評価の一体化」について

◇講義:高等学校における農業教育について

    講師:県立三本木農業恵拓高等学校 校長 小泉朋雄 氏

◇講義:青森県の農福連携の取組について

    講師:県農林水産部構造政策課 担い手育成グループ

       ユニバーサル農業推進プロジェクトチーム 主幹 古川耕一郎 氏

(2日目 所外 法人・企業視察)

◇視察:県内企業の農福連携の取組

    講師:一般社団法人 日々木の森

       代表理事 立崎文江 氏

◇視察:県内企業の農福連携による経営活動

    講師:有限会社 金子ファーム

       取締役会長 金子春雄 氏

【講座の様子】

C50_07041

  

 

 

【受講者の感想】

・農業を楽しいと思ってもらえる授業づくりを行える教員になりたいと思います。

・指導と評価の一体化では、単元指導計画の重要性が理解でき、生徒に何を身につけさせ、どのような手立てで評価をしていけばよいかを考えることができました。

・ICTでは、Googleサイトの使用方法を効果的に教えて頂き、ペーパーレスに繋がる小テストや、単元確認テストの実施によって生徒の振り返りに繋がる大切なツールになると確信しました。早速、現場での指導に取り入れます。

・農福連携に取組む企業視察は大変勉強になりました。魅力を伝えたいという高校生の心の動きが見えました。農業教育の面白さは人との繋がりの中にあると思いました。

・農福連携の講義を通して、新たな知見を得られたことはもちろん、生徒の主体的で対話的な深い学びの実現に向けた活動のヒントとなることが多く見つかりました。

D12 今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座

 7月10日(水)、標記講座を開催しました。
 小学校、中学校、高等学校など多数の校種の先生方が受講しました。

【研修の内容】
 日本大学 教授 熊谷 圭二郎 氏 を講師に迎え、「よりよい学級(HR)集団づくり」というテーマで、コーチングやリフレーミングなどの演習を交えながらご講義いただきました。講義では、「教師の役割の変化と学級経営」「学級集団づくりのためのカウンセリング的かかわり【安全安心】」「子どもの主体性を育成するコーチング的かかわり【活性化】」の3つの観点で、児童生徒との信頼関係構築の理論や児童生徒相互の好ましい人間関係づくりを支える手法や実践について、分かりやすく解説していただきました。
 

          

【受講者の感想】

・今年初めて担任を持ち、HRづくりに関して悩むところが多くあったのですが、熊谷先生の講義やアクティビティを通して本当に多くの気づきをいただけました。校種の違う先生方とお話できたこともありがたかったです。「いいとこ探し」は必ず実践したいと思います。自分自身も生徒の気になる部分をルフレーミングして、捉え方を変えてみたいと思います。

・今必要とされている、あるいはこれから必要とされる教師の役割について、理解を深めることができました。また、今の子どもたちは思った以上に人との関わりが希薄だったり、関係づくりに課題を抱えていたりすることが分かりました。だからこそ、授業力だけでなく集団づくりや学級経営のスキルを身に付けることや、人間性を磨くことが大切であると感じました。

・子どもたちが多様化し、これまでの経験だけでは上手くいかないことが増えていると感じていました。新しい学びが多く、生徒、保護者とのより良い関係づくりにつながると思いました。新しい学びを取り入れ、ミドルリーダーとして世代間や管理職とをつなぎ、学校運営に貢献したいと思いました。

 

 

C52 商業教育指導者講座

7月9日(火)、10日(水)の2日間、商業教育指導者講座を開催しました。
 9名の先生方が受講し、学習指導要領が求めるビジネスの視点からの授業のヒントを数多く得ることができ、大変有意義な講座となりました。

 【講座の内容】  9日 学習指導要領 教科「商業」について
                                           ビジネスゴールを達成するWebマーケティング戦略
             株式会社 コンシス
             代表取締役 大浦 雅勝 氏
         10日 ビジネスにおける資産形成とリスク管理
             R&C株式会社 青森支社
             セミナー推進部 マネージャー 石澤 枝美子 氏 
            主体的・対話的で深い学びを実現する授業デザインの構築

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【受講者からの感想】

・実際にビジネスを知る人の講義を受けられるのは大変うれしく、勉強になると感じました。授業に生かすために学校に帰ってから授業の準備をしたいと思います。ありがとうございました。

・学習指導要領の趣旨を理解することで、授業デザインの可能性が広がったように感じる。実際のビジネスを学ぶことで、教科「商業」の面白さや魅力をさらに感じることもできた。私たちは幅広い分野の商業科目を担当するため、どの科目でも「ビジネス」を感じさせ、またその魅力を伝えられるようにしていきたい。今回は学習評価についても学習したため、「思考力・判断力・表現力」や「主体的に学習に取り組む態度」をどのように評価していくことが生徒・教員にとってよいものかを考えていきたい。

・とてもとても満足です。二日間時間があっという間に進みました。この研修に参加しなければ生成AIも使うことがなかったです。こんなに便利なものを知らなかった自分が恥ずかしいです。これからは自分から情報収集すること、実際に試してみることを心掛けます。
また、これからの授業の進め方・やり方についても考えていかなければと危機感を持っています。インプットアウトプットの割合を4対6に少しでも近づけていきたいと思います。
本当に学びの多い二日間でした。ありがとうございました。