開催した講座の様子

C13 中・高等学校数学科授業づくり講座


 8月24日(火)~25日(水)に、18名(中9名、高9名)の先生方を受講者として迎え、標記講座を開催しました。
 1日目は、学習指導要領における数学科で育成を目指す資質・能力、全国学力・学習状況調査やセンター試験の問題等を基に、問題発見・解決の過程をイメージした授業づくりについて講義・演習を行いました。その後、「付けさせたい力」を明確にした上で、思考力・判断力・表現力を問う素材(問題)を中高の混合班で構想し、各班で構想した素材について情報交換をしました。
 2日目は、ロイロノートやGoogle Workspace、GeoGebraをタブレット端末で操作し、ICTを効果的に活用した数学科の授業づくりについて講義・演習を行いました。その後、各自で「付けさせたい力」を明確にした指導案を作成し、最後に中高の混合班で意見交換をしました。
 受講者は、中高の接続の視点を取り入れた演習・協議を通して、今後の授業改善に向けた新たな授業づくりの視点を持ち帰ることできました。
【講座の内容】
1日目
 講義・演習:「問題発見・解決の過程をイメージした授業づくり」
 演習「思考力・判断力・表現力を問う素材(問題)構想」
 協議:「構想した素材を振り返る」
2日目
 講義・演習「ICT機器を効果的に活用した数学科の授業づくり」
 演習「『付けさせたい力』を明確にした授業づくり」
 協議「これからの授業づくりに向けて」
【受講者の感想】
・具体的にどのような力や資質を伸ばしたいかを考えると教え方や扱う問題も変わるということがわかった。また、他校種の先生方と情報交換ができて、非常にいい経験となった。
・数学の授業で使えるICTの活用法がわかった。ロイロノートを活用しているが、GeoGebraは図形や関数の分野に有効的なので使ってみたいと思った。指導案作成ではピクトグラムを使いながら考えていくと多様な視点での授業づくりがしやすかった。
・数学的な見方・考え方を養うためにはどうしたらよいかと考えていた時期だったので、今回の講義を受けて、問題が意味していることを、1つ1つ解きほぐすようにしながら進めること、図やイメージをつかって視覚的に捉えることが必要に感じました。
・「付けさせたい力」を明確にした授業づくりを考えたこと、高校の先生方の視点からの意見を聞くことで、今後の実践に役立てることができそうです。受講目的は達成できました。