開催した講座の様子

令和5年度 10月

C01「考え、議論する道徳」の授業づくり研修講座

10月30日(月)、31日(火)の2日間、標記講座を開催しました。小学校・中学校・特別支援学校の28名の先生方が受講されました。「特別の教科 道徳」の授業改善に向けて、ベースとなる考え方や様々な手法について、演習や模擬授業体験を通して学びました。

【講座の内容】

1日目

・講義「考え、議論する道徳」の実現に向けて

・講義「考え、議論する道徳」の授業づくり

・講義「特別の教科 道徳」の教材研究と授業構想

 (講師)秋田公立美術大学 副学長 毛内 嘉威

2日目

・演習「特別の教科 道徳」の授業改善とICT活用

・発表「考え、議論する道徳」の授業実践

 (発表者)むつ市立大平小学校 教諭 熊谷 美津子

      おいらせ町立木ノ下中学校 教諭 佃 昭子

【講座の様子】

 

  

  

【受講者の感想】

・熊谷先生と佃先生の実践発表では、児童の実態に即した指導と教師の明確な意図をもった指導の大切さを感じました。方法論だけに頼るのではなく、目の前の児童の実態把握に努め、これまでの経験も手掛かりにしながら、指導の在り方を柔軟に変化させていくことの大切さをお二人の実践発表から学びました。全員が参加し、考え、分かり、教師も児童も楽しい道徳科の授業を目標に、「道徳読み」「学校や学年全体との連携」にも取り組んでみたいと思いました。

・毛内副学長の講義は何度拝聴しても学ぶことが多いです。今回は、実態把握をする上で発達段階を意識して考える必要があることを改めて確認できました。また、価値観のお話が興味深かったです。価値観は変えられないが、アップデートできるということでした。多面的・多角的に考えることのゆえんだと感じました。

・自分自身だけでは生徒も学校も変えられないので、やはり道徳教育を通して学校全体で身に付けさせたい力を教員全体で把握した上で、教員全般で行う道徳教育を実践していけたらと感じました。 この充実した二日間で学んだ内容を、ぜひ今後の改善に繋げていきたいと思います。 

・ICTの活用について、さまざまな情報をもらいました。普段あまり活用できていませんが、使ってみないとわからないと思うので、少しずつ取り入れていけたらと思いました。特に、心情メーターなど、視覚に訴えるものは低学年でも使えそうです。また、導入づくりの演習も楽しかったです。たくさんのアイディア、自分では考えつかないようなこともあったので、参考にしていければと思います。

C29鑑賞の学びを考える!小学校図工・音楽科講座

10月23日(月)~24日(火)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目(図工)は、ぶんかつアウトリーチプログラムの演習、2日目(音楽)は、武蔵野音楽大学講師 山崎正彦氏を講師として、講義・演習等を行いました。
【講座の内容】
1日目:講義・演習「意味や価値をつくりだす鑑賞の学習」
    演習「見方や感じ方を深める美術鑑賞の学び」
2日目:講義・演習「感性を育むこれからの資質・能力」
    講義・演習「鑑賞から広がるこれからの学び」
    協議・演習「資質・能力を育む鑑賞の授業づくり」

   

【受講者の感想】
・これまで漠然と行っていた図工・音楽の鑑賞の授業を、それぞれの要素を押さえたものにしていかなければならないことを強く感じた。自身はとても苦手意識をもっていた教科だったので、2日間で得たことは、これからの授業実践にすぐにでも生かしていこうと思っている。
・鑑賞の授業を通して、お互いの気持ちを尊重する気持ちも育てられるということが勉強になりました。また、レプリカでも実物を使った授業は、やはり実感させることができて有効だと思いました。

C31見方や感じ方を深める美術科教育講座[鑑賞]

10月23日(月)標記講座を開催しました。
午後は、文化財活用センターの「ぶんかつアウトリーチプログラム」による高精細複製品を使用した鑑賞を行いました。
【講座の内容】
講義・演習「意味や価値をつくりだす鑑賞の学習」
演習「見方や感じ方を深める美術鑑賞の学び」

   

【受講者の感想】
・それぞれ違う見方や考え方を発表し合うことで新しい発見ができ、子どもには考える時間や自分で発見する視点を大切に、時間に余裕をもって鑑賞する時間を設定し、鑑賞する能力を育てることができるような授業の組み立てをしようと思いました。
・充実した鑑賞の授業にするためには、作品の選定、声掛けはもちろんのこと、トライアンドエラーが重要であることがわかった。教師自身が興味のある作品を選び、生徒から出てきた言葉を拾いながら、鑑賞の授業を展開できるようにしたい。

C25 感性を育む音楽科実践講座

10月24日(火)感性を育む音楽科実践講座が開催されました。前日からの鑑賞の学びを考える!小学校図工・音楽科講座と合同開催の講座であり、15名の先生方と校種・科目等をこえて鑑賞から広がるこれからの学びについての講義・演習、資質・能力を育む鑑賞の授業づくりについての協議・演習を行いました。

【研修内容】
 1 講義・演習「感性を育むこれからの資質・能力」

                    講師  県総合学校教育センター 指導主事 道川 里奈
 2 講義・演習「鑑賞から広がるこれからの学び」

                    講師  武蔵野音楽大学 講師 山崎 正彦

   3 協議・演習「資質・能力を育む鑑賞の授業づくり」

          助言者 武蔵野音楽大学 講師 山崎 正彦
           県総合学校教育センター 指導主事 道川 里奈

 

【受講者の感想】

・ご講義や参加者との協議で、新しい視点をたくさんいただくことができました。あたかも自分が生徒になったかのように楽しく授業を受けている気分でした。授業において、何を大切にするべきなのか、そしてどんな授業を目指していくべきなのかを、学ばせていただきました。
・山崎先生の講義が具体的で参考になりました。教科書に載っている他の教材についても、もっとお話を聞きたいと感じました。たくさんの資料の準備、ありがとうございます。

D23 読み書きに困難のある児童生徒への指導・支援研修講座

 10月20日(金)、標記の講座を開催しました。
 小学校、中学校、高等学校の先生方が受講しました。
 宮城学院女子大学 教授 梅田 真理 氏 を講師に迎え、「読み書きに困難のある児童生徒の学び方を考え支援する」というテーマで、演習を交えながらご講義いただきました。講義では、読み書きの困難の背景要因等について分かりやすく解説していただき、読み書きの困難さに対する支援のポイントについて学びました。
 また、午後の講義・演習「読み書きの困難さを補うタブレットPCの活用方法」では、実際にiPadのアクセシビリティ等に関する標準機能を使用した演習を行い、代替手段としての活用法を学びました。

    

【受講者の感想】
・梅田先生が話されていた「治す」のではなく「嫌いにさせない」という接し方なら、できることが必ずあると希望がもてました。
・来週から実践してみたいことがたくさんありました。子供が何につまずいているのか気付く力をもっと付けたいと思いました。
・教員として生徒を見る目を変えなければならないと強く思いました。