開催した講座の様子

2022年8月の記事一覧

C20 学びを実感させる高等学校理科研修講座[化学]

 8月23日(火)と24日(水)の2日間、C20 学びを実感させる高等学校理科実験講座[化学]が開催され、5名の先生方が受講しました。
 生徒の興味・関心を引き出すための演示実験や思考力・判断力・表現力等を高める効果的な実験等を通して、学校現場での活用方法を模索し、授業力の向上を図りました。
1日目:理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン
    身近な素材を用いた実験とその教材開発
2日目:単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
    思考力・判断力・表現力等を引き出す実践とその工夫

 
 
【受講者の感想】
・指導要領解説の観察、実験の一覧から今までできていなかった単元が分かり、機会があれば取り組んでみようと思った。実験においてGoogleを用いた個別学習、協働学習ができることが分かったので、学校の環境が整ったら利用したい。粒子とすき間の実験は、密度の理解、粒子の大きさ、水素結合を学べるため、3年文系の生徒でも大変有用だと思った。コロイドの性質では、モル濃度の違いで沈殿、正、負コロイドの粒子の大きさ等の違いを簡単に実感できるため、まずは演示で生徒の反応を見てみたい。さらに凝析もできるのなら続けてやって、印象付けたい。
・牛乳と墨汁を用いてブラウン運動を観察した。墨汁ではなかなかブラウン運動を見つけることが出来なかったが、最終的には何を見つけると正解なのかがわかったので、授業でも実施する自信がついた。エントロピーシュミレータについては、そのねらい、考察を自分自身が今後さらに勉強し理解しなければいけないと感じた。醤油を用いた沈殿滴定では、滴定の操作の再確認や、色の微妙な変化の確認ができて良かった。糖類の実験で、反応を実際に目で確かめることの重要性と楽しさを実感できた。
・日々、時間や手間をかけずに簡単にできる実験をやっていますが、単元によって実験を多くできるところとあまりできないところがあるので、今回の講座で学んだものを1つずつ実践していきたいと思いました。ありがとうございました。

C31見方や感じ方を深める美術科教育講座[鑑賞]

8月18日(木)、標記講座を開催しました。
午後は、文化財活用センターの「ぶんかつアウトリーチプログラム」による高精細複製品を使用した鑑賞を行いました。
【講座の内容】
講義・演習「意味や価値をつくりだす鑑賞の学習」
演習「見方や感じ方を深める美術鑑賞の学び」


・私自身、見方や感じ方を広げたり深めたりすることができました。 本日学んだことを、ねらいをしっかりもって授業実践に活かしたいと思います。
・実際にプロである小島先生の鑑賞の授業を体験できたことは非常に有意義でした。特に発問の仕方が勉強になりました。
・レプリカとはいえ、美術品を使った授業が、とても良いということを実感できました。

C29鑑賞の学びを考える!小学校図工・音楽科講座

8月18日(木)~19日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目(図工)は、ぶんかつアウトリーチプログラムの演習、2日目(音楽)は、武蔵野音楽大学講師 山崎正彦氏を講師として、講義・演習等を行いました。
【講座の内容】
1日目:講義・演習「意味や価値をつくりだす鑑賞の学習」
    演習「見方や感じ方を深める美術鑑賞の学び」
2日目:講義・演習「感性を育むこれからの資質・能力」
    講義・演習「鑑賞から広がるこれからの学び」
    協議・演習「資質・能力を育む鑑賞の授業づくりについて」
【受講者の感想】
・文化財活用センターの小島さんの演習では、「焔」の絵画の鑑賞を通して、発問の仕方がとても勉強になりました。
・音楽の山﨑先生の講義では「音楽鑑賞と音楽鑑賞指導は違う」という基本的なことから、書くだけでなく身体表現など様々な鑑賞の仕方があることなど、たくさんのことを学ぶことができました。
・図工、音楽ともに、様々な鑑賞の仕方を体験することで、児童に合わせた鑑賞活動を考え直すきっかけとなり、大変勉強になりました。

センターセミナーⅡ「子どもと教師の未来を拓く総合戦略」

 令和4年8月20日(土)に、甲南女子大学教授の村川雅弘氏をお招きして、センターセミナーⅡ「子どもと教師の未来を拓く総合戦略」を開催いたしました。県内各地の市町村から、教育関係者だけでなく大学生も含む60名の参加となりました。
 セミナーでは、村川教授から「主体的・対話的で深い学び」による授業づくりや学級づくりのポイント、カリキュラムマネジメントの3側面をもとに研修に活用できる具体的な事例について詳しく紹介していただきました。セミナー後のアンケートからは、今後の実践について意欲的に書かれている内容が多く寄せられました。

【参加者の声】
・校内研修や教育課程、指導案の検討等に様々な種類のワークショップ型研修で行うこ
 とがとても有効であると感じました。また、ワークショップ型研修に生徒を入れる研 
 修はとても斬新であり、生徒の視点でも意見をもらえるので、とてもよい方法だと思
 いました。とても勉強になりました。ありがとうございました。
・充実した研修となりました。特に後半の校内研修の在り方については、多くのことを
 学ぶことができました。前任校では、指導案拡大シート、マトリクスシート、概念化
 シートの3つをグループごとに分けて担当し、一つの授業で3つの視点から分析する
 取組をしていました。今回のセミナーの内容を勉強していれば、もっとその意味や効
 果が分かったのにと、もったいない思いがしました。今回の内容をさらに生かしてい
 ければと思います。この度はありがとうございました。
・授業者自身が分析を言語化したり、子どもも研究授業を参観したりするのも、授業を
 変えていくためには有効だと感じました。子どもにどんな力を付けるために、どんな
 授業を行っていくのか、学級のカリマネや自己の学びのカリマネを行いながら、進め
 ていけたらと思いました。大変勉強になりました。ありがとうございました。

D19 特別支援教育におけるICT活用「基礎・基本」研修講座

 8月24日(木)標記講座を開催しました。
 小学校、中学校、特別支援学校の先生方が受講しました。
 東北福祉大学 教育学部 杉浦 徹 准教授を講師として、「特別支援教育におけるICT活用について~基本的な考え方と実践で大事にしたいこと~」というテーマの下、講義・演習を行いました。講義では、ICTを使う目的や授業に取り入り入れる際の留意点などについて、分かりやすく教えていただきました。演習では、タブレット端末や教材を用いて行い、基本的な使い方を知ったほか、アナログの良さも再確認できました。
 午後は、特別支援学校の2人の先生の実践発表と演習を行いました。これまでの自身の指導を振り返るとともに、これからの指導にどう活かすか、アイディアやヒントを見付けることができました。

 
 

【受講者の感想】
・基本的な特別支援教育の在り方、考え方がとても勉強になった。
・生徒のためにICTを活用するという意識をもって、アナログと上手に組み合わせて取り入れていけばよいのだと改めて思った。
・ICTを活用するうえで、まずは実際の物に触れて学習するものの概念を味わってからアプリを効果的に利用し、障害のスキマを埋めることが大事であることを学んだ。
・ICTの活用が目的にならないよう、本来のねらいに応じて、アナログとICTを併用しながら、実践していきたい。
・「生徒も、先生も楽しいICT活用を」という最後の言葉にグッときた。私も楽しみながら活用していきたいと思った。