9月25日(木)~26日(金)の2日間、標記講座を開催し、20名の先生方が受講されました。国語科の「話すこと・聞くこと」「書くこと」領域において、付けたい力に応じた効果的な言語活動の在り方について学びました。受講者一人一人が新たな学びや気付きを得ることができ、今後の実践に生かしたいという前向きな感想が多く寄せられました。
【講座の内容】
1日目(9月25日)
午前:講義 「子供の成長に応じた言語活動の実践」
講義 「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動の実践」(校種別)
午後:演習 「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動のモデルづくり[話すこと・聞くこと]
2日目(9月26日)
午前:講義・演習 「新聞で育てる言語能力」
東奥日報社 販売局NIE・NIB推進部 専任局次長 三浦 博史
午後:演習 「主体的・対話的で深い学びを実現する言語活動のモデルづくり[書くこと](校種別)
【講座の様子】
【受講者からの感想】
・自分自身、国語が苦手で、どのような授業をすれば楽しく学ぶことが出来るのか悩んでいました。しかし、国語の力を身に付けるための言語活動が様々あること、そこから国語の力が身に付いていくことを学びました。
・「話すこと・聞くこと」「書くこと」の面白さを改めて実感しました。講座の様々な演習を通して、自分の頭で考えたことや周りの人が考えたことを交流して、また新たな考えが生まれていくことの面白さや楽しさを体感することができました。言語活動を工夫すると、こんなにもわくわくする授業になるんだなぁと思いました。私は、普段の授業の中で何となく指導してしまっているところがあったので、指導事項を明確にし、目的やねらいをもった活動をすることで、子供たちが生き生きと学べる授業を作っていきたいと思いました。
・学習者体験を通して、様々な言語活動を実際にやってみる時間が数多くあり、学習者目線で、考えることができたことが今後の授業を考えるうえでとても参考になりました。自分自身のこれまでの授業を振り返ってみると、「教科書を教える」ことがどちらかというと多かったような気がします。単元の学習を通して効果を上げるために、今あるものを使って、新しい活動に挑戦するために、「教科書で教える」ためのヒントや実戦例を数多く得ることができました。
・講座のなかで、青森県の子供たちは「情報を整理する力」が弱いという話がありました。確かに、現代は簡単に「情報を手に入れること」はできます。ただ、得た情報の中からどの情報が必要か自分で精査し、まとめることが苦手な生徒が多いと普段から感じています。これは、普段の授業でまとめる際に、教師がまとめてしまったり答えてほしい方向に導いてしまったりしているからであると自覚しています。今回の研修で、生徒自身が自ら課題意識をもち、その課題は自分にとってなぜ必要なのかを考えさせることが、これからの実生活や社会で求められると改めて学びました。
9月24日(水)、25日(木)の2日間、標記講座を開催しました。プログラミング教育と環境構築、ライブラリとWebAPIの活用、事象のモデル化とシミュレーションなどについて学びました。
【講座の内容】
・プログラミング教育と環境構築
・応用的プログラム
・ライブラリとWebAPIの活用
・事象のモデル化とシミュレーション
【講座の様子】
【受講者の感想】
・Pythonのプログラミングの基礎が学べました。来年度から生成AIとプログラミングの科目を受け持つことになるので、その授業のイメージが湧きました。大変参考になりました。
・Colabを使用した演習だったので、比較的簡単に生徒に授業することが体験できました。また、情報を担当している先生方と受講することで、情報交換をすることができました。わかりやすい講義ありがとうございました。
・専門外で大丈夫だろうかと不安でしたが、あっという間でした。知識より使ってみて駄目なら直してを生成AIを利用してできると知り、仕事でも活用してみたいと思いました。
9月17日(水)に標記研修講座を開催しました。
講師として東京学芸大学大学院教授の西村圭一氏、東京学芸大学准教授の藤村裕子
氏をお招きし、講義・演習をしていただきました。また、百石高等学校の木村育先生
をお招きし、実践発表をしていただきました。西村教授、藤村准教授による講義・演
習では、探究のプロセスを意識したワークショップ形式の構成となっており、受講者
の課題を設定した後、木村先生の実践発表を通して解決の方向性を見出すという、学
びと気付きの多い一日となりました。
■講義「探究的な学びの充実へ向けて」
(講師)県総合学校教育センター
指導主事 青木 雅俊
■講義・演習「学校教育における探究的な学びの実装化」
(講師)東京学芸大学大学院
教授 西村 圭一
■発表・協議「総合的な探究の時間の取組」
(発表者)県立百石高等学校
教諭 木村 育
(助言者)東京学芸大学
准教授 藤村 祐子
【受講者の感想】
・あっという間でした。ちょうどよいボリュームのインプットと、これでもかというく
らいのアウトプット。私にとって、これまでのことを振り返ることのできる時間とな
りました。そして、提示していただいた研修プログラムを、授業づくりにも生かして
いきたいと思います。
・今後校内の中で探究活動をけん引していく立場になっていくと思うので、その際の研
修の手法などを今後も学んでいきたいです。総探に関する研修にはいろいろ参加して
きましたが、答えや事例を求めるのではなく、他校の事例から自分の学校の探究活動
を改めて価値づけ見つめ直しながら今後の方向性を見いだしていくことが大切だと気
付いたので、次年度も是非ともお願いしたいです。
・今回の研修講座はとても充実したものでした。内容が濃かった分、何回も反芻しなが
ら、少しずつ自分の学校の実情に合わせて取り組んでいきたいと思います。次回もこ
のような形式の研修を希望します。
・総探へのイメージが自分自身の中でむずかしいものから、やってみようという気持ち
になった。本校は地域や外部との連携がとても多いため、それを強みとしてその中で
どのような探究活動を促していくかを同僚と対話をしながら進めて行きたいと思った。
9月12日(金)に高等学校における特別支援教育研修講座が開催されました。受講者は13名で、特別な教育的ニーズがある生徒の支援について理解を深められた様子でした。
【研修内容】
1 講義「小・中学校における特別支援教育」
2 発表「高等学校における特別支援教育」
発表者 県立六ヶ所高等学校 教諭 太田 美千之
3 演習・協議「個に応じた支援のさらなる充実に向けて~より効果的な個別の指導計画の作成~」
【受講者の感想】
・高校にも一定数特別支援が必要な生徒がいることを再確認することができた。小・中学校での指導内容を確認できて良かった。
・生徒のとった行動の背景にある理由や目的を正しく理解することの大切さがよく分かった。日々の実践でぜひ生かしたい。
・六ヶ所高校さんの発表で、生徒がとても楽しそうに活動している様子が伺えて、普段の学校生活が充実していることが分かった。他校に視察に行ったり研修に参加したりして、それを校内研修で情報共有をする。先生方一丸となって「授業のUD化」に取り組む。チーム六高の意識の高さが伝わってきた。私も他の先生方と協力して、生徒のために尽力していきたい。
・指導計画の作成はよく分からずハードルの高いものと敬遠しがちだったが、手順を追った演習でその意味や内容を理解することができた。今後経験を積んで生徒にとってよりよい指導計画の作成に取り組んでいきたいと思った。
・支援が必要な生徒への対応に手詰まり感を感じていたが、グループの先生方と協議してみてまだまだできることがあると気づいた。校内でも日常的に生徒についてミニ協議をしていきたい。
9月5日(金)、標記講座を開催しました。参加者は小学校7名、中学校7名、高校4名、特別支援学校2名の合計20名でした。
「新しい時代に問われる養護教諭の専門性について」と題し、愛知教育大学 名誉教授 後藤 ひとみ先生から、養護教諭という職の発展の歴史や養護教諭を取り巻く昨今の情勢、これからの時代に求められる養護教諭の役割について、これまでの豊かなご経験から、わかりやすく教えていただきました。後半は、「養護教諭の倫理綱領」をもとに日々の仕事を振り返り、その専門性について考える機会になりました。また、養護教諭の専門性をいかした支援と連携の在り方やいつの時代にあっても変わらない養護教諭の役割について、グループワークを通して、さらに学びを深めることができました。後藤先生からは、「養護教諭」としてこれからも学び続けるための勇気と元気をたくさんいただきました。
【研修内容】
講義・演習「新しい時代に問われる養護教諭の専門性について」
愛知教育大学 名誉教授 後藤 ひとみ 氏
【講座の様子】
【受講者の感想】
・後藤ひとみ先生からパワーをいただきました。養護教諭は土台でもなく黒子でもなくコーディネーターであること、一人一人の幸福を願って対応すること、子どもの状態によって健康管理と健康教育の割合を考えることなど、心にストンと落ちてきました。最後のジレンマワークを通して、養護教諭の臨機応変さの必要性を強く感じ、いつでも「今、優先することは何か、今できることは何か」を考えながら過ごしていきたいと思いました。貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。
・後藤先生からの貴重なお話を聞いて、養護教諭の専門性やあり方について考えたり、養護教諭としての自分自身を振り返ることができ、大変良い機会となりました。後藤先生の「大切なのは子ども。そのために何をすべきかを念頭に置く」「子どもを支えるためにまずは自分自身が健康で幸せであること」という言葉が印象に残りました。
・養護教諭とは何か、核となるのはどのようなところか、など様々な点から養護教諭について改めて考えさせられる場となりました。これから先、子どもたちのために何ができるのか、そのために必要なことは何かを日々考え続け、教員と情報共有をしたり研修に参加したりして、時代に合わせた知識と技術のアップデートもし続けていきたいと思います。また、養護教諭としての職の専門性や対応の根拠をしっかりもち、子どもたちへ責任ある言動をし続けていける養護教諭でありたいと強く感じました。
9月5日(金)標記の講座を開催しました。小学校から7名の受講者が参加し、日頃の授業実践を振り返ったり、器械運動系の特性を生かした授業づくりについて学んだりしました。受講者一人一人が新たな学びや気付きを得ることができ、今後の実践に生かしたいという前向きな感想が多く寄せられました。
【講座の内容】
午前:協議「体育科の授業実践を振り返って」
:講義・協議「良質な体育科の授業実践を目指して」
講師 青森県総合学校教育センター 指導主事 石田 真大
午後:講義・実技「器械運動系の特性を生かした授業づくり」
講師 宮城教育大学 教授 木下 英俊
【受講者の感想】
・同じ悩みをもつ先生方と話し合うことで、自分の悩みがさらにはっきりしたり、解決方法の糸口が見えたりしました。一つのテーマで意見を出し合ったり考えたりするのは研修でしか機会がないので、大変貴重な時間でした。
・うさぎ跳びやゆりかごにも段階があり、目指す動きに応じて、その段階を使い分けていくことが必要だと学びました。特に、マット運動が苦手な子供に対して、スモールステップで教えていきたいと思います。
・なんとなくこうすればできるという曖昧な捉えが、はっきりとした捉えに変わるような、非常に腑に落ちる講義・実技でした。特に実技では、自分自身が体の使い方を考えて実践することで、より子供たちに教えやすくなったと思います。場の設定などを工夫することで、誰でも参加できる授業を目指していきたいです。
9月8日(月)に標記講座を開催し、幼・小・特合わせて19名の先生方が参加されました。
ものづくりを中心とした演習を通して、生活科授業の在り方について学びました。
午前は、新谷祐貴先生をお招きして、ものづくりの具体的な教材を紹介していただきながら、気付きの質を高めるための考え方を中心に講義・演習を行いました。
午後は、ものづくりの授業場面を想定して、実際にものづくりの内容を考えて体験する演習をし、深い学びに導くためにどのように働きかけていくかを協議をしました。
講義・演習・協議を通して、児童の体験と表現の相互作用を重視した「見取り、働きかけ」から深い学びへと導くためにどう授業を改善していくかについて、たくさんの気付きを得た研修となりました。
【講座の内容】
講義・演習「気付きの質を高める生活科の授業づくり」
(講師)千葉大学教育学部附属小学校 専任教員 新谷 祐貴 氏
講義・演習「身近な素材を通した指導と評価の在り方」
(講師)県総合学校教育センター 指導主事 山口 繁弥
【受講者からの感想】
・実技講座が充実していて、わかりやすかったです。低学年でも簡単にできそうな教材がたくさんありましたし、実際に先生がどのような場面で取り入れているのかもお話ししてくださったので、まずはその場面で実践してみたいと思います。
・児童の気付きに対して、さらにその気付きが深まるように、教師も意図的に言葉がけをしなければいけないのだということがとても勉強になりました。
・同じ班の先生方とおもちゃ作りをすることで、児童がつまずきそうなところを考えたり、気付かせるためにどのような支援をすればよいかを考えたりすることができました。やはり子供たちに気付かせるための声がけはとても大切だと実感できました。
・特別支援教育には生活科はありませんが、興味関心をひく教材は必要不可欠であり、一人一人の興味関心のある教材を使っての学習に日々取り組んでいます。今回の研修は、特別支援教育の現場でもたくさん活用できると感じました。また、子供のつぶやきがとても大切で、その「気付き」を見逃さないように、深い学びにつなげていきたいと思いました。
令和7年9月18日(木)に、文教大学教授の会沢信彦氏をお招きして、「今日から始める教育相談研修講座」を開催いたしました。
生徒指導はガイダンスとカウンセリングの訳語であること、教育相談が学級経営・授業のベースになっていること、多面的に生徒を捉え分けて考えることでアセスメントがより手軽にできること、認知やトラウマについての事例紹介、教育相談・カウンセリングについて学べる書籍や機会紹介など、幅広いテーマ・目標についてお話いただきました。
他校種とのグループ交流を設けていただくだけでなく、講義終わりに数多く出された質問へも丁寧に応答くださり、教育相談についてより学びたくなる貴重な機会になりました。
【研修内容】
講義・演習「教育相談の理論と実践」
(講師)文教大学 教授 会沢 信彦 氏
【講座・演習の様子】
【受講者からの感想】
・講義の質問にデジタルキャンバスを使って自由に投稿できるようにしたことは非常に有効だと感じた。大勢いる中で挙手して質問するよりも、ずっとハードルが低い。学校でも導入を検討してみたい。
・生徒指導と教育相談は別物として考えていましたが、会沢先生からイコールだと教わりびっくりました。
・教育相談には生徒を支えるという意味も込められ、何か問題があったときには、なぜそのようなことになったのかの背景を考えたり、わかろうとしたりすることで自分の気持ちも楽になり、相手に伝えることでわかってもらえると生徒も感じ安心するのかと思います。
・今所属している学年では、希望する学年所属の先生ならだれとでもできるシステムをとり、迅速に共通理解を図るようにしています。
・今回の講座内容を伝達して、生徒の困り感や実態に合わせた支援をしていきたいと思います。
・現在の勤務校では、生徒指導と教育相談が切り離されている部分と、連携できている部分があり、組織として整備されていない面もあると感じた。このような学びの機会を自身で作り、少しでも学校に貢献できるようにしたい。
9月10日(水)、今日から始める不登校対策研修講座が開催されました。受講者は小学校2名、中学校14名、高等学校7名、特別支援学校6名、聴講者7名、合計36名でした。不登校の予防に重要とされるリレーションを作る方法や、久しぶりに登校した生徒に声掛けをすることを想定した演習、不登校の生徒へ働きかける上でどのような工夫ができるかについての意見交換等、非常に実践的な内容を学ぶことができました。
【研修内容】
講義・演習「不登校児童生徒の理解とその対応」
(講師)明治大学 教授 諸富 祥彦 氏
【受講者の感想から】
・不登校の初期、中期、後期における対応についてすぐに実践できる方法をたくさん教わり、日々の実践に生かしたいと思いました。また、不登校の予防に向けた方策については、教師の精神状態や働く姿勢が大きくかかわることを学んだので、「笑顔、フットワーク、声掛け」の3つを心がけたいと思いました。
・リレーション、援助希求力の重要性を学ぶことができました。また、生徒にとっての安心安全な学校(学級)を構築するために、ルールが守られることが大切であるということを再認識することができました。
・「不登校の子の体は砂袋のように重い」という認識を持つこともとても重要だと感じました。欠課時数のことよりも、まずは本人の心や体とどのように向き合っていけばよいのかを重視して接していくべきだとわかりました。
・不登校の生徒ととの面談(会話)の仕方であったり、家庭訪問の時期や訪問する先生の人選など、不登校の生徒に対して、様々な方法があることを知ることができました。
9月10日(水)に標記講座を開催しました。小学校や特別支援学校の先生方が受講され、プログラミングの授業づくりについて楽しく学びました。
【講座の内容】
1.講義「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方」
講師 弘前大学 教授 上之園 哲也先生
2.演習「プログラミングツールの演習」
【講座の様子】
【受講者アンケートより】
・プログラミング教育のあり方やこの先の位置付けについて理解でき、自分の目標は達成されたと感じます。
・3年目ですが、目から鱗の内容でした。来年も受講したいです。
・大学入試での「情報I」でプログラミング教育が関係すると聞いたことがあったので、小学校も今のままではダメだと思っています。しかし、プログラミングは専門的なのでなかなか子どもたちに指導するのも難しいです。でも、2年間この講義を受けているので、今年はプログラミングもやりたいと思っています。今回の講義を聞いて、参観日に親子でプログラミングをやりたいなと思いました。
・ポケモンのゲームでプログラムをつくることを通して、操作や処理のしかた、「プログラミング的思考」について学び、考えることができました。
・本校の特性を考えると、日常生活における順番の理解、アンプラグドプログラミングによる実際に体や手を動かして体験する段階から踏んでいく必要があると感じた。思考の整理、複雑な問題の分解などの思考過程を身につける、学習するには自立活動などで効果的に扱えるのではないかと思った。
・ポケモンを使ったスクラッチを初めて使い楽しく演習できた。ぜひ子供たちに使わせたい。
・充実した時間、学びをありがとうございました。