6月17日(火)~18日(水)標記講座を開催しました。県立学校の先生方10名が受講され、単元指導評価計画の作成や言語活動の計画を行いました。
【講座内容】
1日目 「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」
「主体的・対話的で深い学びを実現する指導の改善と学習評価の充実」
青森県総合学校教育センター 指導主事
2日目 「主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくり」
「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動の充実」
青森県総合学校教育センター 指導主事
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・「総合的な探究の時間」を含めた授業担当の科目(現在は古典探究、国語表現)において、授業、授業計画、評価等あらゆる面において活用できると思います。これまでの自分の反省をふまえて、改善していきたいです。特に授業においては、教員が導くべきところは導きながらも、生徒に自分で問いを立てさせたり、他の人が書いた文章や資料(これが対話的といえることは今回の研修で知りました!)を使って自分の意見を述べさせたり、生徒の力を引き出したいです。
・現在担当している文学国語、論理国語ともに日頃の単元を立てる際に活用できる。今回は、現場から離れて2日間という長い時間をかけて1つの単元に向き合うことができた。1つの単元を最初から最後まで見通しを立てて計画をし、指導主事の先生の講義やアドバイスを元に、目標や評価基準、評価方法がかみ合うように何度も修正し充実させることができた。当たり前だが、授業計画を立てていく際には、生徒に何を身につけさせ何でそれを見取るのかを熟考することが大切だと改めて実感した。(その際には、私はどうしても言語活動を沢山入れてしまうので、全体のバランスをみたいと思った。)心に残ったのは、「文章との対話も言語活動である」という考え方や、短歌から小説を創作させるという活動である。創作活動は、夏休み前の授業でさっそくやってみたいと思います!キャンバも今年中にチャレンジします。2日間ありがとうございました。
・今回の講義で探究的な学びについて考え、言葉にこだわることを通じて作品の理解を深めることが一つの案としてよいのではないかと気づき、学校での授業に活用しようと思っています。古典探究の単元計画を立てる中で、どうしても文法等の知識面に偏ってしまうところを、言葉の意味を考える際には本文を理解しなければならず、そのためには単語や文法を知らなければならないという流れに持って行くことはできるとも感じました。取り上げた教材が日記文学だったこともあり、先人との文章を通しての対話や、作者の価値観や言動を通して当時の文化慣習を知ることもできるため、単元計画をしっかり練り実践したいと思います。
・国語の教材の内容を教えるにとどまるのではなく、その教材を読むことを通して、どんな資質や能力を身に付けさせたいかということを意識しながら言語活動の設定や授業作りを行っていきたいと思います。また、今回の単元指導評価計画の作成を行ったことで、他の教材を用いて授業を行うときにも、単元全体を見通してどんな評価方法をとるのか、なにで見取るのかということを意識して計画していきたいと思いました。
6月17日(火)標記講座を開催しました。15名の先生方が受講されました。
午前の前半では、UD(ユニバーサルデザイン)を取り入れた授業づくりや授業改善の視点について、講義と演習を行いました。午前の後半には、「私の授業改善の取組」と題して、つがる市立向陽小学校の吉村聡子先生に実践発表をしていただきました。単元のゴールを見据えた1時間の授業の組み立て方や、授業外に児童が英語に触れる工夫など、素晴らしい実践を御紹介いただきました。
午後は、上智大学短期大学部の狩野晶子教授によるワークショップ形式の講義を行っていただきました。講義を通して受講者の先生方が児童の気持ちになって考えることで、納得感をもってお話を聞くことができたと感じています。UDの視点から英語での指示の出し方や活動のポイントなどを教えていただき、明日からの実践にすぐに役立つ内容ばかりでした。「もっとお話を聞きたい」という声が上がるほど、充実した3時間となりました。
【講座の内容】
・講義・演習 外国語・外国語活動の授業づくりと授業改善の視点
青森県総合学校教育センター 指導主事 長谷川 紘一
・発表 私の授業改善の取組
つがる市立向陽小学校 教諭 吉村 聡子
・講義・演習 外国語・外国語活動の指導の在り方
上智大学短期大学部 教授 狩野 晶子
【受講者の感想】
・UDの視点や一工夫を加えるだけで子供たちの意欲を高められること、視点を変えながら学習を工夫することなど、たくさんのことを学ぶことができました。これからの授業に生かしていきたいです。
・狩野先生の講義が大変参考になりました。特に実際に様々なことを体験したことで、子供たちが何に困り感を持つのかよく分かりました。明日からの授業に早速取り入れていきたいです。
・「慣れ親しむ」とはどういうことか、アルファベットの学習を例に体感することができました。とても楽しかったです。
・吉村先生の実践発表では、朝活動やお昼の放送などで英語に触れる機会を設けていることがわかりました。委員会やクラブ活動などと絡めて企画していきたいと強く感じました。
・狩野教授の演習では、同じ表現を楽しみながら難易度を変えたりして繰り返し活動を行っているのが参考になりました。内気な子供や定着がなかなか難しい子供でも、「できる!」という気持ちを持つことができそうです。
6月17、18日に中学校理科実験講座が開催されました。受講された先生方は14名となり、活気あふれた講座となりました。日程は以下の通りです。
6月17日(火)午前:講義「理科授業改善の視点」
午後:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫」(3学年2分野の内容)
6月18日(水)午前:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫」(2学年1分野の内容)
午後:講義・実験「授業で使える観察・実験の工夫」(1学年2分野の内容)
今年度は、細胞分裂と花粉管の観察、金星と月の模型作り、マグネシウムの燃焼、酸化銅の還元、電気回路カードづくり、動物の分類、火山灰の観察、火成岩と堆積岩の分類の観察、実験を行いました。
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・班の先生方と実験のコツについて共有したり、協力しながら実験したりすることで新たな学びがたくさんありました。これからも学び続け、アップデートしていきたいです。
・全国学力•学習状況調査を解いてみて、出題の傾向がさまざまな分野が横断的になっており、実際の生活経験に生かされるものにもなっていました。ただ知識を教えるだけでなく、生徒の探究心や科学的な見方をもっと身につけさせていかないといけないと実感できました。
・時間をかけて様々な実験の教材研究をする事ができました。普段こんなに時間をかけることができていなかったので大変勉強になりました。また、講師の先生や受講した先生方の現場での悩みや工夫なども共有できて大変有意義でした。
・酸化銅の還元は2年生の授業にすぐ取り入れられそうです。今まで教科書にはあっても、やった事のない実験で実際に見たときの驚きがあったので、導入等で活用します。
6月17日(火)、上記の講座が開催されました。受講者は小学校8名、中学校4名、高等学校3名、特別支援学校8名、聴講者1名、合計24名でした。特別支援学校フォローアップ研修講座(前期)と合同開催で行われました。
北川准教授の講義・演習では、自立活動の基本的事項や個別の指導計画の作成と評価をどのように考えていけばよいのか等について、事例を交えながらお話いただき、動画を見て対象児童の実態を捉え、課題(指導すべき大切なポイント)を導き出す演習を行いました。午後の演習では、担当する幼児児童生徒の実態から、どのように目標設定をしたか、その理由を自分なりに再考したりまとめたりする機会としました。
【研修内容】
講義・演習「自立活動の指導の基本的理解」(講師:文教大学 准教授 北川 貴章氏)
演習「障がいのある幼児児童生徒の実態把握と目標設定」
【受講者の感想】
・自立活動の基本的な考え方から、これからどのように自立活動を行っていけばよいのかといった実践的なことまで、知りたいなと思っていたことを丁寧に学ばせていただいたと感じている。児童の実態を捉えるのも自分の主観が含まれることが多々あるので、複数の目でどのようなことがあったかという事実を収集し、そこから考えられる困り感を洗い出して適切な活動を考えて実践していくことが大事だと思った。
・自立活動の指導は教科指導とは異なり自由度が高いため、指導の目的と根拠を明確にする必要性を再認識した。目標設定においては、児童生徒の興味関心のみならず、発達段階を踏まえた中心的課題の抽出が不可欠であることや中心的課題を含む教育的ニーズの把握には、保護者の意向だけでなく、行動観察やアセスメント結果を総合的に分析する視点が求められることが分かった。さらに、指導計画の策定には、教員間の情報共有と合意形成が重要であることを再認識することができた。
6月10日(火)標記講座が開催され、6名の先生方が受講しました。小・中学校と違い、教科としての道徳がない高等学校においてどのように道徳教育を進めて行けばよいのか理解を深められた様子でした。
【講座の内容】
講義「学校における道徳教育を捉え直す」
講義「小・中学校における道徳教育の実際」
講義「高等学校における道徳教育の推進」
演習・協議「自校の特色を活かした道徳教育の展開に向けて」
【受講者の感想】
・本研修を通して、自分が普段やっている授業を見直す機会を得たことで、実は道徳の目標が踏まえられた要素がそこかしこに散りばめられていることに気付くことができた。他の先生方の授業にも道徳の指導目標を踏まえた内容があるはずであるので、そのことを伝えていくだけでも道徳教育推進教師としての責務を果たすことに繋がると考えることができるようになった。
・道徳の設置について歴史的な背景を含めて再認識することで、改めて道徳教育の意義を確認できました。また、高校のように設定された授業時間がない場合でも、道徳性を育てるために教師ができることについて、沢山のヒントをいただくことができました。