所長メッセージ
2021/05/06new

中学校初任者研修開講式

| by サイト管理者
 大型連休明けの5月6日(木)に初任者研修中学校学級経営基礎講座Ⅰが開講しました。開講式にあたって私からのあいさつでは主体的・対話的で深い学びについて述べました。私自身の教員生活を振り返り自戒をこめて、生徒の主体的な姿勢を引き出すためには、まず教師の主体性が求められていることを実感しています。真摯に向き合うこととはどういうことかを事例を交えて伝えました。
 次に中学2年の国語の教科書の文学的文章において、1955年以来採択され続けている『走れメロス』(太宰治)について、私なりに学びの探究の一例として、Society2.0からSociety5.0へのVersionの重なりを説明したところです。その上で、対話的とはどういうことか、会話が弾むこととの違いを『ギリシャ哲学の対話力』(斉藤孝)の書著を紹介しながら伝えました。
 結びに私が青森市立造道中学校で教育実習を行った際に、ご指導いただいた故坂本正衛先生からの色紙の言葉「峠に立てばまた向こうの山が見える」(井上靖)を八甲田山の山並みの画像とともに紹介しました。これから長い教職人生ではありますが、その節目節目で見える景色が違います。しかしながら、山の伏流水にはいつも人間愛が流れていることを忘れないでほしいと思います。その一言を言い忘れましたので、この場をお借りしてメッセージとして付け加えたいと思います。まずは一年間、健康に留意し、目の前の子どもたちと共に教師として成長していくことを心より期待しています。
12:53
2021/04/27new

校長研修開講式から

| by サイト管理者
 4月27日に行われた校長研修開講式では、今年度新たに採用された小・中・高等学校及び特別支援学校の校長先生に対して挨拶をさせていただきました。10分という限られた時間でしたので、私からは「校長の責任」の一点に絞ってお伝えしたところです。
 その中で2つの著書を紹介しました。1冊目は『教育のリスクマネジメント』(2013 田中正博・佐藤晴雄共著 時事通信社)です。サブタイトルにある「子ども・学校を危機から守るために」という趣旨の実践的なトップマネジメントが紹介されています。特徴は『内外教育』を発行している時事通信社がインターネット発信する『学校支援サイト』の中で連載されたコラムがもとになっているという点です。
 もう一冊は、私自身が弘前大学教職大学院に勤務し、ミドルリーダー養成コースの授業を担当した時にテキストとして使用した『失敗の科学』(2016マシュー・サイド著 有枝 春訳 ディスカバー21)です。この本は、冤罪として記憶に新しいと思いますが、当時厚生労働局長だった村木厚子氏が郵政不正事件で逮捕され5ヶ月間に及ぶ拘置所生活を強いられた際に、自分を支えた150冊の書物の中でも特出された1冊です。(『日本型組織の病を考える』より)
 失敗から学習する組織とはどのような点に優れ、また学習できない組織にはどのような原因が考えられるのか、について世界の様々な業界を横断し、具体事例をもとに書かれています。
 前者は危機への向き合い方であり、後者は危機を生む人間の心の在り方を問うものです。年度の始まりであり、これから先の教職人生において校長としての責任を担う先生方へ、たいへん僭越ではございますが、私からのエールとして紹介したものです。本書については当センターのライブラリーに寄贈しました。
12:50
2021/04/16new

講座が始まりました。

| by サイト管理者

 4月12日(月)に開催された第1回初任者研修校長等連絡協議会(県立学校)及び初任者拠点校指導教員研修会(特別支援学校)の所長挨拶では次の話題を盛り込みました。
 教師として最も中心的な資質の育成として、子どもを慈しみ、真剣に子どもと向き合うことの大切さを踏まえながら、初任者を支援していく必要があること。
 加えて、日本経済新聞(4/8)Deep Insight村山恵一氏の記事から、今、企業の学習の場として「人材を丸抱えして自社のカラーに染め上げる手法は通用しない」という現状と「学びは年齢を超えたテーマになって」いること。時代は「新しい学び方に慣れ親しんだ世代が台頭し、『ここは学べる、自分を磨ける』と感じる会社でなければ選択肢からふるい落とされる」段階にあること。「わが社は若い人たちの学びのニーズを満たせているか」という視点で経営者が自己点検する必要があることなどを引用しながら、社会の中における教職を捉え直し、学校におけるOJTとセンターにおける研修の充実を両輪で進めていきたいことをお願いしたところです。
 次に4月15日(木)の初任者研修(県立学校・実習助手)の開講式において私から次の話題を中心に講話(15分)を行ったところです。
 Society5.0に至るまでの1.0から4.0のプロセスに触れ、特に縄文時代の戦争のない1万年という持続社会の存在を再確認したところです。
 その上で、「謙虚」と「独善」、「新鮮」と「惰性」の関係について、世阿弥の「離見の見」の考え方の実践を伝えるとともに『礼記』の中の「教学相長」(きょうがくあいちょうず)を引用し、人に教えてみて人に教えることの難しさを学ぶこと、すなわち教えることと学ぶことは一体であることを伝えました。
 最後に、スウェーデンの中学校社会の教科書から、ドロシー・ロー・ノルトの詩「子ども」を紹介したところです。


 批判ばかりされた子どもは 非難することをおぼえる。
 殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる。
 笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることをおぼえる。
 ・・・・・(略)・・・・
 フェアープレーを経験した子どもは 公正をおぼえる
 友情を知る子どもは 親切をおぼえる
 安心を経験した子どもは 信頼をおぼえる
 可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じとることをおぼえる


 初任者は全体の教職員に占める割合は約2%に過ぎません。しかし、新しい風を運んでくれる貴重な存在ですので、各学校におかれましては機に応じ本人自身に気づきを促すご指導ご支援をお願いしたいと思います。当センターにおいても「若い人の学びのニーズ」に応えるべく研修の充実を進めて参ります。


11:38
2021/04/06

年度はじめのご挨拶

| by サイト管理者

青森県総合学校教育センターのホームページをご覧いただきありがとうございます。令和3年度がスタートしました。所長を務めます三戸です。

 さて、当センターのホームページですが、令和2年度当初の目標アクセス数を120万件に定めておりましたところ、年度末の累計実績値は1,451,235件となり、達成率は120.9%でした。前年度は1,235,297件(達成率102.9%)であったことを踏まえると相当な伸び率でした。要因はやはりコロナによる影響が大きいと思われます。特に4月から6月にアクセスが集中しており、学校の一斉休業措置や感染拡大防止のための講座の開催方法の転換など、情報の必要性・緊急性がアクセス数に反映されていることを改めて実感しているところです。

 

 令和2年度は162の講座を開設し、約4300人(延べ数)の教職員が受講しました。また、相談事業では電話及び面談による件数が延べ約3000件、特別支援教育に関する相談は延べ約300件でした。特に夏期休業開けの9月の電話相談件数の増加が著しく(R163→②235)、逆に5月は激減(R150→②89)の結果も併せて、通常とは異なる時勢が様々な形で子どもの心に影響を与えたものと認識しております。

 

 当センターでは「校内研修等講師派遣事業」というアウトリーチタイプの研修も行っております。昨年度は1262511人の参加者がありました。学校の事情に応じて指導主事を派遣し、各校の校内研修を支援します。

 

 資料・情報提供事業として、2階のライブラリーでは全国の教育センター刊行物、教育系大学等の教育刊行物、研究指定校の研究報告書等の閲覧ができます。特に研究指定校の報告書については、教育現場の生の声が反映された貴重な情報です。是非、本県の教員が子どもたち・生徒たちと取り組んだ研究成果について閲覧いただき、次の研究の参考にしていただければと願っております。今年度はさらに教育を取り囲む様々な分野の書籍の充実を図ろうと思っておりますので、来所の際は是非お立ち寄りください。

 
 当ホームページは、皆様にとって必要な情報をいち早くお届けするツールとしての役割を目指しておりますが、一方では各課がその校種の特性に応じて長年積み重ねてきた縦断的な取組もあります。中には皆様の興味関心に響くお宝コンテンツも発掘できると思いますので今一度深掘りしてみてください。

 

 皆様のご感想やご意見・ご要望をお寄せいただければ、改善に役立てたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いします。

 なお、所長メッセージは随時更新を予定しております。まずは年度はじめのご挨拶としてのメッセージをお届けしました。お読みいただきありがとうございます。


14:14