開催した講座の様子

令和3年度 8月

D30小学校プログラミング教育研修講座

8月25日(水)に標記講座を開催しました。小学校、中学校、特別支援学校の先生方が受講され、講義・演習、実践発表、プログラミングツールの演習を通して、プログラミング教育についての理解を深めました。

【講
座の内容】
1.講義・演習「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方」
                   岩手県立大学准教授 高木正則 先生
2.発表「自校におけるプログラミング教育」
                   青森市立造道小学校 吉浦 純 先生 
3.演習「プログラミングツールの演習」

【講座の様子】
   
【受講者の感想】
・小学校必修となったプログラミング教育の考え方の基本的な部分を知ることが出来ました。体験的に学ぶことが大切であり、特別支援教育においても実践例が多いことが分かりました。
・理論と実際を学ぶことができました。授業案を考え、発表し合ったことで、発想のヒントがいただけました。
・授業現場での実践方法を知ることで現実味を帯び、どのようにプログラミング教育を進めていけばよいのか導入部分を知ることができました。
・発表の中に、実際に自分が教科学習の中で行ってみたいものがあったので、大変参考になりました。
・プログラミングの基本的な考え方を知り、実際に入力して動かしてみることができて、とてもおもしろかったです。
・様々なツールを体験することができ、その可能性の大きさを感じました。まずは自分で使ってみるところから考えていきたいと思います。

B03 県立学校事務長研修講座

 8月30日(月)県立学校事務長研修講座(後期)がLiveOnを利用したオンライン形式で開催され、15名が受講しました。県立青森南高等学校の里村大三事務長の講義を通して、学校事務室経営について理解を深められたようです。
【研修内容】
講義「事務長の職務と役割について」
講師 県立青森南高等学校 里村大三 事務長
【受講者の感想】
・仕事をする上で一番大切にしなければならないのは、人と人とのコミュニケーションだということを実感いたしました。日々、色々なことを話しやすい事務室を目標にこれからも頑張っていきたいと思います。
・まずは「傾聴」の姿勢を基本に、里村事務長さんがおっしゃっていた「誰に対しても公平で豊かな感性と柔軟なコミュニケーション」を実践していけるよう頑張りたいと思います。
 ・職場における仲間の繋がりが大切であることを改めて実感した。 そのコーディネートができるよう、Iメッセージを意識して取り組みたいと思った。

B02 教頭研修講座(後期)

 8月30日(月)に教頭研修講座(後期)が開催されました。新型コロナウイルス感染防止のため、研修方法を集合型からオンラインによる非集合型に変更して実施しました。講師の兵庫教育大学大学院の浅野特任教授と受講者をZoomで結び、講義及びブレイクアウトルームを活用したグループワークを通して、学校組織におけるマネジメントについて研修をしました。
【研修内容】
 講義・演習・協議「学校組織を活性化させるためのマネジメント」
 (講師)兵庫教育大学大学院 特任教授 浅野良一 先生

【受講者の感想】
・SWOT分析をとおして、ないものねだりではなく、本校のいいとこ探し・いいとこ見付けをしていくことが大切であることを実感した。また、若手を育てることも大切にしたい。(小学校)
・午前の研修では、学校のビジョン、特に「どのような価値を提供してるのか」を文章化することで、課題が明確になることを学んだ。また、午後のSWOT分析では自校の特色について、参考になる意見や改善の方法について学ぶことができたので活かしたいと思う。(中学校)
・講義内容の中でも特に、SWOT分析のポイント「強みは、発見・発掘する」ということが印象に残った。また、3回の協議の中でも、特に他校種の取り組み方や考え方の違いが参考になった。改めて情報共有は大切だと感じた。(高校)
・若手教員育成に向け、「やや難しい仕事」を「任せる」ことについて、各部主任と連携しながらすぐに実践できると考え、そのために風通しの良い環境作りを心掛け、働き方改革へのきっかけとなるようにしたい。(特別支援学校)

C02 小学校国語科授業づくり講座[話す・聞く]

8月31日(火)、9月1日(水)の2日間、13名の先生方が研修に臨みました。

 今年度は、2日間とも非集合による開催となり、GoogleMeetによるオンライン研修を行いました。

1日目は、「話すこと・聞くこと」領域に焦点を当てて、学習指導要領に沿って、話す・聞く力を育成する授業づくりに向けて、付けたい資質・能力を明確にした授業改善について理解を深めました。

 2日目は、「GoogleClassroom」と「ロイロノート」を使用して、タブレット端末を活用した国語科の授業について、学習者体験をして実践への意欲を高めました。

 

 

 オンラインによる研修が初めての方が多かったのですが、2日間、大きな接続トラブルもなく無事に研修を行うことができました。
 受講者の皆さんは、多くのエッセンスを得て、明日からの実践へとつなげることができました。


【受講者の感想】

・言語活動を充実させるための方法をたくさん学ぶことができました。ちょっとしたアイディアや工夫で,言葉は広がり深くなっていくので,今回の講座で学んだことを,子どもの実態に合わせながら生かし指導していきます。

・オンラインでの実施ということでしたが、リモート授業をするとこういう感じになるんだなというイメージをもつことができ、よい機会だったと思います。機器の操作に関しては、国語の授業だけでなく、他の教科にも生かせる内容でとても勉強になりました。

GoogleWorkspaceは使ったことがなかったので,ロイロノートにはない機能が色々あるのだなと勉強になりました。また,ロイロノートにも自分がまだ活用したことのない機能があったので,授業の中で活用してみたいと思いました。

C19 学びを実感させる高等学校理科研修講座[物理]

 8月31日(火)C19 学びを実感させる高等学校理科研修講座[物理]が開催されました。

 

 

 この講座は、「授業において観察・実験をどのように取り入れるか」という視点と、「どのような資質・能力を身に付けるために観察・実験を取り入れるのか」という二つの視点に立ち、先生方の授業力の向上をねらいとして、毎年開催しております。

 今年度は、急遽、オンライン開催となりましたが、「理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン~観察・実験やICTの活用を通して~」では、Google Workspace を使っての演習を行うことができました。非集合形式だからこそ、可能性を感じることのできる内容となりました。また、「身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発」では、各単元での実験動画を紹介しながら、計算や、授業との関連性の持たせ方についての協議を行いました。

  
 ↑Jamboardを用いた演習       ↑講義・実験でのスライド

【受講者からの感想】

・演示実験や実験動画を授業に取り入れ、生徒の理解度を高めたい。

・実験・観察は数式にイメージを付与するために大切なものだということが、今日の講義で痛感できました。

・ICTを利用した授業にしても、実験を取り入れた授業にしても、現状に満足せずに色々試していかなくてはいけないと強く感じました。
【担当者から】
 急遽、オンライン開催になりましたが、受講者の先生方の協力もあって、無事、講座を終えることができました。ありがとうございました。来年度に向けて、どんな形式でも、皆様に役立つ観察・実験を目指して、取り組んでいきたいと思います。

C46 高等学校英語指導法改善講座


 8月31日(火)高等学校英語指導法改善講座を開催し、県内の高等学校・特別支援学校の先生方15名が受講しました。
 講師に上智大学 教授 和泉伸一 氏をお迎えし、「英語指導法のさらなる改善に向けて」というテーマでの講義・演習を実施しました。
 感染症の拡大防止の観点から、Zoomによるオンラインでの開催(非集合型)となりましたが、ブレイクアウトルーム機能を活用し、生徒の間違いの分析の概念的な講義・演習を経て、CLILの実践的な活用法を具体的に学ぶことができました。

【講座の内容】
「英語指導法のさらなる改善に向けて」
「統合的な言語活動を重視した授業づくり」

 

【受講者の感想】
・今まで教科書の扉絵やキーワードの使いどころを考えたことはなかったが、それらから話を想像
 させる取り組みを体験し、とても面白かった。今の生徒の現状に合わせて取り入れてみたい。
・使用言語が英語だったが、大変わかりやすい説明だった。様々な考えに基づく教授法と学習者に
 とってのその効果を確認することで、自らの英語指導を振り返ることができた。
・午後の講義を実際の授業のように進めていただき、生徒視点で参加することができた。特別支援
 の生徒に対しても、活用できる部分は大いにあると感じ、実践してみたいと思う。 

C16 小・中学校理科授業づくり講座

8月19日(木)~20日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目は、理科の授業改善についての講義、実験から始まり、2日間かけて問題解決の力を育む授業づくりに取り組みました。単元の構想、評価規準の作成等、実践的な内容の研修となりました。
【講座の内容】
1日目
講義「理科の授業改善の視点」
講義・実験「問題解決の力を育む観察・実験」
演習「問題解決の力を育む授業づくり(単元の構想)」
2日目
演習「問題解決の力を育む授業づくり(指導計画)」
協議「問題解決の力を育む授業づくりの在り方」

  

 
【受講者の感想】
・問題解決の力を育むための活用の4つの視点がとても勉強になりました。知識を教える 
 だけでなく、学習したことを日常生活の中で活用していくことができる生徒を育てるた
 めにも、4つの視点を考えながら日々の学習指導にあたります。
・評価計画や単元構想などは、これまで朱書きや指導書に頼っていたのだが、自分で作成
 してみると目の前の子たちに何が必要でどう進めていけばより学びにつながるのか、
 じっくり考えることができて良かったと思った。
・指導案について指導いただいたり、分からないことに答えていただいたり、学びの多い
 協議になった。授業内容だけでなく、問い、めめて、結果、考察、まとめについてや振
 り返りについても教えていただき、大変勉強になった。2学期、学んだことを生かし、
 実りある授業にしていきたいと思った。

C09高等学校地理歴史科公民科教育講座

 8月24日~25日の2日間、標記講座を開催しました。
 新科目「公共」、学習評価、授業における「問い」、ICTの利活用の4つをテーマに、文部科学省の磯山先生、産業能率大学の皆川先生による講義・演習を通して、今後の地理歴史科公民科の授業づくりの視点について学びました。
 講座の主な内容は以下の通りです。
 【1日目】
 〇講義「資質・能力を育む『公共』の授業づくりに向けて」
  (講師)文部科学省初等中等教育局 教科調査官 磯山恭子 先生
 〇講義・演習「地理歴史科公民科における学習評価について」
  (講師)県総合学校教育センター 指導主事 金子勇太
 【2日目】
 〇講義・演習「地理歴史科公民科における『問い』のデザイン』
  (講師)産業能率大学 准教授 皆川雅樹 先生
 〇講義・演習「ICTを活用した授業改善の視点」
  (講師)県総合学校教育センター 指導主事 池田晋平



★受講者の感想★
・新しい授業づくりへの不安が少し軽減される2日間だった。今回の学習指導要領の改訂は、生徒の学びにとって「よりよく」するものだと思うので、来年からと言わず、明日からでも学んだことを授業に生かしていきたい。(県立高校 教諭)
・久々に地理歴史科公民科教育講座に出席し、新しい知識の吸収ができたと感じている。昨今の情勢で、他県での研修等に参加できない中、今回のような機会は貴重なものである。新学習指導要領への移行、共通テストの実施など教育の環境が大きく変化する中で、この研修は大変有意義であった。(県立高校 教諭)
・学校にいると、新学習指導要領に対する意識がなかなか高まらないため、今回、研修に参加した。やはり文科省の先生や大学等の先生の話を聞き、自分の授業を見直すことは大切だと思った。(県立高校 教諭)
・ぜひ、すぐにでも自分の授業で生かしたいと思う内容ばかりだった。これまでの自分自身の指導を振り返り、もっとこういう授業をやってみたい!と思うことができた2日間だった。(特別支援学校 教諭)
・教科指導の専門性がないことで、日々困っていたが、少し答えが見つかった感じがした。生徒の障害の実態を考慮しながらも、生徒がワクワクしながら授業に参加することができるよう、学んだことを生かしたい。(県立特別支援学校 教諭)

C20 学びを実感させる高等学校理科研修講座[化学]

 8月24日(火)と25日(水)の2日間、C20 学びを実感させる高等学校理科実験講座[化学]が開催され、5名の先生方が受講しました。
 生徒の興味・関心を引き出すための演示実験や思考力・判断力表現力等を高める効果的な実験等を通して、学校現場での活用方法を模索し、授業力の向上を図りました。
1日目:理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン
    興味・関心を引き出す観察・実験とその工夫
    身近な素材を用いた実験とその教材開発
2日目:単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
    思考力・判断力・表現力等を引き出す実践とその工夫

 
 
【受講者の感想】
・タブレットを用いた実験では、生徒が実験データを入力するだけでグラフができるのは、授業時間の短縮になり、ぜひ取り入れてみたいと思った。また塩化水素とアンモニアの中和実験も、手軽なのに目で見て分かりやすく、効率的な演示実験だと思った。
・溶解度積の分野は、計算問題を解くことが中心となってしまい、実験を取り入れることが難しいと感じていたが、試薬の準備を教師が行えば1コマの授業内で終えることが出来そうなので、実際に取り入れてみたいと思った。
・ICTの活用能力を育成するという視点も含めて、レポート課題のような形式で課題を出し、回収するという事例が参考になった。生徒が考えてグラフを作ったり、仮説の再設定など、探究という視点を含めた授業デザインが必要だと分かった。

D19 ICTを活用した授業づくり(特別支援教育)研修講座

 8月26日(水)、標記講座を開催しました。
 東北福祉大学 准教授 杉浦 徹 氏 を講師にお招きし、「特別支援教育におけるICT活用について」というテーマで、講義・演習を行いました。演習では、実際にiPadを操作して、教材を作成しました。
 また、午後はICT機器を活用した授業実践を聞き、自分の授業について考える演習を行いました。
 本講座を通して、ICT機器に限らず、子供に合った教材・教具を考えることの重要性を学ぶとともに、明日からの授業づくりのヒントを得る機会となりました。

  
 
【受講者の感想】
ICTICTと言われる昨今、校内研究でもICT機器の活用について模索しているところ、杉浦先生のお話を聞いて、「iPadがあるから使わなきゃ」ではなく、子供たちのできて嬉しい気持ちを育て、共生社会につなげるために

実態に合ったものを見つけることが大事なのだと分かった。
・ICT機器の機能(アプリ)を有効に使うことで、子供の力を引き出したり、興味・関心を高めたりすることができると感じた。今一度、子供にどんな力を付けたいのかを考え、効果的にICT機器を使っていきたい。
・ICTを活用することで、生徒が学習や作業で発揮する力が拡大され、生徒自身もICTを活用してできたことに喜びを感じているように思った。児童の実態に合わせて、トライ&エラーでICTを活用していきたい。