9月24日(水)に標記講座が開催され、14名の受講者が「学習指導要領の趣旨を踏まえた授業づくりと家庭科における評価のポイント」をテーマに研修を行いました。講師の茨城大学 教育学部 教授 石島 恵美子 先生より、小・中・高の学習指導要領の比較、なぜ問題解決型学習が必要なのか、問題解決型調理実習の実践事例など、専門的な知識や、授業のヒントとなるような事例を聞くことができ、とても有意義な時間となりました。
【研修内容】
講義 学習指導計画作成における現状と課題の把握
講義 学習指導要領の趣旨を踏まえた授業づくりと家庭科における評価のポイントについて
(講師)茨城大学 教育学部
教授 石島 恵美子 氏
講義・演習 学習指導要領を踏まえた家庭科の学習指導計画
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・石島先生の講義は、学習指導要領についてわかりやすく参考になりましたし、課題解決を取り入れた調理実習について、目から鱗が落ちる思いで、参考になりました。また、ポートフォリオの内容もとても参考になりました。時間が許せば、評価の部分についてもっと教えていただきたかったです。午後の授業デザインの作成では、班で行ったことで、普段難しいと考えていることも考えやすかったです。なかなか、勉強する機会がなかったので、とても良い機会になり、少しでも意識しながら普段の授業を改善していきたいと感じました。
・大変わかりやすく説明していただき、授業をイメージしながら講座を聞くことができました。特に、食分野については、これから取り組もうと思っていましたので大変参考になりました。今回教えていただいた要点等を確認しながら今後の授業作りに取り組んでいきたいと思います。学習指導計画について、なかなか作成できないまま授業に取り組んできていました。今回の講座を受講して、手探りながらもできそうな感じです。
・生徒に何を身につけてほしいのか、単元の目標を明確にしながらポイントを絞り、学びを深めるための工夫や声がけの必要性を確認できました。特に問題解決的な学習の取り組みでは、指導要領に課題発見のヒントが隠されており、生徒との対話的なやりとりの中から課題をもたせるためのしかけをどのように促していくかを考える機会となりました。
また、後半はグループごとに問題解決的な学習に取り組みましたが、とても学びがありました。同じ食生活と健康に関わる内容でも、何を課題とするか、またどういう視点から切り込んで展開し実践に繋げ、振り返りをさせていくのか、向かう目標は同じであっても展開やポイントとなる視点が異なっていてとても興味深かったです。
9月25日(木)、26日(金)に標記講座を開催しました。中学校の4名の先生が受講され、技術の見方・考え方を働かせた主体的・対話的で深い学びのある新しい授業づくりに向けて、計測・制御の情報コンテンツや双方向性のあるプログラミングの演習に取り組みました。
〔講座の内容〕
1「情報の技術」の指導内容と授業づくりについて
2 ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツの設計・制作
3 教材紹介や生成AIの授業活用について
(受講者の感想)
・情報分野の授業でのツールについてたくさん紹介頂きました。自らの研究や今後の学校現場での授業に生かしていけたらと思います。
・来年度、免許外で4年ぶりに技術を担当する可能性が高いため、すぐに使えそうな演習内容でよかったです。
・情報について,たくさん学べたので,目的は達成できました。次年度の希望としては,次期学習指導要領について,材料加工・生物育成・エネルギー変換が情報との複合を前提とするのであれば,そのような複合内容を扱う実習で(できればmicro:bitで)研修を受けたいです。
・次期学習指導要領の展望や生成AIなど,個人的に気になる内容を取り扱っていただいて大変勉強になりました。あらためて,「micro:bitを学ぶ」授業から脱却して,問題解決をする授業をしないとなあと考えさせられました。大変勉強になりました。ありがとうございます。
9月25日(木)~26日(金)の2日間、標記講座を開催し、20名の先生方が受講されました。国語科の「話すこと・聞くこと」「書くこと」領域において、付けたい力に応じた効果的な言語活動の在り方について学びました。受講者一人一人が新たな学びや気付きを得ることができ、今後の実践に生かしたいという前向きな感想が多く寄せられました。
【講座の内容】
1日目(9月25日)
午前:講義 「子供の成長に応じた言語活動の実践」
講義 「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動の実践」(校種別)
午後:演習 「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動のモデルづくり[話すこと・聞くこと]
2日目(9月26日)
午前:講義・演習 「新聞で育てる言語能力」
東奥日報社 販売局NIE・NIB推進部 専任局次長 三浦 博史
午後:演習 「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動のモデルづくり[書くこと](校種別)
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・自分自身、国語が苦手で、どのような授業をすれば楽しく学ぶことが出来るのか悩んでいました。しかし、国語の力を身に付けるための言語活動が様々あること、そこから国語の力が身に付いていくことを学びました。
・「話すこと・聞くこと」「書くこと」の面白さを改めて実感しました。講座の様々な演習を通して、自分の頭で考えたことや周りの人が考えたことを交流して、また新たな考えが生まれていくことの面白さや楽しさを体感することができました。言語活動を工夫すると、こんなにもわくわくする授業になるんだなぁと思いました。私は、普段の授業の中で何となく指導してしまっているところがあったので、指導事項を明確にし、目的やねらいをもった活動をすることで、子供たちが生き生きと学べる授業を作っていきたいと思いました。
・学習者体験を通して、様々な言語活動を実際にやってみる時間が数多くあり、学習者目線で、考えることができたことが今後の授業を考えるうえでとても参考になりました。自分自身のこれまでの授業を振り返ってみると、「教科書を教える」ことがどちらかというと多かったような気がします。単元の学習を通して効果を上げるために、今あるものを使って、新しい活動に挑戦するために、「教科書で教える」ためのヒントや実戦例を数多く得ることができました。
・講座のなかで、青森県の子供たちは「情報を整理する力」が弱いという話がありました。確かに、現代は簡単に「情報を手に入れること」はできます。ただ、得た情報の中からどの情報が必要か自分で精査し、まとめることが苦手な生徒が多いと普段から感じています。これは、普段の授業でまとめる際に、教師がまとめてしまったり答えてほしい方向に導いてしまったりしているからであると自覚しています。今回の研修で、生徒自身が自ら課題意識をもち、その課題は自分にとってなぜ必要なのかを考えさせることが、これからの実生活や社会で求められると改めて学びました。
9月24日(水)、25日(木)の2日間、標記講座を開催しました。プログラミング教育と環境構築、ライブラリとWebAPIの活用、事象のモデル化とシミュレーションなどについて学びました。
【講座の内容】
・プログラミング教育と環境構築
・応用的プログラム
・ライブラリとWebAPIの活用
・事象のモデル化とシミュレーション
【講座の様子】
【受講者の感想】
・Pythonのプログラミングの基礎が学べました。来年度から生成AIとプログラミングの科目を受け持つことになるので、その授業のイメージが湧きました。大変参考になりました。
・Colabを使用した演習だったので、比較的簡単に生徒に授業することが体験できました。また、情報を担当している先生方と受講することで、情報交換をすることができました。わかりやすい講義ありがとうございました。
・専門外で大丈夫だろうかと不安でしたが、あっという間でした。知識より使ってみて駄目なら直してを生成AIを利用してできると知り、仕事でも活用してみたいと思いました。
9月17日(水)に標記研修講座を開催しました。
講師として東京学芸大学大学院教授の西村圭一氏、東京学芸大学准教授の藤村裕子
氏をお招きし、講義・演習をしていただきました。また、百石高等学校の木村育先生
をお招きし、実践発表をしていただきました。西村教授、藤村准教授による講義・演
習では、探究のプロセスを意識したワークショップ形式の構成となっており、受講者
の課題を設定した後、木村先生の実践発表を通して解決の方向性を見出すという、学
びと気付きの多い一日となりました。
■講義「探究的な学びの充実へ向けて」
(講師)県総合学校教育センター
指導主事 青木 雅俊
■講義・演習「学校教育における探究的な学びの実装化」
(講師)東京学芸大学大学院
教授 西村 圭一
■発表・協議「総合的な探究の時間の取組」
(発表者)県立百石高等学校
教諭 木村 育
(助言者)東京学芸大学
准教授 藤村 祐子
【受講者の感想】
・あっという間でした。ちょうどよいボリュームのインプットと、これでもかというく
らいのアウトプット。私にとって、これまでのことを振り返ることのできる時間とな
りました。そして、提示していただいた研修プログラムを、授業づくりにも生かして
いきたいと思います。
・今後校内の中で探究活動をけん引していく立場になっていくと思うので、その際の研
修の手法などを今後も学んでいきたいです。総探に関する研修にはいろいろ参加して
きましたが、答えや事例を求めるのではなく、他校の事例から自分の学校の探究活動
を改めて価値づけ見つめ直しながら今後の方向性を見いだしていくことが大切だと気
付いたので、次年度も是非ともお願いしたいです。
・今回の研修講座はとても充実したものでした。内容が濃かった分、何回も反芻しなが
ら、少しずつ自分の学校の実情に合わせて取り組んでいきたいと思います。次回もこ
のような形式の研修を希望します。
・総探へのイメージが自分自身の中でむずかしいものから、やってみようという気持ち
になった。本校は地域や外部との連携がとても多いため、それを強みとしてその中で
どのような探究活動を促していくかを同僚と対話をしながら進めて行きたいと思った。