開催した講座の様子

2021年7月の記事一覧

C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]

 7月7日(水)C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]を青森市及び北八甲田等の研修地で開催しました。県立郷土館学芸課長の島口天氏を講師に迎え、青森市鶴ヶ坂露頭で海に流れ込んだ八甲田火砕流を観察し、新城露頭ではダンゴ石を採取しました。その後、合子沢川沿いに車窓から火砕流堆積物を観察しながら城ヶ倉大橋に移動し、柱状節理が発達したデイサイト溶岩を橋の上から観察しました。酸ヶ湯インフォメーションセンターでは、立体地形模型に映し出されるプロジェクションマッピングで北八甲田火山群の成り立ちを確認し、最新の火口跡である地獄沼、硫黄岳溶岩の上にできた湿地帯にある睡蓮沼、カルデラ地形とカルデラ湖の名残である田代平・田代湿原へと場所を変えながら研修を行いました。受講された先生方は、講義・観察を通して、北八甲田火山群の形成過程についてじっくり学び、考えることがことができたものと思います。


  
  
  

〈受講者の感想〉
・この講座で学んだ内容と関連づけて、火山の形とマグマの粘性の高さの関係、火山噴出物や火成岩に関する授業を展開できると思う。また、採取したダンゴ石を生徒に触らせて、火山に対する意識や興味・関心を高めたい。
・とても有意義な講座で、十和田や八甲田の火山群に対しての理解を深めることができました。
・観察場所で撮影した写真等を、地層や火山のでき方、火山活動に関する地域の大地を教材とした授業に活用したい。昨年度に引き続き参加したが、身近な火山や地層・岩石について、新たな知識を得ることがでた。
・1年生の地層や岩石の学習に関する生きた教材に触れることができた。また、地域の地形の成り立ちがわかれば、ハザードマップの作成や縄文遺跡群の調べ学習など幅広い分野に活用できると感じた。