7月23日(水)に標記講座を開催しました。「障がいのある幼児児童生徒の自立と社会参加の実現に向け、保護者や担任等との連携を通して、幼児児童生徒の理解を深め、生徒指導の実践的指導力を高める」ことを目的に実施いたしました。11名の先生方が受講され、講義・協議を通して学びを深めました。
【講義・演習内容】
9:00 ~ 9:30 教職員の服務規律 県教育庁学校教育課 主事 今 美咲 氏
9:30 ~ 12:00 寄宿舎の役割とは 北海道教育大学 教授 小野川 文子 氏
12:00 ~ 12:30 寄宿舎における指導・支援
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・寄宿舎のこれまでの歴史、法的位置づけの移り変わり、これから、寄宿舎指導員としての姿勢、求めていくべきこと、寄宿舎の抱える課題と、労働の場としての課題などを知ることができた。まだまだ課題はありながら、行く末の見えない寄宿舎の中で、自分たちがどうあればいいかを考えながら今後の職務に生かしたい。
・事例から現在の担当舎生について考えました。保護者のニーズに合わせた場になっていると確認できたことがよかった。今後も寄宿舎の役割を考えていきたい。
7月31日(木)、SOSの出し方教育研修講座を開催しました。小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方、SSWの方を合わせて51名が受講・聴講されました。中央大学人文科学研究所 客員研究員 髙橋聡美氏を講師に迎え、SOSの出し方教育について全国各地で行われている実践を、児童生徒の実態を交えながら御講義いただきました。オーバードーズや自傷行為について教員を含めた周囲の大人がどう受け止めるか、こどもたちが相談できる3人目までの大人になるためにはどうすればよいかなどについても御教示いただきました。
【受講者の感想】(一部抜粋)
・普段から社会的自尊感情と基本的自尊感情を高めていかなければ本当の予防にはならないことが分かりました。
・ありのままを受け止めてから詳しく尋ねるコミュニケーションスキルや、TALKの原則など、明日から実践できることを学ぶことができた。
・具体的な事例も多く紹介され、過去に自分が対応した生徒のことを思い出しながら、「あのとき、こうすればよかった」と振り返りながら学ぶことができました。今後も、生徒の置かれている環境をきちんと理解できる教員でありたいと思います。
7月30日(水),31日(木)標記講座を開催しました。10名の先生方が受講され、問題発見・解決の過程を意識した授業づくりや、「育成する資質・能力」を明確にした授業デザインづくりや指導案の作成を通して、中高の学習内容の連携の重要性を認識することができました。中学校と高校の教員が協議を通じて交流し、授業づくりやICTの活用法など新たな視点を得る貴重な機会となりました。
【講義・演習内容】
1日目 午前 問題発見・解決の過程をイメージした授業づくり
午後 中高の接続を意識した授業改善
2日目 午前 ICTを効果的に活用した数学科の授業づくり
午後 「育成する資質・能力」を明確化した授業づくり
【講座の様子】
・数学は積み上げの教科なので、中高の連携は必ず意識しなければならないとは分かっているが、実際に高校でどんな指導をしているのかわからなかったのでいろんな話を聞けてとても勉強になりました。数学の中身をつなげることも大事だが、数学に向かう姿勢や学び方(本質をとらえる力や統合的・発展的に考える力など)を育てていくことと高校の数学を学んでいく基盤をつくることができるのではないかと感じました。ぐるぐるの図を常に意識しながら授業改善に励みたいと思います。
・ICTソフトの有用性を改めて感じたので、2学期からの授業に早速取り入れたいと感じました。これまでも、授業にICTを意欲的に活用してきたつもりだったが、いつも同じソフトを活用しマンネリ化して、例えばGeogebraなども共有されているものを使うだけで、自作したことはありませんでした。今後、ICTの活用については次の段階に行けるように、夏季休業の間に自分なりにさらに模索したいと思います。
令和7年7月30日(水)に、聖徳大学教授の鈴木由美氏をお招きして、「今日から始めるグループアプローチ研修講座」を開催いたしました。
【講義内容】
1.講義・演習「グループ・アプローチについて~対人関係ゲームを用いて~」講師 聖徳大学 教授 鈴木由美
2.講義・演習「グループ・アプローチの実際」 小学校部会 指導主事 髙田秀行
中学校・高校部会 指導主事 新岡 雄大
【講座・演習の様子】
【受講者からの感想】
受講者からは、「『いつでも、どこでも、だれにでも』グループワークが適応するわけではない。子どもの状況や環境を踏まえた上で、グループワークの内容を精選してあげる必要がある」「中学生の仲間意識や社会性・道徳性の低さに苦慮していたので、生徒や保護者との向き合い方のヒントをたくさんいただけた」「道具を使ったアプローチの仕方は新鮮で、準備に手間が無く様々活用できそう」「教材データが欲しい」「特に対人関係ゲームは運動量が多く楽しいゲーム性のものを取り入れることで前頭葉に血流を回しリラックスできる。今後活動を取り入れる際の参考にしたい」と意欲的な意見が多く寄せられました。
7月25日(金)に標記講座が開催され、県内の小中学校学校から10名の先生方が受講しました。
午前は、山上食育調査官をお招きし、講義をしていただきました。食育推進のための重要なポイントや年間計画の活用など、幅広くお話をしてくださり、充実した3時間となりました。
午後は、特別活動における食育の授業づくりについての講義・演習を行いました。受講者同士で指導のアイディアを交換するよい機会となりました。
【講座の内容】
1.講義「こどもの食育活動の充実に向けて」
文部科学省初等中等教育局
健康教育・食育課 食育調査官 山上 望
2.講義・演習「特別活動における食育の授業づくり」
県総合学校教育センター
指導主事 長谷川 紘一
【講座の様子】
【受講者の感想】
・講義や演習を通して、自分自身で食育を進めていくための課題やアイディアを多く見つけることができました。
・食育推進における校内体制の整備の重要性を再確認し、他の受講者との意見交換により新たな視点も得られました。
・今回の学びで改めて学級の実態を把握しておくことの大切さを感じました。授業前の打合せを丁寧にし、学級の様子を把握してから授業に臨みたいと思いました。
・アレルギー対応や生徒への個別指導などの場面における連携や指導、また栄養教諭との連携について学びたいと思い、受講しました。今回の研修は、大変具体的な内容だったので、日常の職務に生かしていくことができそうです。
・他の受講者の指導のアイディアを知ることができました。また、ICTを取り入れた食育の必要性を実感し、実りある研修会でした。