開催した講座の様子

B12 養護教諭研修講座

 9月7日(水)、8日(木)、養護教諭研修講座が開催されました。参加者は受講者が小学校4名、中学校6名、聴講者2名の合計12名でした。
 1日目は、女子栄養大学 教授 大沼 久美子先生の「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい健康相談活動の在り方」と題し、健康相談活動について系統立てて教えていただきました。また、各自持参した「健康相談 実践事例記録シート」を元に、事例検討会も行いました。コロナ禍で実施が難しくなっている健康相談活動ですが、改めてその大切さに気付くことができました。
 2日目は、「中央研修会伝達」と題し、弘前市立東小学校 養護教諭 川守田 夕紀先生に、保健管理の在り方、学校における救急処置の在り方、児童虐待への対応について、御講義いただきました。その後は、「D08 SOSの出し方教育研修講座」と合同で行い、「SOSの出し方教育の実践」と題し、中央大学 客員研究員 髙橋 聡美先生の御講義を受けました。SOSの出し方教育に養護教諭としてどのように関わっていくかについて、考える機会となりました。

【研修内容】
(1日目)
講義・演習「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい健康相談活動の在り方」
 女子栄養大学 教授 大沼 久美子 氏
(2日目)
講義・演習「中央研修会伝達」
 弘前市立東小学校 養護教諭 川守田 夕紀 氏
講義・演習「SOSの出し方教育の実践」
 中央大学 客員研究員 髙橋 聡美 氏

 
 

【受講者の感想から】
「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい健康相談活動の在り方」
保健室に来て訴えられる子どもは良いが、来られない子たちもいるということが心に残りました。日常の関わりはもちろん、集団への保健指導等を通して、保健室や養護教諭との心理的な距離を縮められるようにしたいと思います。 また、これまで何気なく行ってきた健康相談活動について、系統立てて教えていただき、ヘルスアセスメントの機能や種類、アプローチの仕方について勉強になりました。心理的・社会的アセスメントシートはすぐに学校現場で使いたいと思います。また養護教諭としての教育技術をもっと身に付けたいと思いました。まずはタッチングや毛布を使う方法を実践してみます。

「中央研修会伝達」
心室細動は5、6分だということや、AEDを使用したときの騒然とした音声を初めて知りました。また、アレルギーや虐待について改めて学ぶことができたので、すべての生徒が安心して生活できるように、今日学んだことを念頭に対応したいです。さらに、他の先生方へも情報発信していきたいと思いました。

「SOSの出し方教育の実践」
「弱さを見せても大丈夫な他者になることが大切」という言葉を聞いて、果たして自分はなれているのだろうかと考えました。養護教諭という立場上、保健室で悩みを聞くことはたくさんあります。しかし、悩みがあっても保健室に来られない子もたくさんいると思います。友達や親、担任の先生などに相談できていればいいですが、誰にも言えない子が自分に相談できるように、日常生活で関係性を築いていかなければと改めて感じました。