開催した講座の様子

令和3年度 7月

令和3年度 青森県総合学校教育センター センターセミナーⅠ

 7月31日(土)に今年度1回目となるセンターセミナーⅠが13:00~16:00の日程で開催されました。
 講師に 学校法人桐蔭学園理事長 桐蔭横浜大学学長・教授の 溝上 伸一 氏をお迎えし、「令和の日本型学校教育~個別最適な学び、協働的な学び、ハイブリッドな学び~」というテーマで御講演いただきました。
 感染症対策としてオンラインでの開催でしたが、休日にもかかわらず、多くの方々に御参加いただきました。「アクティブラーニング」「新学習指導要領」「個別最適な学び」「協働的な学び」等をキーワードにした、とてもわかりやすいお話しばかりで、参加された方々も大きな学びを得ることができたようです。
  

B18 寄宿舎指導員研修講座

 7月27日(火) 上記講座を開催いたしました。
 はじめに北海道教育大学釧路校 小野川教授より講義・演習「発達障害のある幼児児童生徒への生活指導」、その後、寄宿舎指導員による発表「寄宿舎指導員としての私の実践」がありました。寄宿舎に入舎している発達障害やその特性を有している幼児児童生徒への生活指導について研修しました。

  
【受講者の感想】
・指導する上での手立てが大変分かりやすく勉強になりました。また私自身、指導内容を  
振り返る機会となりました。今後生徒の課題に直面したときに、適切な対応がとれるように、今日の研修内容を生かしたいです。
・個別指導だけでなく、寄宿舎生活ならではの学びや成長があると思いますので、私自身も生徒の視点に立ったり、傾聴する姿勢を大事にしながら指導に当たっていきたいです。
・障害に対しての課題について、障害にだけ焦点を当てて指導・支援するのではなく、困り感を取り除いてあげるための配慮が必要であること、具体的な支援の方法が重要になることを学ばせていただきました。

D01 総合的な学習の時間研修講座


 7月13日・14日の二日間にわたって、総合的な学習時間研修講座が行われました。講座の目標は、「探究的な学習の過程(課題設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現)による総合的な学習の時間の進め方について理解し、演習・協議を通して、総合的な学習の時間の授業改善について考える。」でした。
講座1日目の内容は、
 ①講義「総合的な学習時間の役割」
 ②リンゴミュージック代表樋川氏による講話
 ③演習「探究のプロセスで学ぶ総合的な学習の時間」
 ④つがる市立柏中学校山谷先生による実践発表 でした。
講座2日目の内容は、
 ①山形大学学術研究院野口徹教授の講義「探究的な学習の過程で取り組む総合的な学習の時間」 
 ②演習「探究のプロセスで学ぶ総合的な学習の時間」 でした。
 受講者からの感想には、「各教科の学びが総合的な学習の時間とどのように関連しているのか、また、各教科の特質について改めて考えることのできた点など、カリキュラム・マネジメントの中核をなす総合的な学習の時間の充実に向けて、各学校や教師側がどのように取り組むべきか、たくさんの事例とともに理解を深めることができた。」などがあり、充実した研修講座となりました。
 

 

B01 校長研修講座

7月27日(火)、小学校46名、中学校19名、高等学校13名、特別支援学校3名の合計81名の校長先生方を受講者として迎え、標記講座を開催しました。学校における新型コロナウイルス感染症防止に関する専門的な講義や、教師力・学校力の向上を目指した学校づくり等についての講義を通し、学校教育充実のために必要な危機管理、チーム学校として教育活動を推進するためのマネジメントの理解を深め、校長としての識見と学校組織の経営能力を高めました。
 
【講座の内容】
講義:学校における新型コロナウイルス感染症対策について ~特徴を知って、賢く対応しよう~
 県立保健大学看護学科 特任教授 大西基喜先生
講義:子どもがより良く育つ学校づくり ~教師力・学校力の向上を目指して~
 國學院大學 人間開発学部 教授 杉田洋先生
閉講式


【受講者の感想】
講義:学校における新型コロナウイルス感染症対策について ~特徴を知って、賢く対応しよう~
・青森県の新型コロナ対策の最前線にいる方のお話を伺うことができて勉強になった。これからはコロナを正しく恐れることが大事だと思った。また、いつ感染者が出てもおかしくない状況であることから、有事の際の準備を万全にしておきたいと思った。
・新型コロナウイルス感染症に係る感染対策と予防について、専門家の立場から最新情報を交えながら伺うことができました。学校に関わる全ての人の命と健康を守るために、今日の講義を活用していきたいと思います。お忙しい中、御教示くださりありがとうございました。
・県の感染対策コーディネートをされている大西先生から直接、現況やその対策についてお話を伺えたことは、当職が本校教職員及び児童生徒並びに保護者や地域の方々に本校の感染対策を説明するときの論拠として、大変有意義であった。

講義:子どもがより良く育つ学校づくり ~教師力・学校力の向上を目指して~
・杉田先生の話の随所に「子供を信じる事」という言葉が出てきた。我々教員は、わかってはいるものの、子供が試行錯誤する前に手を出してしまいがち。失敗して学ぶこと、その学びを活かして子供は成長すること、教師はその姿勢を信じサポートすることの大切さを再認識した。また、特別支援の児童生徒に対する指導の重要性が、講演からひしひしと感じた。今回の研修で得たことを教職員にも伝え、今後の学校経営に活かしたい。
・子どもが育つ学校づくりに向けて、明確なビジョンを持ち、人づくりをしていくことが重要であるということを学ぶことができました。教育資源を生かしながら、組織化していけるようマネジメント力を高めていきます。子どもたちが人と関わり合いながら、困難を乗り越えて前に進んでいく姿を拝聴し、涙が止まりませんでした。ありがとうございました。
・「校長が変われば学校が変わる」ことを実感しました。校長と教職員との関係、学級担任と子どもとの関係は同様である、という言葉が心に響きました。明確な経営ビジョンを示すとともに、双方向の温かい人間関係を築いて、子どもがよりよく育つ学校づくりをしていきたいと思いました。

C36 中学校技術・家庭科教育研修講座【エネルギー変換】

7月28日(水)に標記講座を開催しました。技術分野を担当する中学校の先生方が受講され、講義・演習・実習を通して、エネルギー変換の技術の授業づくりについて学びました。

【講座の内容】
1.講義・演習「エネルギー変換の技術の指導内容と指導計画」
2.実習「電気製品の設計・製作」

【講座の様子】
  

【受講生の感想】
・2学期に指導するエネルギー変換の内容の見通しを持つことが出来ました。製品を分解・組立し、仕組みを理解する内容にも取り組んでみたい。
・技術の見方・考え方を働かせた問題解決的な学習について理解できた。授業で実践していきたいと思う。
・様々な教材や実践例を知ることが出来た。改めて教材研究が必要だと痛感した。

D25 校内LAN講座[WindowsServerAD管理]

7月27日(火)~28(水)、標記講座を開催しました。高・特の11名の先生方が受講され、Windows ServerのActive Directory機能で校内のPCを集中管理する方法などについて学びました。

【講座の内容】
第1章 ユーザーとコンピュータの管理
第2章 ファイルの管理とアクセス権の設定
第3章 バックアップとリストア
第4章 グループポリシーによる管理
第5章 WSUSサーバーの構築と管理

【講座の様子】
  

【講座の内容(詳細)】
第1章 ユーザーとコンピュータの管理
  1 Active Directory(AD)の概要
  2 アカウント管理の概要
  3 ユーザーアカウントの作成
  4 グループアカウントの作成
  5 ホームフォルダーの作成と共有化
  6 クライアントパソコンのドメイン参加
第2章 ファイルの管理とアクセス権の設定
  1 ユーザーアカウントを利用した共有アクセス権の設定
  2 グループアカウントを利用した共有アクセス権の設定
  3 共有のアクセス権とセキュリティのアクセス権の併用について
第3章 バックアップとリストア
  1 障害の種類と対策
  2 バックアップの計画
  3 Windows Serverバックアップ
  4 リモートデスクトップの活用
  5 タスクスケジューラの活用
第4章 グループポリシーによる管理
  1 グループポリシーの概要
  2 ユーザーポリシーとコンピューターポリシー
  3 アカウントポリシーの変更
  4 インターネットオプションの自動設定
  5 分掌(親)フォルダーへのショートカット配布
  6 画面の自動ロック設定
  7 接続デバイスの自動再生機能のオフ
  8 プリンター接続の展開
第5章 WSUSサーバーの構築と管理
  1 WSUSの概要
  2 更新プログラムのクラス
  3 WSUSの要件
  4 WSUSサーバーの構築
  5 WSUSの管理

【受講者の感想】
・ユーザー、グループ管理やアクセス権の設定は大変参考になりました。
・年度末、年度初めのPC管理やサーバーの仕組みを知った上での問題への対応に生かせると感じた。
・基本の内容を確認しながら現状の問題点について考えることが出来た。
・知識の乏しい私でもわかりやすい説明、資料でありがたかったです。いただいた資料を再度確認し、理解定着していきます。ありがとうございました。

C10 小学校算数科教育講座

7月27日(火)、小学校算数科教育講座を開催しました。
 「指導と評価の一体化に向けた授業の在り方」をテーマに、午前は県の課題をもとにした授業づくりについて講義・演習を行いました。受講者は、全国や県の学習状況調査の結果から子どもたちのつまずきを把握し、今後の授業改善に生かす方法をタブレット端末を活用しながら考えました。また、演習では「みんなで共有シート」をもとに、図をかく力・式を立てる力・言葉に表す力を高めるためのアイディアを共有しました。
 午後は、国立教育政策研究所 教育課程調査官 笠井健一先生によるオンライン講義を行いました。受講者は、子どもに考えさせて考え方を学び合う授業の方策について、模擬演習を行いながら、学びを深めました。
【講座の内容】
講義・演習「県の課題をもとにした授業づくりの視点」
講義・演習「指導と評価の一体化に向けた授業の在り方」

【受講した先生方の感想】
・1学期に出てきた、テープ図をなかなか定着させることができず困っていました。今日   
学んだ、図の型を示す方法やタブレット端末の活用に取り組みたいと思います。また、子どもが再思考できるノートづくり、思考の段階を見える化するための三色紙コップの活用など、2学期からの授業で挑戦したいと思います。
・つまずいている子は、どこにつまずいて、何に困っているのかをしっかりと把握することの大切さを再認識しました。困っている子をしっかりと救ってあげられるような授業をつくっていきたいです。

D11 今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座

 7月15日(木)D11今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座が開催されました。受講者は、小学校9名、中学校12名、高等学校4名、特別支援学校5名、研究員4名の合計34名でした。
 越前谷先生の実践発表は大変好評でした。短時間で受講者に分かりやすく発表していただき、実際にグループ・アプローチを体験する時間も設定していただいたことで、「体験したことで実感できた」「私もやってみたい」等、非常に充実した時間になったようです。
 会沢教授の講義・演習はオンラインでしたが、会沢教授の話術により笑いが起こる場面が多く、他校種での協議も盛り上がり、受講者が非常に楽しく、深く学ぶことができた様子でした。特に心理学の面からアプローチは現場ではなかな学ぶことができない内容であり、今後の学級経営に是非生かしたいとの声が多数ありました。

     
     

【受講後の感想】
1 越前谷先生の発表(教育相談アプローチによる学級経営実践)

・人間関係づくりに主眼を置いた研究についての研究成果を聞くことができ、大変有意義な研修になりました。特に、カードを用いた具体的な生徒への関わりについて、体験的に学ぶことができたため、勤務校でも他教員と情報共有を行いながら、生徒のコミュニケーション能力の向上を目指していきたいと思います。

・コミュニケーション意欲を高めてからアサーションスキルを習得するほうが効果的だということが、新たな気付きでした。発表の中にあったカードゲームを、自立活動の中で活用してみたいと思いました。

2 会沢教授の講義・演習(より良い学級(HR)集団づくり)

・より良い学級集団づくりをするために、カウンセリングや心理学の要素を活用する必要性について実感することができました。また、学級全体に働きかけるだけでなく、生徒一人一人を分かろうとし、受け止めることがより良い学級づくりにつながると考えました。

心理学の見地から、児童理解できたので、これまでとは違うアプローチができると思った。問題行動そのものに意識がいきがちだが、その背景にある子どもの欲求に目を向け、できる行動への勇気づけになる言葉がけをして所属欲求を満たしていきたいと思う。

・集団作りの際にヒントになることがたくさんありました。子供の見方を変えてみたいと思った。
学級経営、生徒理解の土台となる部分についての内容で、これまであまり学ぶことがなかった部分だったので勉強になりました。

D10「今日から始める保護者対応研修講座」

7月2日(金)今日から始める保護者対応研修講座が開催されました。受講者は、小学校2名、中学校7名、高等学校19名、特別支援学校11名、私立高校1名、研究員3名、聴講3名の合計46名でした。受講された先生方は、神田外語大学客員教授の嶋崎先生の講義を聞きました。残念ながら、新型ウイルス感染防止のためリモートでの講演になりました。保護者対応がますます難しく、重要になる中で嶋崎先生の具体的事例をたくさん盛り込んだ講義は非常に有意義な時間だと感じたようです。
          
     
・嶋崎先生の具体的事例をたくさん盛り込みながらの講義が大変勉強になりました。
・保護者対応では、まず心理的事実の受容・共感が重要であること、そして客観的事実の 支援・指導はその後だということが非常に勉強になりました。
・トラブルや保護者からの訴えへの対処だけではなく、保護者とやりとりする際の基本を学ぶことができ、また様々な視点からの対応(またその根拠)を学ぶことができた。それによって、日頃の保護者対応を振り返ることができました。
・保護者のクレームに対して学校組織として対応できていない部分があることを感じさせられた。

C52 商業教育指導者講座

 7月13日(火)、14日(水)日の2日間、商業教育指導者講座を開催しました。
 ビジネスモデルイノベーション協会認定ジュニアコンサルタントの串原憲和先生を講師にお招きし、BMCを活用したビジネスモデルの作成について講義をいただきました。最初に既存のビジネスについてBMCに書き起こすことで収益構造を認識し、後半 は新科目「観光ビジネス」の指導を見据え、自らでビジネスモデルを構築しフィードバックするという流れで進められました。新学習指導要領で求められているビジネス教育についてのイメージが実感として持てる大変充実した内容でした。
  
【受講者の感想】
 ・各商品やサービス、企業の実態をBMCに書き込み、共有することによって自分では考えもしない意見や視点を感じることができた。
 ・人からAIへ仕事が移行していく中で、知識・技術をアウトプットできる人材を育てなければ、これからは生き残れないと感じました。普段の授業においてもっと実際のビジネスに増える機会を増やしていきたいと思います。
 ・商業の各分野の視点から有名企業のビジネスモデルについて考えると面白いと感じました。今回の講義を参考に、ビジネスの面白さを生徒に伝えられる授業をしていきたいです。