開催した講座の様子

C50農業教育指導者講座

7月12日(火)、13日(水)の二日間、農業教育指導者講座を開催しました。

一日目は、県立柏木農業高等学校の浅利成就校長先生からは、農業高校の現状や農業教育に関連する行政機関の業務、農業教育としての心構え、生徒理解について学びました。また、県農林水産部構造政策課担い手育成グループ総括主幹の今俊光様から、本県農業の現状や担い手育成に向けた施策について、実際のデータを踏まえて具体的に学びました。その他、「指導と評価の一体化」のための学習評価、
Google Workspaceの演習を行いました。

日目は企業訪問を行いました。有限会社まごころ農場では、代表取締役の斎藤靖彦様から施設のご説明とご講義を頂き、斎藤様が自ら加工した配管資材を活用するなど、創意工夫を凝らすことでコスト削減につながることや、バイヤーからの要望に応じる商品を作ることで販路を確保できることなど学びました。また、もりやま園株式会社様では、代表取締役の森山聡彦様から、海外と日本の農業の違いについて動画を交えながらご説明頂き、これからの日本の農業には労働生産性の向上が不可欠であることを学びました。また、園地や工場の見学を通じて、アプリを使って労働時間のデータを収集、分析し、管理作業の効率化を図るなど実践につなげていることを学びました。

     
受講者の感想】

・生徒理解や生徒育成のために大変なことは多いが、前向きに頑張ろうと思った。農業高校には様々な学びの場が存在するので、生徒にあった指導や活動を行い、必要な力が身に付けられるよう取り組んでいきたい。

・農業の担い手不足が長い間課題としてあるが、新規就農者を増やす事業としてどういう内容の事業があるかわからなかったが、今回の研修で知ることができたので、生徒に伝えられるようにしたい。

ICT機器を効果的に活用することで、授業だけでなく、行事や分掌業務などでも有効利用できると感じた。研修でまなんだことを今後取り入れていき、良い授業が展開できるようにしたい。

・トマト栽培の現場を見学した際、ロックウールを活用した栽培方法でとても興味深かった。また、ハウスの組み立てや加工、パッケージデザイン等、自社で担っている部分が多く、コストを抑えながらより良い商品を開発していることを知り、大変参考になった。

・自社でアプリを開発し、データを元に試行を繰り返し行う姿に感銘を受けました。無駄を省き、効率よく働くシステムは農業以外にも必要になってくることだと思うので、考え方等参考にしていきたい。また、農業の法人化が進んでいると思うので、興味のある生徒に情報を伝え、農業に関わる人材を増やせるようにしたい。