8月27日(水)標記講座を開催し、7名の先生方が受講されました。授業研究を通し、生徒の視点に立って授業を捉えることの重要性を再認識し、「数学的活動」や「探究的な学び」をどのように授業に組み入れていくかを具体的な実践例を交えて学びました。また、ICT教材を効果的に使用した統計教育の授業づくりについての理解を深めることができました。生徒から自発的な問いを引き出すための教材研究の重要性を改めて確認する貴重な機会となりました。
【講座内容】
午前 ・数学教育の質を高める授業研究
・探究を通した数学の学び
(講師)国立教育政策研究所 教育課程調査官 小林 廉
午後 ・実感の伴う統計教育
(講師)国立教育政策研究所 教育課程調査官 小林 廉
・数学科における指導と評価の一体化
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・今まで数学の授業で探究的な学びをするという視点で考えたことが無かったので、新しい視点を得ることができてとても良かったです。目の前にある問題を解く力だけでなく、未知の問題にも対応できるように過程を重視した授業ができるように、これからも探究的な数学の授業を勉強したいです。そして、探究を通して知識・技能を身に付けていくことができる授業を作りたいです。
・数学の授業は数学者の追体験をさせるという言葉が印象に残りました。ただ公式を説明して問題に進むのではなく、どういう意図で、どういう過程の結果公式が誕生したのかを生徒が体験できるような授業をしたいと思いました。また、そういった授業の中で授業者が生徒に合わせた目標設定を用意し、全員がB評価以上になるような授業づくりをしたいと思いました。
8月27日(水)~28日(木)の2日間、標記講座を開催し、3名の先生方が受講しました。身近な素材を用いた観察・実験、「指導と評価の計画」やパフォーマンス課題の作成を通した授業づくりについて研修を行いました。
【1日目】
・理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン~資質・能力をバランスよく育むために~
・身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発
【2日目】
・単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
・科学的な思考力・判断力・表現力を育成するための探究的な学習活動
~受講者アンケートより~
・評価の計画について、単元毎にどの観点で評価し、どのような基準にするのかなど、今後の活動の参考になった。
・主体的に学習に向かう態度をどう評価するかについて、生物の指導主事を含む先生方と意見交換ができたので、実りのある研修でした。ありがとうございました。
・資質・能力を育む授業作りに向けて、観察・実験などを効果的に取り入れる工夫について学ぶことができた。光合成色素の分離を実際にやってみて、試料をすりつぶす大変さやTLCの操作など手を動かしてみて初めて分かることがたくさんあると感じた。講座の中で実験できたのは2つであったが、それ以外にもたくさんの実験について資料に載っていて大変参考になった。特に、遺伝子頻度の変化は生徒が苦手とする分野なので資料にあったようなモデル実験を取り入れたい。それ以外でも、これまでやったことのない実験でも積極的に行っていきたい。また、そのような実験を取り入れるためには授業の計画が大切であると感じたので、講義で作成したような計画表を今後意識していきたい。
8月28日(木)、29日(金)、標記講座を開催し、県内各地の高等学校、特別支援学校の8名の先生方が受講しました。「熟議」の手法を用いた対話的な学習活動を中心とした授業づくりや、ICTを活用した授業づくりの講義・演習などを通して、社会的な見方・考え方を働かせることができる授業づくりや探究的な学習に向けた授業計画についての考察を深めました。
【講座の内容】
1日目 講義・演習 公民としての資質・能力を育む「公共」の授業づくり~「熟議」を通じたシティズンシップ教育~
講師 東洋大学文学部 教授 中平 一義 氏
講義・演習 一人一台端末を活用した授業づくり
2日目 講義 地歴・公民科の最近の動向について~学習観・授業観の転換に向けて~
演習・協議 地歴・公民科における探究的な学習の充実に向けて
【講座の様子】
【受講者の感想】
・熟議を取り入れることにより、生徒が表面だけでなくより深く社会的事象について考えられるようになると感じた。また、熟議の流れについて具体例を基に学ぶことで、難しさを感じると同時にこの手法を会得できた際の生徒たちへの学びの還元は大きな物があると感じた。今後是非取り組んでみたい。
・熟議という言葉を恥ずかしながら初めて聞きました。今回は公民でしたが、地理歴史でも十分使えるなと感じました。合意形成が求められがちですが、他者の考えを聞き自分の考えを広げることはとても大切なことだと思いました。
・地理の授業でGISを活用することの重要性を学んだ。地理院地図やopen-hinataなどのツールをまず自分が積極的に使う必要があると痛感した。共通テストに出題されているような探究活動(もしくはその要素)を、授業で展開する(落とし込める)という手法は授業改善に活かせると感じた。科目の性格・目標を踏まえ、大項目・中項目、単元のまとまりを意識しなければならない。「時代を通観する問い」「仮説」を表現させることの重要性を学んだ。
・地歴・公民科の各科目において求められている内容について、学習指導要領等に基づいて最新の動向や探究的な学習のあり方などを学ぶことができた。講義の内容を踏まえてこれまでの学習指導を振り返ると、新しい教科書に対応することで精一杯なあまり、学習指導要領で求められている「本質」や「核心」を見逃していたのではないかと気づくことができた。
8月27日(水)~28日(木)の2日間、標記の講座を下記の内容で実施しました。4名の先生が参加され、授業でできるマイクロスケールを中心とした実験や「指導と評価の計画」やパフォーマンス課題の作成を通した授業づくりについて研修を行いました。
【1日目】
・理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン~資質・能力をバランスよく育むために~
・身近な素材っを用いた観察・実験とその教材開発
【2日目】
・単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
・科学的な思考力・判断力・表現力を育成すための探究的な学習活動
~受講者アンケートより~
・今回の研修を通して、どうしても「知識・技能」の評価観点に偏ってしまうことが多かった学習内容でも、実験を通して基本操作の素地を養う「技能」の見方もあれば、実験操作を計画(=「思考・判断」)させて、その結果を基にして結論を「表現」させることが可能であることに気づくことができた。
・パフォーマンス課題についても、じっくり考えることができた。普段の実験ではそこまで評価を意識して取り組めていなかったので、実験書作りに生かしていきたいと思います。
☀8/27(水)、28(木) C19 学びを実感させる高等学校理科研修講座[物理]が開催されました。
この講座は、「授業において観察・実験をどのように取り入れるか」という視点と、「どのような資質・能力を身に付けるために観察・実験を取り入れるのか」という2つの視点に立って、先生方の授業力の向上をねらいとして、毎年開催しております。
○1日目「理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン」「身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発」
○2日目「単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり」「科学的な思考力・判断力・表現力を育成するための探究的な学習活動」
↑波の実験 ↑電磁気学の実験
◆受講者の感想
・実験の重要性を再確認でき、身近なもので行えることがわかった。また、実験を想定した単元計画を立てられるようにしたい。
・生徒の興味・関心を引き出す導入実験や演示実験のレパートリーを増やすことができた。
【担当者から】
学校で行われている実験例や、講座で行った観察・実験をさらに応用できるような意見交換もでき、非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。業務忙しい中、研修に参加してくださりありがとうございました。2日間、お疲れ様でした。また、来年の講座に向けて、実験や演示をさらに増やしていきたいと思います。
☀8/26(火) B02 教頭研修講座(後期)が開催されました。
小学校31名、中学校34名、高等学校13名、特別支援学校5名の合計83名が受講しました。受講された教頭先生方は生徒指導の課題解決に向けた教頭の役割、配慮を要する児童生徒への教頭の役割、学校組織を活性化させるためのマネジメントについて理解を深め、教頭として識見を高めることができました。
【研修内容】
「生徒指導の課題解決に向けた教頭の役割」:県教育庁学校教育課 副参事 後村 敏明
「配慮を要する児童生徒への教頭の役割」:弘前市立第三大成小学校 校長 土岐 賢悟
「学校組織を活性化させるためのマネジメント」:広島大学大学院 教授 曽余田 浩史
【講座の様子】
【受講者の感想】
・暴力行為やいじめ、不登校の現状について再確認することができた。リスクマネジメントについては、法的な責任をとるべき対応について職員と共有することが必要だと感じた。
・通常の学級における配慮を要する児童生徒について、現状の把握と子どもの学びをどのように保障し支援していくかを考えることができた。先生の意識の違いが子どもたちの意識に影響するということを念頭に置きながら、子どもたちや教員に接していきたい。
・「誰のために」「何のために」を明確にし、学校組織を活用しながら学校の課題解決に向けて努力していきたい。また、目の前の生徒、保護者、地域のためにという思いを忘れずにやっていきたい。
8月27日(水)〜28日(木)標記講座を開催いたしました。
1日目は、東京外国語大学大学院の工藤洋路教授より、外国語の授業における「話すこと」「書くこと」の指導と評価についての講義していただきました。2日目は統合的な言語活動を含む授業計画作成に取り組みました。受講者1人1人が領域のバランスの取れた指導について考える機会となり、生徒の興味関心に合わせた言語活動の設定や単元の構想等、日々の授業改善に向けて有意義な研修となりました。
【研修内容】
1日目: 講義『「話すこと」と「書くこと」の指導と評価』
(講師) 東京外国語大学大学院 教授 工藤 洋路
2日目: 講義・演習『「話すこと」「書くこと」に焦点を当てた授業づくり』
【講座の様子】
【受講者の感想】
・目的・場面・状況を生徒にきちんと明示する大切さを実感し、今後の授業計画の時に生かしたいと思った。また、生成AIについても理解を深めることができ、勉強になった。
・何をどう評価するかを先に決めなければ、正しく評価することができない。知識・技能と思考・判断・表現を一緒の活動で測ることができない場合もあるなど、評価基準をしっかり設定し、活動や授業をデザインする必要があると感じた。
・今回の講義を受けて、即興で話す活動や技能統合型の言語活動を取り入れていこうと考えている。即興で話す活動では、場面設定を細かく行い生徒が状況をイメージできるようにしたい。また、活動後の中間指導やフィードバックによって効果も変わってくると学んだので実践していく。