10月11日(金)標記講座を開催しました。県内小・中学校及び特別支援学校の先生方15名が受講され、協議や講義を通して授業づくりについて学びを深めていました。
【講座内容】
・講義・協議「良質な体育・保健体育授業を目指して」
・講義・演習「思考力を高める体育・保健体育科の授業づくり」
(講師) 東京学芸大学 教授 鈴木 聡 氏
【受講者の感想】
・子どもは有能な学び手であることを忘れて、ついteachingしてしまいます。自分で学べるように引き出すcoachingを胸に刻み、発問を工夫したいと思います。
・校種の違う先生方との協議は様々な視点から話し合うことができたので、新しい発見もあり勉強になりました。
・それぞれの運動の本質を捉え、目の前の子ども達にどんな経験をさせ、どんなことを味わってほしいのか自分なりに突き詰め、授業実践をしていきたいです。また、発問を精選し、子ども達が豊かな学び手となるような授業を構築していきたいです。
・通常学級における授業であっても、教材やルールを少し変更すれば、特別支援学校でもできることがありました。今後、遊びの指導や体育の授業において、ボンバーゲームが実践できそうだと感じました。
10月9日(水)に通常の学級のユニバーサルデザイン研修講座を開催いたしました。
今年度は小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方63名が受講されました。
早稲田大学大学院 教授 髙橋 あつ子 先生を講師に迎え、「通常の学級における学びのユニバーサルデザイン~学びの多様性に応える授業づくり~」というテーマで、演習を交えながらご講義いただきました。
児童生徒の多様な学びを保障するUDLの考え方やUDLの視点を取り入れた授業づくりについて、事例の紹介や演習を交えながら分かりやすくお話していただきました。
またその後、中学校の先生による実践発表と協議を行いました。講座を通して、これまでの自身の授業を振り返るとともに、明日からの実践に生かしたいと大変好評でした。
【受講者の感想】
・UDLの正しい認識と、自分の中で凝り固まった指導観を変えることによって、全ての生徒を伸ばせるチャンスだと気付くことができました。明日からの授業や学級経営が楽しみに感じております。
・目標、理由、手段を単元ごとに明確に示し、学習者が選択できる環境をつくることが大切だと学びました。ルーブリックでの評価や学習方法のオプションについてやUDLの基本的な考え方を学び、すぐに実践したいと思いました。
・私のクラスにも自分に合った学びに参加できず辛い思いをしている児童がいると思います。先生のように、児童がオプションを選択し、自己調整して学べる環境づくりを真似してみたいと思いました。
10月8日(火)に県立学校臨時講師等研修講座Ⅱを実施しました。7名が受講し、午前は「教職員の服務規律について」と「情報セキュリティについて」を、午後は「生徒理解について」を実施し、その後高等学校の先生方は「教科指導」について、特別支援学校の先生方は「特別支援教育の基礎・基本」について学びました。それぞれの講義・演習を通して教員として必要な基礎知識を再確認し、理解を深めていた様子でした。
【受講者の感想】
・教壇に立つ者として必要となる知識や技能を習得し、使命感を強く持とうと思った。
・教職員の服務規律についての講座を受け、改めて気をつけて日々を過ごそうと思いました。管理職への報告は漏らさずに行おうと思いました。
・児童生徒との関わりを医療的な観点と併せて、教育的観点で行う大切さや必要性を学び、担任教諭と共に児童生徒の将来を支えて行きたい。
・実際に起きた例を挙げた説明により、情報セキュリティや生徒への理解が深まった。教科指導では、教科の特徴と評価方法、教材研究といった基本的なことから、勤務中の時間の使い方等をご教授いただいた。
10月4日に標記講座を開催しました。
午前は、青森中央短期大学附属第一幼稚園様で保育参観を行いました。
午後は、東海大学児童教育学部の寳來生志子准教授をお招きし、幼保小の架け橋プログラムについて、「みんなで伴走し、育てよう!青森の子どもたち~架け橋期の教育を考える~」と題してご講義いただき、その後、保育参観をもとに、園児の学びの姿について協議しました。保育者と小学校教員とが、幼児教育と小学校教育の学びのつながりについて理解を深める、貴重な機会となりました。
【講座の内容】
・保育参観~保育活動の実際~ 青森中央短期大学附属第一幼稚園
・講義、演習 幼保小の架け橋プログラムについて
「みんなで伴走し、育てよう!青森の子どもたち~架け橋期の教育を考える~」
講師 東海大学 児童教育学部
准教授 寳來 生志子 氏
<受講者の感想>
・幼稚園、小学校共に、子どもがやりたいことを行うと、それが幼保小連携につながるということを学び、子どもたちの「やってみたい」気持ちを支えられるようにしたいと思いました。
・子どもたちのキラキラした笑顔や「楽しそう!」という思いを引き出せる教師になれるように、これからもがんばりたいです。
・初めての保育参観でたくさんの驚きがありました。「この進め方があるんだな。」「こうしたら子どもが主体的に活動できるんだな。」と多くのことを学びました。
・日常的に行っている保育が、小学校の学習内容につながっていることを再確認することができました。子どもたちに考える場面をたくさん設けたり、体験をたくさんさせてあげたりしたいと思いました。
・私自身が行っているスタートカリキュラムは古い方法だなと思いました。教え込むスタイルだったので反省しました。寳來准教授から学んだことを先生方に伝え、協力を得ながらスタートカリキュラムを作成し、実行していきたいです。
・幼保小の架け橋プログラムの重要性や架け橋期の子どもとの関わり方について理解することができました。
10月1日(火)に高等学校における特別支援教育講座が開催されました。受講者は12名で、特別な教育的ニーズがある生徒の支援について理解を深められた様子でした。
【研修内容】
1 講義「小・中学校における特別支援教育」
2 発表「高等学校における特別支援教育」
発表者 県立柏木農業高等学校 教諭 舘山 昭廣
養護教諭 福士 晶子
3 演習・協議「高等学校における特別支援教育~個別の指導計画の作成を通して~」
【受講者の感想】
・特別支援教育についてこれまであいまいだった部分が今回の講座を受講して大分クリアになりました。小・中学校で特別支援学級や通級を経験してきている生徒も多く、その生徒たちのそれまでの流れを受けて接する必要があると強く実感しました。自分もこれから通級を担当することになると思うので、つながりを意識して取り組むことができるよう心掛けたいと思います。
・具体事例を聞いて、組織で取り組んでいることが強く印象に残りました。学校だけでなく、外部の関係機関とも協力していて、事案に応じて専門家の協力や助言を得るなど、組織で対応することの大切さがよく分かりました。
・対応に困っている生徒がいても、グループの先生方と共有することで、解決策が多く見つかり、情報共有の重要性を感じました。
・この数年、担任をしていて特別支援教育について知識が必要だと思い、この講座を受講しました。今年度担任するクラスにも支援が必要な生徒がいて、とても参考になりました。今後は同じクラスの生徒への対応・支援も重視したいと思います。温かいクラスを作り、支援の必要の有無に関係なく分かりやすい授業ができるように努めていきたいと思います。