開催した講座の様子

令和3年度 9月

D14今日から始める教育相談研修講座

 9月15日(水)に標記講座をオンラインで開催しました。明治大学の諸富祥彦教授と受講者40名及び聴講者1名をZoomでつなぎ、講義「教育相談の理論と実際」が行われました。講義の中ではブレイクアウトルームを用いた演習も取り入れており、受講者同士これまでの経験や、困っている事例などを話し合うなど、充実した研修となりました。
     
【受講者からの感想】
・パッと人間関係を築ける教師というプロ意識をもつ・・自分には欠けていた部分だと感じました。授業技術も大事ですが、それ以上に、(相談する、相談される等)人としての余裕をもって学校生活を過ごしたいです。
・気づくと感心の高い生徒と関わりをもっていることに気づきました。大多数の意見にうなずいたりせず、少数派の意見もしっかり聞いた上で、アクションをしたいと感じました。
・「教師が鈍感だといじめが起きる」ということにはっとさせられた。少数者の立場に立つことを念頭に生徒と関わっていくことを改めて心に言い聞かせて生徒と関わっていきたい。また、忙しい日は特に忙しいビームを出さないように心がけたい。そのようなときはあえて生徒と関わる時間を増やしてみようと思う。

C35中学校技術・家庭科教育講座[情報]

9月30日(木)、10月1日(金)の2日間、標記講座を開催しました。中学校技術分野を担当する先生方が受講され、講義・演習、実習を通して、内容D情報の技術の指導内容・指導計画等についての理解を深めました。

【講座の内容】
9月30日 オンライン開催 
   講義・演習「技術・家庭科の学習指導の現状と課題」

10月1日 通常通り集合形式での開催 
   実習 「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツの設計・制作」
      「計測・制御システムの設計・制作」

【講座の様子】
   
【受講者の感想】
・今回の講義で改めて説明していただき、年計作成の「選択、管理・運用…」の辺りや見方・考え方に関わる部分など理解できていなかったことに気づき、再確認できた。
・教えることだけにとらわれていたが、一つ一つ意味をもたせながら活動させていこうと思った。生徒自身が考えて、それをみんなで共有できるような授業をしていきたい。
・授業で活用できる様々な教材に触れることができ、また、学習指導要領を読み取りやすいようにまとめた資料、参考となる様々な資料を提供いただき、大変参考になった。
・免許外の教科ではあるが、大変実のある講義ばかりだった。生徒達に少しでも楽しい授業ができるように頑張りたい。

C30創造活動を通した学びを考える美術科教育講座

9月22日(水)、標記講座を非集合型のオンライン研修に変更して開催しました。
午前は、文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 平田朝一氏の講義、午後は、ICT端末を活用した題材についての協議・演習を行いました。
【講座の内容】
講義「指導の工夫改善につながる学習評価の在り方」
協議・演習「指導と評価の一体化を目指す美術の授業づくり」


 
【感想】
・平田先生の講義では、評価等について、改めて勉強になりました。後半の実践紹介もとても参考になりました。
・演習では、写真機能や図形の利用、スライド機能でアニメーションなど、日頃使っているツールでも表現活動が可能になることを知り、大変勉強になりました。
・今後も新しい評価の仕方に合った指導内容や、育てるべき資質・能力をしっかりと考えた題材の開発など、学び続けながら進化・深化させ続けたいと思いました。

C43 中学校英語指導法研修講座


 9月24日(金)に、中学校英語指導法研修講座を開催しました。午前の講義・演習では、県立高校入試の分析結果から見える本県生徒の課題を確認するとともに、その課題解決に向けた授業改善の方策について考えました。また、午後は 文部科学省初等中等教育局外国語教育推進室 教科調査官 山田 誠志 氏に、講義・演習をしていただきました。学習指導要領における指導の考え方を解説いただくとともに、評価について、具体的に事例を提示しながら分かりやすく説明していただき、大変多くの学びを得ることができました。

【講座の内容】
 講義・演習「中学校英語における課題と改善の方向性」
 講義・演習「中学校英語教師に求められる役割」       
  
 
 

【受講者の感想】
・県立高校入試について、3年生を長く担当していなかったこともあり、あまり深く分析をしてこなかったと反省した。他の学校の先生方とも高校入試について話し、いろいろな考えを聞くことができたので、今後に生かしていきたい。 評価について、3観点のうち「思考・判断・表現」と「主体的に学習に取り組む態度」の評価の在り方や考え方を事例を交えて細かく知ることができた。今まさに戸惑っていることであったので、具体的に知ることができてよかった。

・県立高校入試の分析はとても分かりやすく、今後の指導の参考になった。複数の文法が含まれる文など、やや複雑な内容にも対応できる力を身につけさせたい。 午後の講義も「思考・判断・表現」での評価の仕方など、具体的な話を聞くことができ大変参考になった。

・県立高校入試についての分析について、改めて授業でどのように英語を習得させるか、授業づくりの改善をしなければならないと強く考えました。また、山田教科調査官の講義・演習から言語活動を通して「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」が一体的に育成されるというお話があり、その評価基準を明確にできるように日々の授業を組み立てていくことが大事だと理解した。まずは生徒が目的・場面・状況に合わせて表現できるようにすることを心がけていきたい。

C48高等学校プログラミング基礎講座

 9月28日(火)、29日(水)に標記講座をオンラインで開催しました。高等学校・特別支援学校の8名の先生方とGoogle Meetで接続し、ブラウザ上でPythonプログラミングができるGoogle Colaboratoryを使用して演習を行いました。
【研修内容】
 ・プログラミング教育について
 ・アルゴリズムの基礎と代表的なアルゴリズム
 ・プログラムの関数化とモジュール、WebAPI
 ・モデル化とシミュレーション

【講座の様子】
 

【受講者の感想】
・プログラミングの知識や技術は、情報の授業でしか勉強するイメージがありませんでしたが、他教科と絡めたり、自分の教科の中でももっと生かせそうな部分があると感じました。
・Pythonの基本について、他言語との共通点や相違点が分かり、どのように授業で活用できそうか考える材料が増えました。
・授業では、プログラミングによるグラフの描画をあまり扱っていないので、とても勉強になりました。

D20 教育相談(特別支援教育)研修講座

 9月16日(木)に標記講座をオンラインで開催しました。受講者20名及び聴講者2名と講師の弘前大学教職大学院の敦川先生がZoomでつながり、講義「保護者の思いによりそう教育相談」、その後、県立青森第二養護学校の岡村先生による発表「学校における教育相談の実際」が行われました。また、講義の中ではブレイクアウトルームを用いた演習も取り入れており、充実した研修となりました。

    
【受講者の感想】
・子どものちょっとした反応を見逃さないこと、保護者の頑張りを認め、共感することで保護者自身が自己肯定感をもてるようにすることがで大事であることがよく分かった。
・実際の事例について、どのような提案をしたのかが具体的で分かりやすく参考になりました。保護者との教育相談では、保護者の子どもへの思いや不安、家庭内での立ち位置などを読み取ることを大切にしたいと思いました。
・保護者の気持ちにより添うこと、子どもの困り感をいろいろな視点から理解すること等、教師を続けていく上でどの場面でも大切にしなければいけないことを学んだ。

C33_中学校技術・家庭科(家庭分野)・高等学校家庭科教育講座

 9月7日(火)に標記講座をオンラインで開催しました。5名の受講者と講師の日本災害医学会災害セミナーインストラクター吉川靖之氏がZoomでつながり、防災を取り入れた中高家庭科の授業づくりについて研修を行いました。
【研修内容】・住生活分野における中高家庭科の系統性
      ・青森県住まい・住まい方読本の活用方法
      ・防災を取り入れた中高家庭科の授業づくり
       (講師)日本災害医学会災害セミナーインストラクター
           吉川 靖之 氏
       (資料提供)青森県県土整備部建築住宅課

【受講者の感想】
・吉川先生からの様々な問いに対しては、自分が避難場所で生活をするとき、その場でどのような判断をするのかとても迷いました。一人一人の認識の違いでさらに被害が広がり、人に迷惑をかけるのではないかと考えさせられました。この経験を授業にいかし、生徒とともに考えていきたいです。
・家庭科教育の中に防災を考える視点がたくさんあることに気付くことができました。避難用持ち出し袋のことは学習をしても、非常食を使って実際に調理をすることや、個人的な避難用持ち出し品を周囲の人に分け与える行為の捉え方について考えたこともありませんでした。家庭科のどの分野においても防災の視点で考えることができると思いました。
・「青森県住まい・住まい方読本」は青森県の特徴がよく分かり、自分が住んでいる地域の課題を生徒が自分事として捉え、解決方法を探りながら学習していくことができる教材として工夫されているため、ぜひ活用したい。

D02 総合的な探究の時間研修講座・C49産業教育指導者講座

 9月15日(水)に標記講座をオンラインで開催しました。51名の受講者と講師の東北学院大学稲垣教授がzoomでつながり、プロジェクト型学習の考え方や実施例、ルーブリック評価の一連の流れについて研修を行いました。単元デザインシートを活用したプロジェクト学習の構築演習では個々に作成したものをブレイクアウトルームで共有し、情報交換を行うという通常形式に近い形での講義となり、あっという間の3時間となりました。

【研修内容】・探究の意義・プロジェクト型学習(PBL)とは?
      ・情報活用型PBLの実施例
      ・探究を支える情報活用能力とは
      ・PBLリ・デザインワーク
       (講師)東北学院大学 文学部
            教授 稲垣 忠 先生

  
    
【受講者の感想】
 ・今回の講義を通して、授業デザインと探究の大切さについて学ぶことができた。演習で取り組んだようなデザインシートの作成は流れを整理するためにも使えると思うため、ぜひ活用していきたい。そして、改めて考えさせられたことが教師の働きかけと生徒主導のバランスである。知識を身につけさせ、どこから生徒主導に切り替えた方が良いのかということを探りながら今回の学びを活かしていきたい。
 ・講師のレクチャーを聞きながらパワーポイントを用いてワークを行い、その後画面共有機能を用いてプレゼン・共有を行ったが、オンラインだからこそできることで、とても斬新で良かったと感じた。

C07 中学校社会科教育講座

9月9日、9月10日の2日間、中学校社会科教育講座が非集合型のオンライン形式で行われました。
【講座の目標】
  中学校社会科において、社会的な見方・考え方を働かせて思考力、判断力、表現力等を育成するこ 
 と、単元計画作成の重要性等、学習指導要領が求める社会科の授業についての講義や演習を通して、
 主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業改善の方策を獲得する。
【講座の内容】
 9月9日(木)講座1日目 講義・演習「思考力・判断力・表現力等の育成する社会科の授業づくり」
  一人一台端末の活用方法をGoogle workspaceを用いたミニ演習を行いながら進めました。
 9月10日(金)講座2日目 講義「単元を見通した授業づくりと学習評価」 
  国士舘大学澤井陽介教授による講義が行われました。
  ①「令和の日本型教育」を考える   ②深い学びの単元を構想する
  ②主体的・対話的で深い学びを目指す ④学習評価から授業を考える

 
【受講者の感想】
 ・「評価」「単元ごとの授業の作り方」「主体的に学習に取り組む態度」を中心に、自分自身の授業
  や評価に関する技術向上や改善のきっかけとなる講座でした。
 ・オンラインでの講座でしたが、内容も充実しており、参加して本当に良かったと感じています。今 
  すぐ実践できることもたくさんあり、色々と悩んでいたことがありましたが、今はまずは実践して
  みようと心が変わるきっかけになりました。センターの指導主事の先生方にはオンラインで柔軟に
  対応していただき、本当に感謝しております。

C24 気付きの質を高める小学校生活科講座

 9月6日(月)~7日(火)の2日間、標記講座をオンラインで開催しました。
 1日目は、千葉大学教育学部 鈴木隆司 教授による「気付きの質を高める生活科の授業づくり」と題した講義・演習を行いました。2日目は、県動物愛護センター 藤本道志 総括主幹による「望ましい動物飼育の在り方」と題した講義を行いました。
 また、黒石市立黒石東小学校 大平恵子 教諭による「気付きの質を高める生活科の授業」と題した実践発表資料も配付しました。
【講座の内容】
1日目
講義・演習「気付きの質を高める生活科の授業づくり」
資料提供 「気付きの質を高める生活科の授業」
2日目
講義「身近な素材を通した指導と評価の在り方」
講義「望ましい動物飼育の在り方」
     
【受講者の感想】
・鈴木教授の「剣玉を机の上に置いてみる。だれも興味を示さなかったら、片付け
 る。」の言葉から考えさせられました。実演は楽しいですが、他の先生方と授業の
 在り方を話し合ってみたいと感じました。
・動物愛護センターの藤本先生からのお話を聞くことができて良かったです。動物の
 飼育を通して、子どもの心の成長につなげられるような働きかけを教師の方で考え
 ていく大切さを感じることができました。
・ものづくりなどの演習や評価規準の作成の仕方など、とても分かりやすく、勉強に
 なりました。もっと演習をしたり、動物に触れ合ったりしたかったので、機会があ
 ればまた受講したいです。
・授業が子ども主体になるように、今回の研修で学んだ教師の働きかけ、言葉がけを
 実践できるようにしていきたいです。
・気付きの質を高めるために、教師の働きかけ(言葉がけ)が大切だということが分
 かりました。そのためには、教師が目的をもち、どんなねらいで授業していくのか
 を、教材研究するときに明確にしていきたいと思いました。振り返りの仕方、評価
 の仕方などもこれからの授業実践に生かしていきたいと思います。