開催した講座の様子

令和5年度 8月

C20 学びを実感させる高等学校理科研修講座[化学]

8月22日(火)・23日(水)の2日間、標記講座を開催しました。6名の先生方が参加され、新学習指導要領における授業改善の工夫や課題、身近な素材を用いた実験の方法などについて学びました。

【講座の内容】
<1日目>
 [講義・演習]理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン
 [講義・実験]身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発 
<2日目>
 [講義・実験]単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
        ~資質・能力をバランスよく育むために~
 [講義・実験]思考力・判断力・表現力を引き出す実践とその工夫

     

【受講者からの感想】
・講義・実験の内容も大変参考になりましたし、他校の先生方との意見交換もとても有意義でした。
・身近なものを使って、比較的簡単に実験を行う手法をいくつか教えてもらうことができ、貴重な経験になった。
・実験計画の仕方や取組について、生徒主体でどのような方法があるか提示してもらい参考になった。

C41 体育授業ICT利活用研修講座

 8月22日(火)に、東京学芸大学 准教授 鈴木直樹先生を講師にお迎えし、C41体育授業ICT利活用研修講座を開催しました。鈴木先生には、体育授業におけるICTの利活用について、豊富な実践事例を基に、講義・実技をしていただきました。加速するテクノロジーと体育との融合、すべては児童生徒のために。新たな体育の授業がそこにありました。
【研修内容】
 1 講義・実技 「主体的・対話的で深い学びを支える体育のICT利活用」
           講師 東京学芸大学 准教授 鈴木 直樹 氏

          

【受講者の感想】
・動画を使う目的やポイントを明らかにすることで効率的で深い学びにもつながる気がしました。いろいろやってみて改善しながら授業を行ってみたいと感じました。
・自分自身が子供たちを評価するために動画を活用していたが、子供がICTを使って学習に取り組む方法を具体的に学ぶことができました。
・リアルと仮想の融合、テクノロジーは手段の一つ、教師の役割が変わってくる、教師のマインドセットの転換が必要など先生の話の中にこれからの保健体育の授業で大切になる考え方が多くあったように感じました。

C37 小学校体育科研修講座

8月17日(木)標記講座を開催しました。県内の小学校、特別支援学校の16名の先生方が受講され、講義や実技を通して、体育科の授業づくりについて学びました。

【講座の内容】
 ・講義「ICTを活用した体育科の授業づくり」
 ・講義・実技「表現運動系の特性や魅力を生かした授業づくり」
  (講師)東海大学 田巻 以津香

 

 

【受講者の感想】
・体育科における表現運動・ダンスの教育的価値を実技を通して分かりやすく学ぶことができました。
・表現運動は、運動が苦手な児童でも友達と交流して楽しめるところが魅力であることを教えていただき、他の領域とは異なる特性や魅力を生かした授業づくりが大切であることを学ぶことができました。
・ダンスの動きを教えるのではなく、ヒントを与えて子供たちから動きを引き出し、指導者ではなく演出家として子供たちに表現運動を楽しませることのできるような授業実践をしていきたいです。
・実際の授業場面でどのような言葉掛けをするか、教師側の働きかけを具体的に学ぶことができました。そして、田巻先生の動きや表情、雰囲気作りなどもとても参考になりました。

B09校内研修担当者研修講座(後期)

8月18日(金)標記講座を開催しました。小・中・特別支援学校の50名の先生方が受講され、校内研修を活性化するための具体的な手立てを学びました。

【講座の内容】
 ・講義「カリキュラム・マネジメントと校内研修」
  講師 甲南女子大学 教授 村川 雅弘 氏
 
 ・演習「校内研修プランの見直しと今後の取組」

【受講者の感想から】
・カリキュラム・マネジメントが校内研修と結びつくことが分かり納得しまいした。他校の先生の話を聞き、共通する部分もあり、これからのことを考える良い機会になりました。学校の課題をもう一度見直し、できることから取り組んでいきたいと思います。
・今回の研修を通して学校だけでなく、各教科や学級の中でも意識して取り組んでいく必要性を感じました。今後は、カリキュラム・マネジメントを意識しながらカリキュラムのPDCAを繰り返し、子供が主役となる学校(学級・授業)づくりに生かしていきたいです。
・目標の共通理解や多忙な先生方に配慮した無理のない研修計画等、チームとして学校全体で取り組むことの大切さを改めて学びました。自校でも、他の先生方の声に耳を傾けることを忘れずに、学校課題解決のための方策を探していきたいと思います。

C28「見方・考え方」を働かせて育成する!小学校図工・音楽科講座

8月17日(木)~18日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目は、文部科学省 教科調査官の小林恭代氏を講師に、図画工作科の講義と造形遊びの演習を行いました。2日目は、音楽科の講義と音楽づくりの演習及び造形と音楽のコラボレーションの演習を行いました。

【講座内容】
1日目:講義「図画工作科における指導と評価の一体化」
    演習「「造形的な見方・考え方」を働かせて資質・能力を育成する造形遊び」
2日目:講義・演習「「音楽的な見方・考え方」を働かせて資質・能力 を育成する表現活動」
    演習「造形と音楽のコラボレーション」
    協議「これからの図工と音楽の授業づくり」

 

 

・「正解がないから失敗もない」という言葉通り、制約がないとこれだけ自由な発想が次々に生まれるのだなと身をもって実感することができました。
・図工、音楽の授業作りについて、目標の立て方や評価の仕方など、演習を通して、知的障害のある児童の資質能力を育成するための授業作りについて考えるヒントをいただきました。
・音楽科と図画工作科の力だけでなく、様々な教科の要素を横断的に身に付いていくという視点をもって指導にあたりたいと感じました。
・講義・演習の内容がとても具体的な事例であったため、自分のクラスならばこうやってみよう、こんな教材を用意してみよう、この場面の表情や動きを見れば評価につなげられそうだ、今までこの視点が足りないから評価につながらなかったんだなどと、授業改善の視点を得ることができた。

D11 今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座

 8月17日(木)、今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座が開催されました。受講者は、小学校6名、中学校9名、高等学校8名、特別支援学校3名、その他3名、聴講2名の合計31名でした。実践発表では、五所川原市立五所川原小学校 教諭 山口 星先生に「教育相談アプローチによる学級経営実践」と題して、アサーションの考え方を基本とした研究と実際の学校現場での実践を発表していただきました。実際に受講者がグループ・アプローチをやってみることで、子供の気持ちを体験することができたのではないかと思います。文教大学 教授 会沢 信彦先生の講義・演習「より良い学級(HR)集団づくり」では、心のピラミッドやアドラー心理学など教育心理学の視点から、安全・安心感のある学級づくりについて学ぶことができました。会沢先生のお人柄や他校種の先生方との話し合いなど、楽しい雰囲気の講義・演習で、受講者にとって有意義な時間となったようでした。

 

 

【受講者の感想から】
・山口先生の実践が大変参考になりました。やはり子供との信頼関係を築き、実態を把握していくことがとても大事だと感じました。ミニ教育相談や振り返りジャーナルなどを継続されていたということで、私も取り入れてみたいと思います。また、集団作りの順序性も大事だと分かりました。自分の学級の段階を見極めて指導すべき項目を把握していきたいと思いました。どんな集団を目指すかのゴールをしっかりと見据えて、学級の集団づくりに励んでいきます。
・様々なことを学ぶ良い機会となりました。講義の中で、グループでの意見交流もあり、他校種の先生方とも話ができて、校種によって捉え方も違うことがあるのだと気づくことがありました。より良い学級集団づくりが主体的・対話的で深い学びにつながることを表した図が大変分かりやすかったです。生徒一人ひとりの安心・安全の確保、集団の雰囲気づくりが学力向上につながることを確認できました。教員として心のピラミッドを意識して教育活動に努めることを意識したいです。

D12 今日から始めるグループ・アプローチ研修講座

 8月16日(水)にD12今日から始めるグループ・アプローチ研修講座を開催しました。聖徳大学教授 鈴木由美 先生による講義・演習では、「zoom」や「間違い探しゲーム」など様々なグループ・アプローチのプログラムを紹介していただき、教師一人一人が児童生徒の視点で活動することができました。受講者から寄せられたアンケートには、夏休み明けに実践したいという、たくさんの感想をいただきました。
【受講者アンケートより】(一部抜粋)
・いろいろな対人関係ゲームを知るだけでなく、脳科学と関連させた講話内容がとても興味深いものでした。 ゲームを実践した時に気付いた自分の内面や気持ちを、今後の実践に生かしていきたいです。
・様々なグループアプローチを実践することで、自分がHRで実施する際はどのように声をかけたいか、どのようなルール作りが必要かを考えることができました。
・今回のゲーム「かぶっちゃやーよ」や「いろいろビンゴ」など夏休み明けに実践してクラスの雰囲気をもっと打ち解けたものにしたいと思います。

 

 

センターセミナーⅡ

 8月19日(土)にセンターセミナーⅡを開催いたしました。
 県内各地の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、教育事務所など先生方53名が参加されました。
 星槎大学大学院 教授 阿部 利彦氏を講師に迎え、「もっと聞きたい!授業のユニバーサルデザインVol.1 ~あらためて『視覚化』を考える~」という内容でご講演いただきました。
 講演を通して、授業のユニバーサルデザイン化の視点でこれまでの授業実践を振り返り、明日からの授業改善につなげるためのヒントをたくさん得られる時間となりました。また、セミナー後のアンケートでは、参加者から大変実践の参考になったという声がたくさん寄せられました。

 

【参加者からの感想】
・様々な実践を見て、「視覚化」の工夫について自分なりの活用方法がわかりました。
・改めて自分の授業を振り返るきっかけになりました。教師の伝え方を工夫すること 
 で、生徒に分かりやすくなるだけでなく、生徒の思考にも良い影響が見られると感じ
 ました。
・国語の授業を例に視覚化のテクニックをたくさん聞くことができて大変参考になりま
 した。「これはあの授業でも使えそう」と具体的にイメージすることができました。
 生徒との日々の授業を楽しみたいです。
・「分かりやすく」という視点で考えていましたが、「問いが生まれる」「違う面が 
 見える」「あえて見せない」という視点が参考になりました。
・「ポジティブに見通しをもたせる」ということは意識したことがなかったので、実践
 に取り入れていこうと思いました。
・フリースペースのセルフ視覚化がおもしろいなと思いました。子供たちが自由に表現
 しているところが良いなと。養護教諭ですが、保健室対応でも役に立つお話で参加し
 てとても良かったです。

C16 小・中学校理科授業づくり講座

    8月17日(木)~18日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
 1日目は、理科の授業改善についての講義、実験から始まり、2日間かけて問題解決の力を育む授業づくりに取り組みました。単元の構想、評価規準の作成等、実践的な内容の研修となりました。
【講座の内容】
1日目
講義「理科の授業改善の視点」
講義・実験「問題解決の力を育む観察、実験」
演習「問題解決の力を育む授業づくり(評価計画と単元構想)」
2日目
演習「問題解決の力を育む授業づくり(評価計画)」
協議「問題解決の力を育む授業の在り方」

問題解決の力を育む観察、実験問題解決の力を育む観察、実験

問題解決の力を育む授業づくり問題解決の力を育む授業の在り方

【受講した先生方の感想】
・学習状況調査の結果から、今の子供たちにどんな力が不足しているのかを知ること 
 ができました。思考・判断・表現にも、構想、分析・解釈、検討・改善という要素 
 があり、これから授業を組み立てていくときは、各活動に意識して位置付けていき
 たいです。
・教師が一方的に実験方法を提示するのではなく、子供たちにいろいろと試行錯誤さ
 せてみたいと思いました。
・思考・判断・表現の場面を位置付けた単元計画、評価計画の作成の仕方を学ぶこと
 ができ、とても勉強になりました。
・小学校と中学校の学習内容で、粒子の考え方がつながっていることが分かりまし
 た。
・協議をすることで、新たな視点で指導案を見ることができました。
・協議をすることで、自分自身の授業に関して振り返ることができ、今後の授業実践
 への意欲が高まりました。

C11 小学校算数科授業づくり講座

8月16日(水)、35名の先生方を迎え、標記講座を開催しました。
 「深い学びのある授業」をテーマに、午前はタブレット端末を活用した算数科の授業の講義・演習、数学的な見方・考え方を広げる授業に向けた講義・演習を行いました。受講者は、タブレット端末を活用した算数科の効果的な授業の具体例について学んだり、数学的な見方・考え方の広げ方、指導と評価を一体化させるための授業の在り方について理解を深めたりしていました。
 午後は、深い学びのある授業について、弘前大学の中野博之教授による、講義・演習を行いました。受講者は、中野教授の豊かな実践に基づいたお話しや、見方・考え方を働かせる演習を通じて深い学びを体験し、統合的・発展的に捉える大切さを実感していました。
【講座の内容】
講義・演習「タブレット端末を活用した算数科の授業」
講義・演習「数学的な見方・考え方を広げる授業」
講義・演習「深い学びのある授業」

【受講者からの感想】
・説明する活動において、誰に向かって、何を説明しているのかを明確にすることの大切さを学びました。子どもたちに考える力を付けていくためのこちらの意識や、普段の声がけの仕方など、まだまだ工夫するべきところがあると実感しました。
・対話は一人一人が問題に向き合っていないと生まれないという言葉が心に残りました。自分の授業を振り返ってみると、話合い活動を取り入れてもそこに深みがないことが多々あり、反省するばかりです。説明する側の子どもは、誰に、どこを、どのように説明するのか、そして聴く側の子どもはどこを知りたいのかを明確にさせた上で話合いができるように、改善を図りたいと思います。
・主体的・対話的で深い学びについて考えることができました。長期的な視点をもち、数学的な見方・考え方が子どもの中で統合されていく過程を楽しみながら日々の授業実践を積み重ねていきたいと思います。
・他の先生方と話をしながら考えるという体験をしてみて、とても安心感があると思いました。子どももきっと同じように感じているので、自分の考えを聞いてもらう場面、一緒に考える場面等、子ども自身が動き出す授業を工夫していきたいです。