開催した講座の様子

2023年9月の記事一覧

C30創造活動を通した学びを考える美術科教育講座

9月22日(金)文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 平田朝一氏を講師として、「指導と評価の一体化を目指す美術の授業」についての講義と協議・演習を行いました。
【講座の内容】
 講義「指導と評価の一体化を目指す美術の授業」
 協議・演習「指導と評価の一体化を目指す美術の授業づくり」
【講座の様子】

【受講者の感想】
・最近、指導案の細案を書く機会があったのですが、どの場面でどの観点を評価するのが適切なのか悩みました。資料には、評価する際の視点がわかりやすく書かれていたのでとても参考になりました。また、美術館や博物館との連携の例をお話しされていましたが、八戸市にも新しく美術館が完成し、学校連携プロジェクトに力を入れているところです。生徒たちにとって、普段学校ではできない本物を見たり触れたりする機会はかけがえのないものだと感じたので、学校や学年に協力を求めながら積極的に授業に取り入れていきたいと思います。
・美術を生活につなげていくことは、特別支援学校の学習全般に共通しており、改めて社会と関わる意識の大切さを感じた。また、学習指導要領に具体的な学習項目の表記がない理由を知り、美術の柔軟性を改めて捉え直すことができ、よかった。五感を活用した設定や面白いこととの出会いは、今後の授業において意識して設定したい。制作することに時間を要し、それが目的にすり替わる危険もありがちだが、活動を通して子どもたちが何を学ぶのかを常に考えながら指導にあたりたい。

C48 高等学校プログラミング基礎講座

 9月26日(火)、27日(水)の2日間、標記講座を開催しました。高等学校、特別支援学校の10名の先生方が受講しました。
【講座の内容】
・1日目 講義・演習
 プログラミング教育と環境構築
 アルゴリズムと基本制御構文
 応用的プログラム
・2日目 講義・演習
 ライブラリとWebAPIの活用
 事象のモデル化とシミュレーション

【講座の様子】

             

【受講者の感想】
・例示の仕方と生徒の取り組む内容、プログラムを工夫・改善させる方法などとても参考になりました。
・ColaboratoryやAnacondaを活用して基礎からPythonを学ぶことができ非常に参考になりました。
・生徒が主体的で対話的な学びをする上での事例を紹介して頂いたことから、この後すぐに授業で実践できる。

C07中学校社会科教育講座

9月14日(木),15日(金)に標記講座が開催され,県内の中学校,特別支援学校から12名の先生方が受講しました。
【講座の内容】
○1日目
  1.講義「思考力・判断力・表現力等の育成を図る社会科の授業」
  2.講義・演習「ICTを活用した社会科の授業」
  3.発表「思考力・判断力・表現力等の育成を図る社会科の授業実践」
        横浜町立横浜中学校 教諭 森 慶太
  4.演習・協議「ICTを活用した社会科の授業づくり」
○2日目
  1.講義・演習「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の在り方」
          大妻女子大学 教授 澤井 陽介
【講座の様子】

  

  

【受講者の感想】
・単元の学習を進めて知識や獲得概念を蓄積させていくことを大切にしたい。
・ICTを活用した社会科の授業をどう構成したらよいか不安がありましたが,それが解消される講義・演習だった。
・「選択」と「共有」がある単元づくりを,主体性を育てるために取り入れたい。
・子供たちを動かして授業を作っていくという視点は特別支援教育でも一緒であると感じた。
・多くの先生方のご意見を聞きながら,自分自身が「学びの調整」をしながら課題に向かうことができました。

B12 養護教諭研修講座

 9月6日(水)、標記講座を開催しました。参加者は受講者が小学校4名、中学校4名、高校1名、特別支援学校1名、聴講者4名の合計12名でした。
 「ヒヤリ・ハット事例から学ぶ保健管理・危機管理」と題し、女子栄養大学 教授 大沼 久美子先生から、令和の日本型学校教育の答申と養護教諭の関わり、養護教諭の職務の標準化の通知などをふまえて、今、養護教諭に必要な資質能力とは何かを、ヒヤリハット事例を通じて教えていただきました。

【研修内容】
講義・演習「ヒヤリ・ハット事例から学ぶ保健管理・危機管理」
 女子栄養大学 教授 大沼 久美子 氏

【講座の様子】

  

【受講者の感想】
・事例検討のときに、他校の先生の事例を聞いてハッとしたことが多くありました。嘔吐処理やアレルギーについて、職員会議でさらっと流していたので、しっかり伝える必要があるなと感じました。また、自校の事例では、方策などをたくさんアドバイスしていただき、参考になりました。講義についても、令和の日本型教育や危機管理、アレルギーに関することについて、とても勉強になりました。
・個人情報保護が重要視される現代において、このように講習で多くのヒヤリハット事例を伺うことができたのはとても貴重な機会でした。ヒヤリハット事例には、多くの改善点が存在しており、それらを話し合い・共有し、そして講師の先生から有益な情報・アドバイスをいただくことができました。それらすべてを自分の経験のように落とし込み、同じように重大事案に繋げないよう生かしていきたいです。

D10 今日から始める保護者対応研修講座

 9月20日(水)、今日から始める保護者対応研修講座が開催されました。受講者は小学校7名、中学校10名、高等学校7名、特別支援学校9名、研究員2名、聴講者9名、合計44名でした。1日を通じて「保護者とのより良い関係のつくり方」の講義・演習が行われ、保護者と教員がより良いパートナーとなるために何ができるか、また、共に問題を解決していくためにどのような対応が望ましいか知ることができました。講義の間には多くの演習の時間も設けられ、より具体的な保護者への働きかけの方法を学んだり、実際の事例から考えを深めたりしました。

【研修内容】
講義・演習「保護者とのより良い関係のつくり方」
 明治大学 教授 諸富祥彦

  

【受講者の感想から】
・諸富先生のお話がわかりやすく、どのように保護者との信頼関係を作っていけば良いのか、時期や内容についても具体的に教えていただくことができて良かった。「リレーションだぞ!」や「いな運送だよ」など、心に残るキーワードがとてもわかりやすかった。
・保護者対応の難しさについて、改めて考えるよい機会となった。一言で「保護者」と言っても、それぞれの家庭環境や仕事の状況等が異なるので、様々な場合を想定した準備をしておくなど、自分自身の引き出しを多くもてるようにしておかなければならないと感じた。
・教師と保護者のお互いが横並びで対等な関係であること、パートナーであるという認識を持つことで問題が解決されることが沢山あると思いました。早速、学級懇談でパートナー宣言などをしていきたいと思います。
・保護者会の大切なポイント、信頼関係のポイント、事例の紹介など、すべてが具体的でとても分かりやすかったです。諸富先生の話が巧みでメリハリがあり、最後まで集中して聞くことができました。演習もあったことにより、話す側・聞く側の両方を体験でき、実践的な学びができたと感じています。

D34 小学校プログラミング教育講座

9月13日(水)に標記講座を開催しました。小学校や特別支援学校の先生方が受講され、プログラミングの授業づくりについて楽しく学びました。

【講座の内容】

1.講義「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方」

  講師 弘前大学 教授 上之園 哲也先生

2.発表「自校におけるプログラミング教育」

  発表者 つがる市立森田小学校 前多 昌顕先生

3.演習「プログラミングツールの演習」

【講座の様子】

 

 

【受講者の感想】
・プログラミング教育を通して、自分たちが意図する一連の活動を実現するために論理的に考えていく力を育成していることがわかりました。私達教員が教えようとしなくてもいいこと、一緒に楽しめばいいことをおっしゃっていただき、だいぶ安心しました。
・上之園先生の講義を聞きながらのプログラミング体験を通して、知識・技能を学びながら、その過程で、「こういうときはこうか?」「こうしたいときはどうしたら・・・?」「次は何だろう!」などと、試行錯誤や探求をしたり、期待したりしている自分に気が付いた。
・つべこべ言わずやってみようという前向きな気持ちになりました。
・カーリングの動画を見て、子どもたちが探求している姿を見ることができて、あのような授業をやってみたいと思った。また、特別支援に携わる者として、「初めてのこと、慣れないものはしでかす。しでかす期を乗り越えてからが勝負だ。失敗できるのは学校だけ。」という言葉が心に残った。
・簡単なところからスタートし、徐々に難しいものへと試してみることができ、とても勉強になりました。早速、子どもたちへ実践させてみようと思います。
・現在の学級での実践は難しい内容であったが、演習で考えながら作り上げていくことを通して、苦手意識のある児童にとっては、「成功体験」が大切であると感じました。演習では、様々な教材を紹介していただき、教材に向き合う時間を通して様々な気付きがあり有意義な時間でした。
・とてもわかりやすく役に立ちました。 楽しく受講できたので、また受講したいです。

C49 産業教育指導者講座(後期)

  9月19日(火)標記講座を開催しました。今年度はD02 総合的な探究の時間研修講座との合同開催で実施し、計30名の先生方が参加しました。単元デザインシートの演習を通して、探究型の学びのプロセスとルーブリックを活用した評価の手法について活発な意見交換が行われ、大変有意義な時間となりました。

【講座内容】
 「探究する学習のデザイン」
 「学習活動の設計と評価」
  講師 東北学院大学文学部 教授 稲垣 忠 氏

【講座の様子】

    

【受講者の感想】
 ・単元デザインシートを生徒自身で作成させる取り組みもできるのではないかと感じました。課題研究のテーマ設定に生徒が苦労しているので、視覚的に捉えられるシートは非常に良いと思いました。
 ・探究学習の根本である自ら答えをつくり上げる学びと、その考え方を再度確認する機会になりました。現在、課題研究で建造物の文化財になる可能性がある建物の調査を行っており、調査研究を進めていくために単元デザインシートやルーブリックを活用したいと思いました。
 ・探究活動にはさまざまなスタイルがあるということ、また目標を定める時のポイントや、何を成果物にするかなど具体的にどうすればいいか知ることができました。演習では他教科の情報を得ることで、いろいろな視点からとても参考になりました。

C06考える力を高める小学校社会科教育講座

9月14、15日に標記講座を開催しました。
1日目は、単元の課題作りやICTを活用した授業作りについて講義・演習を行いました。
2日目は、大妻女子大学澤井陽介教授をお招きし、午前は「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の在り方」と題してご講義いただき、午後は単元構想作りの演習を行いました。子どもたちの「問い」を大切にした授業改善について学びました。
【講座の内容】
 1日目 講義・演習
     「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の授業改善」
     「ICTを活用した社会科の授業」
     実践発表「思考力・判断力・表現力等を育てる社会科教育の実践」
 2日目 講義・演習
     「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の在り方」
     講師 大妻女子大学 教授 澤井 陽介 氏

        

【受講者の感想】
・今まで社会科で難しいと感じていた単元を見通した学習問題づくりのやり方がよく分かりました。また,子どもに調べさせる,選択を与えるなど,主体的な授業づくりのヒントをたくさん得ることができました。社会科の授業に不安があったのですが,澤井先生のお話を聞いて,今まで挑戦したことがないような授業を作っていきたいと思いました。社会科は楽しいなと思うことができました。
・もともとICTに苦手意識がありましたが、資料を準備したり吟味したりに多大な時間がかかる社会科だからこそ、有効に使ってみたいと改めて思いました。地理院地図の使い方を丁寧に教えてくださり、非常にわかりやすかったです。実際に使ってみます。
・社会科の授業のつくり方や、児童への課題の投げ掛け方について学べたので、大変有意義でした。また、数名で指導計画を立てるのはとても興味深かったです。自分にない発想がたくさんあり、勉強になりました。

D04 教育活動全体をつなぐキャリア教育研修講座

 9月8日(金)に標記講座を開催しました。小・中・高・特合わせて24名の先生方が参加され、キャリア教育の在り方や学校の教育活動全体を通じたキャリア教育の推進について学びました。

【講座の内容】
 講義「いま、なぜキャリア教育なのか?~学校教育におけるキャリア教育の役割~」
    (講師)筑波大学人間系
         教授 藤田 晃之          
 演習・協議「キャリア教育への取組」
    (講師・助言者)県総合学校教育センター
             指導主事 平井 裕
             指導主事 長谷川 紘一
             指導主事 髙村 裕彦
             指導主事 森山 貴史

           

【受講者からの感想】
・学校の教育活動全体を通じたキャリア教育の推進をしていくために、自校の実態に即した全体計画の見直しの必要性やキャリアパスポートの活用方法について考えることができました。
・普段やっていることが間違っていなかったことを再確認でき、さらに、色々とこれからに生かせそうです。
・様々な校種の方と話をすることができたことはとても勉強になった。校種によって地域との関わり方が違うので、同じやり方はできないと思うが、自分の状況に合わせて関わりを持ち、キャリア教育に活かしてみたいと感じた。

C24 気付きの質を高める小学校生活科講座

 9月4日(月)、5日(火)の2日間、標記講座を開催しました。 
 1日目は、千葉大学教育学部 鈴木隆司 教授による「気付きの質を高める生活科の授業づくり」と題した講義・演習を行いました。また、階上町立石鉢小学校 柿崎倫子 教諭による「気付きの質を高める生活科の授業」と題した実践発表を行いました。
 2日目は、県動物愛護センター 藤本道志 総括主幹による「望ましい動物飼育の在り方」と題した講義・演習を行いました。 
【講座の内容】
1日目
講義・演習「気付きの質を高める生活科の授業づくり」
発表「気付きの質を高める生活科の授業」
2日目
講義「身近な素材を通した指導と評価の在り方」
講義「望ましい動物飼育の在り方」

気付きの質を高める生活科の授業づくり気付きの質を高める生活科の授業

身近な素材を通した指導と評価の在り方望ましい動物飼育の在り方

【受講した先生方の感想】
・ものづくりをやって、私自身が楽しめたので、次は子供たちと一緒に楽しみながら作 
 っていきたい。
・ただおもちゃの作り方を教えるのではなく、考えさせるように誘導したり、ヒントを 
 与えたりする様子を見て、生活科の正しい教師の姿が見えた。
・自分の学級だったらと考えながら、実践発表を聞いた。一人ずつ「思い出ずかん」を
 作るという取組が参考になった。
・子供の視点になって、一から教材を練る大切さと、子供が発想を膨らませることがで
 きるように材料をそろえてあげることの必要性を感じた。
・ウサギの重さや感触、生きていることを、実際に触れて感じることができた。子供た
 ちにもその機会を設けてあげたいと思った。そのためには、教師が正しい知識をも
 ち、子供たちの前で正しく行動する必要があることが分かった。
・タブレット端末を操作して、動画を撮影したり情報を共有したりして、ICTの活用
 方法を知ることができて、とても参考になった。
・「活動あって学びなし」という自分の授業を改善したいと思って受講したが、目的を
 充分に達成できるような内容だったので、ありがたかった。「遊ばせているだけで、
 学びが足りない感じがする。」という疑問を持っていたが、その疑問を解決すること
 ができるきっかけを知ることができた。