開催した講座の様子

C14 高等学校数学科教育講座

 8月31日(水)、C14 高等学校数学科教育講座 を実施しました。
 講師として、東京学芸大学大学院教育学研究科教授の西村圭一氏をお招きし、講義を
していただきました。西村教授による講義は、今後の数学科教育に必要となる知見が数
多く得られる構成となっており、熟練されたプレゼンテーション技術も相まって、受講
者の心に残る学びの多い1日となりました。

講義・演習「数学における探究的な授業について」
講義・演習「仮説検定の考え方」
 (講師)東京学芸大学大学院 教育学研究科
      教授  西村 圭一
  

演習・協議「数学的活動を取り入れた授業づくりに向けて」
 (講師)県総合学校教育センター 高校教育課
      指導主事  小関 央高
  
【受講者の感想】
・教科書に記載されているいつもと変わらない例題であっても、提示の仕方や発問
 の仕方で十分探究活動を取り入れた授業展開が出来るということがわかりました。
 また、全ての授業にウェイトを置くのではなく、置く部分、置かない部分を考え
 ると聞いて、やはり単元を見通した授業計画・作戦が必要だなと感じました。ど
 うにかして「生徒に残る学び」を実践していきたいです。
・探究活動を生かすためにも、まずは教科の授業が探究的な学びになっていること
 が必要であり、特に数学では問題の解説や演習で終始するのではなく、事象を発
 展的に捉えたり現実事象と関連付けたりする活動を、教師も生徒も意識していく
 必要があるとお話されていて、私自身が感じている課題や授業改善の方向につい
 て目線を合わせることができました。生徒の深い学びを進めていく上でも、日頃
 の授業で探究的な学びを促していくこと、それを生かすためにもカリキュラムマ
 ネジメントを教科内で共有していくことが重要であると感じました。これからの
 授業でも、ただ解説をするのではなく、子どもたちが「あれ?」と思えるような
 教材の提示と、教材研究を進めていきたいです。
・西村先生の講義は、2年前の同講座と、今年の高教研と、今回の講座と3回と受
 講しましたが、講義のたびにあたらしい話題や視点があり、目指すべき授業像を
 具体化することができました。今回は、実践授業の動画を見る機会はありません
 でしたが、教材について統合的・発展的にみるという視点を実感することができ、
 教材研究や授業の視点を見つめ直すことができました。毎年講義の内容が変わる
 ので、今回の講義を受けて自分自身の授業改善を行った上で、再度講義を受け、
 新たな発見や学びにつなげたいと感じました。
・教員同士でグループワークをすれば今まで見えなかった視点に多く気付くことが
 できる、これは生徒も同じだと身をもって感じることができました。日頃の授業
 の中でどれだけこのような活動を取り入れられるか、すぐに計画を見直したいと
 感じました。
・普段、数学教員同士で指導方法を議論する時間は、ほとんど取ることができませ 
 ん。大変貴重な時間だと感じました。カリキュラムで重要としたポイントだけで
 も、教
科会議を持って話合う場を提案しようと考えています。