開催した講座の様子

令和5年度 7月

C52 商業教育指導者講座

 7月11日(火)、12日(水)の2日間、商業教育指導者講座を開催しました。
 7名の先生方が受講し、演習を通して学習指導要領が求めるビジネスの視点からの授業のヒントを数多く得ることができ、大変有意義な講座となりました。

 【講座の内容】 11日 学習指導要領 教科「商業」について
                                           ビジネスゴールを達成するWebマーケティング戦略
             株式会社 コンシス
             代表取締役 大浦 雅勝 氏
         12日 ビジネスにおける資産形成とリスク管理
             R&C株式会社 青森支社
             セミナー推進部 マネージャー 石澤 枝美子 氏 
            主体的・対話的で深い学びを実現する授業デザインの構築

    

【受講者の感想】
 ・商業の全科目が関わっていることを認識しました。
 ・昨年からマーケティングとビジネス情報分野の二刀流にチャレンジしています。授業の幅を広げるためのヒントが本講座にはありました。また、常に新しい情報を取り入れて日々の業務に携わっておられるのを拝見し、自分自身を振り返る機会にもなりました。
 ・自身が資産形成とリスク管理に関する知識を全くと言っていいほど持っていなかったため、講義内容の全てが大変参考になりました。最後の質問の際に出てきた生徒への指導は、成人年齢引き下げに伴い生徒が被害にあう危険性もあるということが分かってきたので、生徒にはしっかりと指導していきたいと思いました。
 ・2日間充実した内容で参加してよかったと思いました。あとはしっかりフィードバックして生徒に還元できるよう定着させることが大変です。有意義でした。ありがとうございます。

C45 高等学校英語科言語活動実践講座

 7月4日(火)、5日(水)、高等学校英語科言語活動実践講座を開催しました。言語活動を中心とした授業デザイン構築の可能性について、演習・協議を通して、より実践的な視点で理解を深めることができました。
【1日目】 
「生徒の英語運用能力を育成する言語活動の実際~授業デザイン、ICT活用、指導と評価の一体化~」
 講師:県立青森高等学校  教諭 當麻 進仁
【2日目】
「言語活動を取り入れた授業デザインの構築」 
 講師:1日目と同じ

  

【受講者の感想】
・英語を使う活動が多い構成がよかった。英語を話す楽しさを実感することができた。
・生徒の立場で授業を体験してみて、言語活動に取り組む際の生徒の不安な気持ちや、もっと聞きたいと思う気持ちを理解できた。
・体験した授業では、生徒たちが気づかない部分で、たくさんの仕掛けや工夫、配慮をしているということがわかった。単元の設定、レベル、活動の順番など、ありとあらゆるところに授業者としての意図が散りばめられていた。
・読んだり聞いたりした内容を自分の中で咀嚼して相手に伝えることで、内容が記憶に残りやすくなり、英語で伝えようとする姿勢につながっていくということが実感できた。
・日常の実践の中で、一つ一つの活動がどのような意味を持つのかを見直して、授業をデザインしていきたいと思った。
・スピーチやプレゼンテーションは、対象を明確にすることで、活動しやすくなることがわかった。
・授業実践において、活動の目的や、何を評価すべきかについてもっと目を向けていきたい。

D13今日から始める不登校対策研修講座

 

7月3日(月)、今日から始める不登校対策研修講座が開催されました。受講者は小学校1名、中学校15名、高等学校10名、特別支援学校4名、研究員3名、聴講者2名、合計35名でした。午前から午後にかけて「不登校児童生徒の理解・対応とチーム連携」の講義を聴き、不登校の現状や学校組織としてどのように対応していくことができるか、またそれぞれの地域で行われている取り組みについて具体的に学びました。「不登校児童生徒の対応について」の演習・協議では、各校の事例を持ち寄りながら課題について検討し、どのように対応ていくことができるか意見を交換することができました。

【研修内容】
講義「不登校児童生徒の理解・対応とチーム連携」
演習・協議「不登校児童生徒の対応について」
 東京家政大学・同大学院 名誉教授・客員教授 相馬 誠一

  

【受講者の感想から】
・私の学年には完全不登校2名、不登校傾向が2名いるため、何とかせねばと思い参加させていただきました。この生徒達が社会的自立を目指して、前を向いて進めるように、職員全員がチームとなって、家庭と連携をとりながら、本人のニーズに応じた支援や手立てを見つけていかなければと感じました。
・昨今の不登校生徒への対応は、学校だけではどうにもならないことも増えてきていることから、外部機関との積極的な連携で、早期発見・早期解決が大切であることが再確認できました。
・不登校生徒への対応について、これまでの実践が間違っていなかったと安心した部分もありました。しかし、対策を考え直す必要があると感じた点が多く、大変勉強になりました。特に「社会的自立」を目指すという視点は中学校教師は必ずもたなければいけないと思います。不登校生徒に限らず、高校に進学させることが目的になってしまうことがあると思うからです。当該生徒の将来を見据えた指導が必要であり、そのためには生徒と本気で向き合うことが求められるのだと思います。今日伺ったお話を参考にして、実践したいと思います。