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2021/04/27new

校長研修開講式から

| by サイト管理者
 4月27日に行われた校長研修開講式では、今年度新たに採用された小・中・高等学校及び特別支援学校の校長先生に対して挨拶をさせていただきました。10分という限られた時間でしたので、私からは「校長の責任」の一点に絞ってお伝えしたところです。
 その中で2つの著書を紹介しました。1冊目は『教育のリスクマネジメント』(2013 田中正博・佐藤晴雄共著 時事通信社)です。サブタイトルにある「子ども・学校を危機から守るために」という趣旨の実践的なトップマネジメントが紹介されています。特徴は『内外教育』を発行している時事通信社がインターネット発信する『学校支援サイト』の中で連載されたコラムがもとになっているという点です。
 もう一冊は、私自身が弘前大学教職大学院に勤務し、ミドルリーダー養成コースの授業を担当した時にテキストとして使用した『失敗の科学』(2016マシュー・サイド著 有枝 春訳 ディスカバー21)です。この本は、冤罪として記憶に新しいと思いますが、当時厚生労働局長だった村木厚子氏が郵政不正事件で逮捕され5ヶ月間に及ぶ拘置所生活を強いられた際に、自分を支えた150冊の書物の中でも特出された1冊です。(『日本型組織の病を考える』より)
 失敗から学習する組織とはどのような点に優れ、また学習できない組織にはどのような原因が考えられるのか、について世界の様々な業界を横断し、具体事例をもとに書かれています。
 前者は危機への向き合い方であり、後者は危機を生む人間の心の在り方を問うものです。年度の始まりであり、これから先の教職人生において校長としての責任を担う先生方へ、たいへん僭越ではございますが、私からのエールとして紹介したものです。本書については当センターのライブラリーに寄贈しました。
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