開催した講座の様子

令和3年度 10月

C32_家庭科教育講座


10月20日(水)に標記講座を開催しました。16名の受講者とタブレットPCを活用した効果的な調理実習の授業づくりについて研修しました。
【研修内容】・家庭科の動きについて
       ~「GIGAスクール構想」「指導と評価の一体化」~
      ・小中高家庭科の「食生活分野」のポイントについて
      ・調理実習を通してICT活用の効果を探る
       「蒸し器を使った調理実習(シュウマイ)」
      ・振り返り
  
  
【受講者の感想】
・お互いの実習の様子を動画で撮影しながら調理実習を行うことで、評価にも活用していけるので、今後やってみたいと思います。
・事前学習としてJamboardで調理過程をプログラミング的に捉えさせたり、iPad上の動画で調理操作を具体的にイメージさせることで、調理室でほとんど言葉を交わさずに短時間で1人ひとりが実習を行えると分かりました。
・授業の振り返り場面で、ただ感想や反省を書かせるのではなく、「わかったこと・できたこと」を生かす場面や「できなかったこと」をどうやってできるようにするかを考えさせるなど、具体的に書かせていきたいと思います。
 ・ICT機器については、Jambordの使い方やカメラのアングルや背景への配慮などを学ぶことができました。今後は、この講義で学んだ活用法を様々な授業でも取り入れ、少しでも多くの実践を積んでいきたいです。

D22 発達支援と教材教具研修講座

  10月29日(金)、標記講座を開催しました。
 杉並区立済美養護学校 教諭 大高 正樹 氏 を講師に、「発達支援と教材教具」というテーマで、収録済み動画を使用した講義を行いました。講義で話された実際の教材教具を講師より御提供いただき、午後の演習では、教材を見たり手にしたりしながら、発達段階を考えた教材教具の活用について考えました。
 本講座を通して、子供の発達段階を理解し、発達を促す教材教具の活用についての考え方と実践のポイントを学ぶとともに、明日からの授業づくりのヒントを得る機会となりました。
【受講した先生方の感想】
・発達段階と課題、教材(具体的な)を結び付けることができました。課題の順序も理解できました。
・同じ教材でも、レベルやバリエーションを変えながら、できる課題を深めていくという考え方に共感しました。1つの課題をパターンとして習得するのではなく、誰とでも、条件が変わってもできるということは本人の自信にも繋がるのではないかと感じました。
・児童生徒の発達段階に合わせ教材教具を準備することや課題ができないのは発達段階に合っていないなどの理由があることがわかりました。

D07「気になる子供」のかかわり方研修講座


 10月6日(水)にD07「気になる子供」のかかわり方研修講座が受講者・聴講者合わせて68名が集合し、当センター大研修室にて実施されました。
 講師に、ガジュマルつがる代表 松本敏治 氏、弘前大学医学部心理支援科学科・弘前大学大学院保健学研究科 教授 栗林理人 氏をお招きして、発達障害からの視点と医師の視点それぞれから、児童生徒理解と保護者への支援について学びました。
 受講者からの感想では、「自分が受けもっている子供達の顔が浮かんだ」という声がたくさんあり、これからの児童生徒支援に役立たせたいという意見も多数寄せられました。

C29鑑賞の学びを考える!小学校図工・音楽科講座

10月26日(火)~27日(水)、標記講座を開催しました。
1日目(図工)の午後は、ぶんかつアウトリーチプログラムによる「風神雷神図/夏秋草屏風」等の鑑賞を行い、2日目(音楽)は、文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 志民一成 氏による講義・演習等を行いました。
【講座の内容】
1日目
講義・演習「意味や価値をつくりだす鑑賞の学習」
演習「見方や感じ方を深める美術鑑賞の学び」(ぶんかつアウトリーチプログラム)
2日目
講義・演習「感性を育むこれからの資質・能力」
講義・演習「鑑賞から広がるこれからの学び」
協議・演習「資質・能力を育む鑑賞の授業づくり
  
【感想】
・観たもの、感じたことを「制作」することによって表現するという方法があるということを知り、実際に体験することができた。言葉で伝えることが難しい子ども達の表現方法の一つとして、取り入れてみたいと思う。
・志民調査官の理論と実践・評価との関連について、大変密度の濃いお話をいただいた。「学習」と「活動」の取扱いについては、自身の知識の乏しさを感じるとともに、勤務先にもすぐに報告しなければと感じた。

C31見方や感じ方を深める美術科教育講座[鑑賞]

10月26日(火)、標記講座を開催しました。
午後の「ぶんかつアウトリーチプログラム」の演習では、高精細複製の「風神雷神図/夏秋草図屏風」の鑑賞、実物大で触ることができる「遮光器土偶」の鑑賞を行い、授業実践へのヒントをいただきました。
【講座の内容】
講義・演習「意味や価値をつくりだす鑑賞の学習」
演習「見方や感じ方を深める美術鑑賞の学び」(ぶんかつアウトリーチプログラム)
   
【感想】
・他の先生方と意見交換しながら、鑑賞の授業を身をもって体験でき、実践に生かせると思った。
・午前午後共に鑑賞教育で大切なファシリテーションのあり方について、実践と体験を通して、より具体的に理解を深めることができた。
・実物大の作品を鑑賞することは、子ども達にとって、とても印象に残る機会になるのではないかと思った。鑑賞の授業をしたことはあるが、今回、様々なアプローチの仕方があることが分かり、発問をじっくり考えたいと思う。

C40 中・高等学校保健体育科研修講座

 10月27日(水)に、横浜国立大学 教授 物部博文先生を講師にお迎えし、C40 中・高等学校保健体育科研修講座を開催しました。物部先生の豊富な実践事例を基に、保健の授業づくりについて講義、演習をしていただきました。普段、複数人で教材づくりを行うことはないため、参考になったとの感想を多くいただきました。
【研修内容】
 1 保健における課題と工夫
 2 講義、講義・演習「新学習指導要領に基づいた保健の授業づくり~保健におけ
            るがん教育の進め方~」
            講師 横浜国立大学 教授 物部 博文 先生

 
 
【受講者の感想】
・保健授業の改善点がたくさん見つかりました。イラストを描かせて説明させるな
 ど、今までそのような発想がなかったため、今後実践していきたいと思います。あ
 りがとうございました。

・新学習指導要領の内容を確認しつつ、生徒にとって保健の授業が好きで面白いもの
 になるためのヒントをたくさん学ぶことができたと思います。試行錯誤しながら教
 材作りをしていますが「分かったつもり」にさせない授業を今後も工夫していきた
 いと思います。

・生徒の実践力につながるような発問の仕方を知ったり、考えたりすることができ大
 変参考になりました。

C25 感性を育む音楽科実践講座

10月27日(水)に感性を育む音楽科実践講座が開催されました。前日から開催されている「鑑賞の学びを考える!小学校図工・音楽科講座」の2日目と合同で開催され、15名の先生方と鑑賞から広がる学びについて考え、学ぶ1日となりました。
【研修内容】
 1 講義・演習「感性を育むこれからの資質・能力」
 2 講義・演習「鑑賞から広がるこれからの学び」
     講師 文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 志民 一成

 3 協議・演習「資質・能力を育む鑑賞の授業づくり」

   

【受講者の感想】

・「活動あって学びなし」と言われることがありますが、何がどの事項の学習として位置づけられるのかを考えさせられる時間となりました。合間合間に語られる志民先生の実践も、授業づくりのヒントとなりました。駿河地搗唄の貴重な演奏と映像、ありがとうございました。

・他の学校の先生方の授業実践のアイディアを知ることができたので、ぜひ実践してみたいと思いました。

・評価規準や評価内容について改めて学び、自身の今現在の取り組みの見直しと改善につなげられそうです。

C44 中学校英語授業づくり研修講座

 10月12日(火)に、中学校英語授業づくり研修講座を開催しました。午前の講義・演習では、学習指導要領の改訂に伴い、新たに指導項目に加わった仮定法や現在完了進行形、感嘆文の指導を模擬授業形式で体験していただきました。また、午前の発表では、八戸市立白銀南中学校 教諭 西村 章華 氏に、「即興で話すことができる生徒の育成に向けて」と題して、実践を紹介していただきました。午後の講義・演習では、信州大学学術研究院 教授 酒井 英樹 氏に、教科書を活用した授業の進め方について、実際に教科書を使いながら演習していただき、大変多くの学びを得ることができました。

【講座の内容】
 講義・演習「英語の授業改善の視点」
 発表「即興で話すことができる生徒の育成に向けて」
 講義・演習「子どもの資質・能力を高める授業づくり」
 
  
 
 
 
 

 
【受講者の感想】
・話すこと、聞くこと、読むこと、ICTの活用について様々なことを学ぶことができた。これまでの自分の授業を振り返り、「読むこと」について、要点を捉えさせる指導をしっかりと行っていなかったと反省した。今後、講義で学んだことを活かしながら日々の授業で、「読むこと」の指導にあたりたい。
・教科書の扱い方や、リーディング指導に焦点を当てた講義を聞くことができ、今後の授業デザインのイメージが膨らんだ。また、「話すこと(やりとり)」に関する研究について話を聞くことができ、多くの示唆を得ることができた。
・授業の中で教師と生徒、生徒間のやり取りを十分に取り入れることが大事だと思った。即興で話したり、本文を自分の力で読んだりすることのできる生徒の育成を目指して、聞くこと・読むことを中心に指導していきたい。

D06 高等学校における特別支援教育講座

 10月19日(火)に高等学校における特別支援教育講座が開催されました。受講者は8名で、特別な教育的ニーズがある生徒の支援についての理解を深められた様子でした。
【研修内容】
 1 講義「小・中学校における特別支援教育」
 2 発表「高等学校における特別支援教育」
   発表者 県立北斗高等学校 教諭 齋藤 光子 
 3 協議「高等学校における特別支援教育の実践に向けて」
 4 演習・協議「高等学校における特別支援教育~個別の指導計画の作成を通して~」
 
 
【受講者の感想】
・小中学校で行っている支援教育をどのように高校へと結びつけていけばよいか、参考になった。
・特別な支援を要する生徒に対する指導・支援について学校全体で取り組むことの大切さを実感した。学校の体制が整っていると、教員としても指導がしやすく、生徒ひとりひとりの課題解決につながっていくのだと感じた。
・「発達障害かどうか」より「困っている生徒に気付き支援することが重要」という言葉が響いた。
・障害の特性を踏まえて自然に配慮することはもちろんだが、障害にとらわれすぎず、多様性を認め合う教育、一律であることを押しつけないことも意識したいと思った。

C01 「考え、議論する道徳」の授業づくり研修講座

 10月5日(火)から6日(水)まで、「考え、議論する道徳」の授業づくり研修講座を開催しました。学習指導要領に基づいた道徳の授業づくりについて、講義や演習、模擬授業における学習者体験等を通して、理解を深める2日間でした。
【講座内容】
1 講義・演習(「考え、議論する道徳」の授業づくり)
2 講義・演習(「特別の教科 道徳」の授業づくりと評価の在り方)
  講師 秋田公立美術大学 副学長(大学院教授) 毛内 嘉威 
3 発表(「考え、議論する道徳」の授業実践)
  発表者 藤崎町立藤崎中央小学校 教諭 三上 小百合
      鶴田町立鶴田中学校   教諭 石黒 大登

  
【受講者の感想】
・毛内教授の講義・演習で、授業を構成する際には授業者がはっきりとしたねらいをもつことの大切さや、児童生徒に多面的・多角的に考えさせるためのヒントを知ることができた。
・三上先生、石黒先生の
実践発表で、思考ツールの活用、板書の工夫、また児童生徒との言葉のやりとりでの配慮がわかったので、自分の授業に活かしていきたい。
他の先生方と協議することで、自校にはない授業改善への手立てをみつけることができた。