開催した講座の様子

2025年9月の記事一覧

C37小学校体育科研修講座

 9月5日(金)標記の講座を開催しました。小学校から7名の受講者が参加し、日頃の授業実践を振り返ったり、器械運動系の特性を生かした授業づくりについて学んだりしました。受講者一人一人が新たな学びや気付きを得ることができ、今後の実践に生かしたいという前向きな感想が多く寄せられました。

【講座の内容】

午前:協議「体育科の授業実践を振り返って」

  :講義・協議「良質な体育科の授業実践を目指して」

 講師 青森県総合学校教育センター 指導主事 石田 真大

午後:講義・実技「器械運動系の特性を生かした授業づくり」

 講師 宮城教育大学 教授 木下 英俊

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【受講者の感想】

・同じ悩みをもつ先生方と話し合うことで、自分の悩みがさらにはっきりしたり、解決方法の糸口が見えたりしました。一つのテーマで意見を出し合ったり考えたりするのは研修でしか機会がないので、大変貴重な時間でした。

・うさぎ跳びやゆりかごにも段階があり、目指す動きに応じて、その段階を使い分けていくことが必要だと学びました。特に、マット運動が苦手な子供に対して、スモールステップで教えていきたいと思います。

・なんとなくこうすればできるという曖昧な捉えが、はっきりとした捉えに変わるような、非常に腑に落ちる講義・実技でした。特に実技では、自分自身が体の使い方を考えて実践することで、より子供たちに教えやすくなったと思います。場の設定などを工夫することで、誰でも参加できる授業を目指していきたいです。

C24 気付きの質を高める小学校生活科講座

9月8日(月)に標記講座を開催し、幼・小・特合わせて19名の先生方が参加されました。

ものづくりを中心とした演習を通して、生活科授業の在り方について学びました。

午前は、新谷祐貴先生をお招きして、ものづくりの具体的な教材を紹介していただきながら、気付きの質を高めるための考え方を中心に講義・演習を行いました。

午後は、ものづくりの授業場面を想定して、実際にものづくりの内容を考えて体験する演習をし、深い学びに導くためにどのように働きかけていくかを協議をしました。

講義・演習・協議を通して、児童の体験と表現の相互作用を重視した「見取り、働きかけ」から深い学びへと導くためにどう授業を改善していくかについて、たくさんの気付きを得た研修となりました。

【講座の内容】
 講義・演習「気付きの質を高める生活科の授業づくり」
    (講師)千葉大学教育学部附属小学校  専任教員  新谷 祐貴 氏         
 講義・演習「身近な素材を通した指導と評価の在り方」
    (講師)県総合学校教育センター  指導主事  山口 繁弥

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【受講者からの感想】

・実技講座が充実していて、わかりやすかったです。低学年でも簡単にできそうな教材がたくさんありましたし、実際に先生がどのような場面で取り入れているのかもお話ししてくださったので、まずはその場面で実践してみたいと思います。

・児童の気付きに対して、さらにその気付きが深まるように、教師も意図的に言葉がけをしなければいけないのだということがとても勉強になりました。

・同じ班の先生方とおもちゃ作りをすることで、児童がつまずきそうなところを考えたり、気付かせるためにどのような支援をすればよいかを考えたりすることができました。やはり子供たちに気付かせるための声がけはとても大切だと実感できました。

・特別支援教育には生活科はありませんが、興味関心をひく教材は必要不可欠であり、一人一人の興味関心のある教材を使っての学習に日々取り組んでいます。今回の研修は、特別支援教育の現場でもたくさん活用できると感じました。また、子供のつぶやきがとても大切で、その「気付き」を見逃さないように、深い学びにつなげていきたいと思いました。

D15 今日から始める教育相談研修講座

令和7年9月18日(木)に、文教大学教授の会沢信彦氏をお招きして、「今日から始める教育相談研修講座」を開催いたしました。

生徒指導はガイダンスとカウンセリングの訳語であること、教育相談が学級経営・授業のベースになっていること、多面的に生徒を捉え分けて考えることでアセスメントがより手軽にできること、認知やトラウマについての事例紹介、教育相談・カウンセリングについて学べる書籍や機会紹介など、幅広いテーマ・目標についてお話いただきました。

他校種とのグループ交流を設けていただくだけでなく、講義終わりに数多く出された質問へも丁寧に応答くださり、教育相談についてより学びたくなる貴重な機会になりました。

 

【研修内容】

講義・演習「教育相談の理論と実践」

(講師)文教大学  教授 会沢 信彦 氏

 

【講座・演習の様子】

 

 

 

【受講者からの感想】

・講義の質問にデジタルキャンバスを使って自由に投稿できるようにしたことは非常に有効だと感じた。大勢いる中で挙手して質問するよりも、ずっとハードルが低い。学校でも導入を検討してみたい。

・生徒指導と教育相談は別物として考えていましたが、会沢先生からイコールだと教わりびっくりました。

・教育相談には生徒を支えるという意味も込められ、何か問題があったときには、なぜそのようなことになったのかの背景を考えたり、わかろうとしたりすることで自分の気持ちも楽になり、相手に伝えることでわかってもらえると生徒も感じ安心するのかと思います。

・今所属している学年では、希望する学年所属の先生ならだれとでもできるシステムをとり、迅速に共通理解を図るようにしています。

・今回の講座内容を伝達して、生徒の困り感や実態に合わせた支援をしていきたいと思います。

・現在の勤務校では、生徒指導と教育相談が切り離されている部分と、連携できている部分があり、組織として整備されていない面もあると感じた。このような学びの機会を自身で作り、少しでも学校に貢献できるようにしたい。

D14 今日から始める不登校対策研修講座

9月10日(水)、今日から始める不登校対策研修講座が開催されました。受講者は小学校2名、中学校14名、高等学校7名、特別支援学校6名、聴講者7名、合計36名でした。不登校の予防に重要とされるリレーションを作る方法や、久しぶりに登校した生徒に声掛けをすることを想定した演習、不登校の生徒へ働きかける上でどのような工夫ができるかについての意見交換等、非常に実践的な内容を学ぶことができました。

【研修内容】

講義・演習「不登校児童生徒の理解とその対応」
(講師)明治大学  教授 諸富 祥彦 氏

 

【受講者の感想から】

・不登校の初期、中期、後期における対応についてすぐに実践できる方法をたくさん教わり、日々の実践に生かしたいと思いました。また、不登校の予防に向けた方策については、教師の精神状態や働く姿勢が大きくかかわることを学んだので、「笑顔、フットワーク、声掛け」の3つを心がけたいと思いました。

・リレーション、援助希求力の重要性を学ぶことができました。また、生徒にとっての安心安全な学校(学級)を構築するために、ルールが守られることが大切であるということを再認識することができました。

・「不登校の子の体は砂袋のように重い」という認識を持つこともとても重要だと感じました。欠課時数のことよりも、まずは本人の心や体とどのように向き合っていけばよいのかを重視して接していくべきだとわかりました。

・不登校の生徒ととの面談(会話)の仕方であったり、家庭訪問の時期や訪問する先生の人選など、不登校の生徒に対して、様々な方法があることを知ることができました。

D37_小学校プログラミング教育研修講座

9月10日(水)に標記講座を開催しました。小学校や特別支援学校の先生方が受講され、プログラミングの授業づくりについて楽しく学びました。

【講座の内容】

1.講義「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方」

  講師 弘前大学 教授 上之園 哲也先生

2.演習「プログラミングツールの演習」

【講座の様子】

  

 

【受講者アンケートより】

・プログラミング教育のあり方やこの先の位置付けについて理解でき、自分の目標は達成されたと感じます。

・3年目ですが、目から鱗の内容でした。来年も受講したいです。

・大学入試での「情報I」でプログラミング教育が関係すると聞いたことがあったので、小学校も今のままではダメだと思っています。しかし、プログラミングは専門的なのでなかなか子どもたちに指導するのも難しいです。でも、2年間この講義を受けているので、今年はプログラミングもやりたいと思っています。今回の講義を聞いて、参観日に親子でプログラミングをやりたいなと思いました。

・ポケモンのゲームでプログラムをつくることを通して、操作や処理のしかた、「プログラミング的思考」について学び、考えることができました。

・本校の特性を考えると、日常生活における順番の理解、アンプラグドプログラミングによる実際に体や手を動かして体験する段階から踏んでいく必要があると感じた。思考の整理、複雑な問題の分解などの思考過程を身につける、学習するには自立活動などで効果的に扱えるのではないかと思った。

・ポケモンを使ったスクラッチを初めて使い楽しく演習できた。ぜひ子供たちに使わせたい。
・充実した時間、学びをありがとうございました。