開催した講座の様子

令和7年度 7月

C41体育の学びを支えるICT研修講座

7月30日(水)に、東京学芸大学 准教授 鈴木直樹先生を講師にお迎えし、C41体育の学びを支えるICT研修講座を開催しました。鈴木先生には、体育授業におけるICTの活用について、豊富な実践事例を基に、講義・実技をしていただきました。


【講座内容】
 オリエンテーション 「「体育における良質なICT活用を目指して」

 講義・実技 「主体的・対話的で深い学びを支える体育のICT利活用」
     講師 東京学芸大学 准教授 鈴木 直樹 氏                                                                                                                                     

【受講者からの感想】

・なんとなくICTを授業の中で利用すると運動量が少なくなると感じていたが、その逆で増加させることができるということが分かった。教員側が使用するアプリやツールを選択していくことが重要であると感じた。動画を撮影することは評価行為であり、目的に応じた撮影場所を生徒に選択してもらうことも大事だと感じた。映像のもつインパクトは強いため、視覚化や可視化するために動画やワークシートの共有、思考を図式化していくことは授業の中で行っていきたいと感じた。振り返り場面でスクールAIを使用すると生徒の思考が深まると感じた。 

・動画の撮らせ方を工夫することで、児童が自ら考え、行動することができると分かった。また、ICTを使うと時間がかかるので、あまり使ってこなかったが、ICTを利活用したほうが時間短縮になり、運動量が増えると分かった。単元の導入で運動を説明するときに、動画を見ながらみんなでルールを確認したり、単元の初めと終わりの運動の様子を記録しておくことで、学びの蓄積になり、評価に生かすことができると思った。ICTのさまざまな利活用を学ぶことができた。他の教科にも生かして、今後の授業づくりをしていきたい。

・知的障害のあるお子さんの体育を受け持っていて、ICTをもっと活用できたらと思い、受講しました。学習を積み重ねていくこと、取り組みや努力の経過を残したり、振り返ったりすることにとても有効であることが分かった。活用しやすいアプリやツールも教えていただけて、とても良かった。AIを活用した振り返りを行なっているときに、鈴木先生がAIに任せっぱなしにしているのではなく、何をねらうのかや導く方向性を示したりするのは教師の役目だと仰っていたことが印象的でした。便利なツールは増えていますが、子どもたちにどうなってほしいのか、体育を通してどのような学びをしてほしいのかを明確にし、それに沿った授業をより有効なICTという手段を伴って考えていきたいと思った。

B01校長研修講座(後期)

 7月23日(水)に校長研修講座(後期)が開催されました。今年度は講師として,筑波大学教授 浜田 博文 氏をお迎えして講義・協議の助言をしていただきました。浜田教授は独立行政法人教職員支援機構でも研修に御尽力されるなど,幅広く活躍されており,有意義な研修となりました。日程は以下の通りです。

午前・午後 講義・協議「学校の組織力とスクールマネジメント」

   

【受講者の感想】

・自分の学校現場の実態が浜田先生にお話していただく理論と結びつき、実態や課題を捉える視点を得られたり、これからの学校経営の工夫のヒントを考えられたりできました。

・2学期が始まる前の夏休みにこのような研修を受けることができ、今後の実践イメージを持つことができました。早速、夏休み以降の構想を練る上で活用し、学校課題を明確にして職員の焦点化を図りたいです。

・自分の支えになっているヒトをさらに大切にし、教職員には正しい情報を提供し、互いに頼って頼られての関係を築いていきたいです。

センターセミナーⅠ

令和7年7月26日(土)に、FR教育臨床研究所所長の花輪敏男氏をお招きして、センターセミナーⅠ「不登校児童生徒への支援」を開催いたしました。県内各地の市町村から、教育関係者だけでなく、一般の参加者も含めて38名の参加がありました。セミナーでは、学校・家庭・専門機関との連携の必要性、不登校児童生徒を自立に向けること、自主性を育むための具体的な言葉がけなどを示唆していただきました。セミナー後のアンケートからは、今後の不登校支援への実践について意欲的に書かれている内容が多く寄せられました。

【講座内容】
  講義 「不登校児童生徒への支援」
         講師 FR教育臨床研究所 所長 花輪 敏男 氏

【講座の様子】

【受講者の感想】

・学校に行かなくてもいい、というスタンスが最近の主流ですが、花輪先生のお話を聞いてなるほどと思いました。どの子も学校に行きたいという思いはあると思います。相談の立場になることが多いのですが、黒子役に徹するようにしていきたいと思いました。

・不登校の子どもには、自分で考え、判断し、自らの足で歩む力を育んだうえで、再登校へとつなげていくことが最善だとも感じました。相談の立場で最も気を付けなければならないのは、結論を助言することで責任が生じるということです。また、「親子で話し合うこと」が本人にとってエネルギーとなることを知ることができ、大変参考になりました。花輪先生のお人柄、そして理論に裏付けられたご講義のおかげで、あっという間の一日となりました。ありがとうございました。

C36 技術教育研修講座【エネルギー変換の技術】

7月25日(金)に標記講座を開催しました。技術分野を担当する中学校および特別支援学校の先生方が受講され、技術分野の授業づくりについて学びました。

【講座の内容】

1.講義「課題発見、課題解決型授業の作り方」

2.実習「TinkerCadの基本操作について」

3.演習「計測・制御の演習について」
 

     

【受講者の感想】

・生徒にとって本当に意味のある学びとは何かを改めて考えさせられました。特に、課題を「発見する力」と「解決していく力」は別々の力であり、どちらも授業の中で意識して育てていく必要があるという話に強く納得しました。
・印象に残っているのは、「ニーズとシーズ」の考え方です。普段何気なく見ている日常の中にも、よく見れば困っていることや改善できることがたくさんあることに気づかされました。生徒にもこうした視点を持たせることで、より主体的な学びにつながると感じました。

・生徒用のワークシート、話し合い活動を実際に体験できたこととても嬉しく思います。
・実際の授業実践例として、マイクロビットやTinkerCADを活用した活動も紹介されていて、自分の授業にも応用できそうなヒントがたくさんありました。ただキットを作るだけでなく、「なぜこの機能が必要か」「どうすればもっと便利になるか」を考えさせる場面づくりが大切だと思いました。
・今後は、授業の中で「何のためにこの活動をするのか」という目的意識を生徒と共有しながら、技術を使って身の回りの課題を自分ごととして捉えられるような授業を工夫していきたいです。

・センシングについて、もっと時間をかけて勉強したいなと感じました。

・今回の実習・演習では、TinkerCADやブレッドボード、タコラッチミニ、micro:bitといった教材を実際に扱いました。これらのツールを自分の手で使ってみることで、普段の授業では気づきにくい細かな難しさや、生徒がつまずくポイントを体験することができました。
・特に印象的だったのは、自分でも手順が曖昧になったり、「この操作で合っているのか?」という不安を感じる場面が何度もあったことです。これはまさに、生徒が感じている戸惑いや不安と同じであり、教える立場として改めて学び直すよい機会になりました。
・教材やツールそのものの面白さはもちろんありますが、それをどのように授業の中に位置づけ、生徒にとって意味のある活動にしていくかが、教員としての工夫のしどころだと感じました。演習を通して、自分自身も“学ぶ楽しさ”と“つまずく難しさ”の両方を体験できたことで、今後の授業設計に一層実感をもって取り組めそうです。

D29 校内LAN講座[WindowsServerAD管理]

7月23日(水)に標記講座を開催し、県立学校から7名の先生方が参加されました。

Active Directory(AD)を活用した校内の情報資産を管理する方法について学びました。「仮想化技術」を用いてWindowsサーバーとWindowsクライアントを用意し、擬似的に学校内でのネットワーク環境の構築を体験しました。

【講座の内容】

 1章 ユーザー・グループの管理
 2章 アクセス権の設定
 3章 バックアップとリストア

【講座の様子】

D29_image01 D29_image02 D29_image03

 

【受講者からの感想】

・ADが運用されているのは知っていましたが、具体的に何ができるのかがわかっていなかったので、詳しく知ることができてよかったです。

・今年度初めて管理者になったので、システムをわかりやすく、実技も交えて講義をしてくださったので、大変分かりやすかったです。まだサーバーをいじるのは緊張しますが、学校でまた復習したいと思います。

・サーバーのバックアップについて正しい知識を得られたこと、また誤って消してしまったデータの修復の仕方について特に参考になった。