開催した講座の様子

令和5年度 8月

C09高等学校地理歴史科公民科教育講座

8月31日(木)、9月1日(金)、標記講座を開催し、県内各地の高等学校、特別支援学校の11名の先生方が受講しました。「歴史総合」における単元を見通した授業づくりや「公共」における金融経済教育についての理解を深める講義・演習、ICTを活用した授業づくりの演習などを通して、社会的な見方・考え方を働かせることができる授業づくりについての考察を深めました。

 

【講座の内容】

1日目 講義・演習 資質・能力を育む「歴史総合」の授業づくり
          (講師)文部科学省初等中等教育局 教科調査官 空 健太 氏

    演習・協議 思考力を深めるICTを活用した授業づくり

2日目 講 義    金融リテラシーを育む「公共」の授業づくり

          (講師)東洋大学文学部 教授 栗原 久 氏

    演習・協議 社会的な見方・考え方を働かせる授業づくりに向けて

 【講座の様子】

      

【受講者の感想】
〇 先輩教員との中で先進的な実践例を学びつつも、新科目に対する問題点や悩みを共 
 有する貴重な機会となった。また、現場が考えているところと、指導要領等を制定し
 た方々の企図したところを俯瞰的に見て、その妥協点ともいうべき実践の可能性をも
 感じられた。今回の学びを、目前の生徒に還元していければと思う。
〇 単元づくりの重要性やICTの活用について深く学ぶことができた。特に学習指導要
 領の構成について、国立教育政策研究所の教科調査官の講義から学べたことは非常に
 多い。 ICTの活用については、生徒から意見を募る方法で使用したことがなかった
 が、二日目の午後の演習で、参加者が行ったジャムボードでの意見集約などを、生徒
 に置き換えて授業実践してみたいと思った。
〇 生徒に何を身に付けさせたいのか、それを明確にすること、そこから正しく「問
 い」を設定し、生徒とともにその「問い」にどうアプローチしていくかを考えていく
 ことがとても大切であると思いました。毎時間しっかりとした「問い」を立てられて
 いないと感じていたので、授業改善の参考にさせていただこうと思います。
〇 共通テストのサンプル問題を解答したとき、知識がなければ思考・判断・表現でき
 ないという感覚から抜け出さなければならないと感じた。普段の授業で、生徒が社会
 に出ても学習内容を応用できるような力を身につけていきたい。

C19 学びを実感させる高等学校理科研修講座[物理]

☀8/30(水)、31(木)に、C19 学びを実感させる高等学校理科研修講座[物理]が開催されました。
 この講座は、「授業において観察・実験をどのように取り入れるか」という視点と、「どのような資質・能力を身に付けるために観察・実験を取り入れるのか」という2つの視点に立って、先生方の授業力の向上をねらいとして、毎年開催しております。

〇1日目「理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン」「身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発」

〇2日目「単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり」「思考力・判断力・表現力を引き出す実践とその工夫」

                   

                       ↑ 力学の実験              ↑ 電磁気学の実験

◆受講者の感想
・本講座で紹介いただいた波動・電磁気の実験について、これまで授業に取り入れたことがないものが多く、ICTの活用も含めて理科教材に引き出しを増やすきっかえとなった。
・普段の演習を机上のもので終わらせない実験は、非常に有意義だと感じました。また、実験を理論に戻す作業も体験できてとても良かったです。

【担当者から】
 学校で行われている実験例や、講座で行った観察・実験をさらに応用できるような意見交換もでき、非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。業務忙しい中、研修に参加してくださり、ありがとうございました。2日間、お疲れさまでした。また、来年の講座に向けて、実験や演示をさらに増やしていきたいと思います。

D21 特別支援教育におけるICT活用「基礎・基本」研修講座

8月30日(水)に特別支援教育におけるICT活用「基礎・基本」研修講座を開催いたしました。
 今年度は小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の先生方26名が受講されました。

 午前中は東北福祉大学教育学部 准教授 杉浦 徹 先生を講師に迎え、「特別支援教育におけるICT活用について~基本的な考え方と実践で大事にしたいこと~」という内容で講義・演習を行いました。子どもたちのできてうれしい気持ちを育てることの大切さについて、事例の紹介や多くの演習を交えながら分かりやすくお話していただきました。

 午後は、特別支援学校の2人の先生の実践発表と演習を行いました。これまでの自身の指導を振り返るとともに、これからの指導にどう活かすか、アイディアやヒントを見つけることができました。 

 

 

・ICTを活用するためにどんな授業をしていけばよいのか考えがいきがちですが、子供の気持ちを育てるという大前提を忘れてはいけないと改めて思うことができました。そのきもちを育てる方法の選択肢の一つとして、ICTを学習に活用していきたいです。
・PCやタブレット端末を使わなければならないような気持ちでいましたが、それらに限定することなく、子供たちの主体性を引き出すために有効な教材をアナログ・デジタル問わずに活用していけばよいと分かり、視界が開けたような気がしました。
・環境要因からのアプローチの大切さを改めて学びました。環境の間に困難さが生まれることを念頭において、どのようにICTを活用すると、生徒の困難さが解消できるのか、楽しく過ごすことができるのかを考えながら授業や生徒のかかわり方を考えていきたいと思います。
・実践内容を実際に聞くことができ、新しい視点を得ることができました。具体的な内容を知ることができたので、それを活用して今後の指導に当たりたいです。

 

C33中学校技術・家庭科(家庭分野)・高等学校家庭科教育講座

8月31日(木)に標記講座が開催されました。14名の受講者が、「幼児や高齢者との触れ合いや体験的な活動を取り入れた授業デザイン」をテーマに研修を行いました。
【研修内容】・中・高家庭科における「幼児と高齢者との触れ合いを取り入れた授業」
       について
      ・幼児と触れ合う活動を取り入れた家庭科の授業について
       (講師)社会福祉法人 黎明会
           ひなづる保育園 園長 林 秀雄 氏
      ・高齢者の理解や接し方等を取り入れた家庭科の授業について
       (講師)青森県社会福祉協議会
           福祉人材課長 青田 俊枝 氏
      ・幼児と高齢者との触れ合いを取り入れた授業デザイン
【講座の様子】

      

・保育、介護の専門家からの分かりやすいお話を聞くことができました。指導計画の立案のための学習指導要領や指導と評価の一体化の活用についても学び、授業の計画立案まですることができ、大変有意義な時間となりました。休み時間には他地区の中学校の先生方の実践も聞くことができました。 

・保育、高齢者の分野でもしっかり体験的な授業をしていかなければならないと改めて思いました。また、指導計画を実際に作成することで、評価の場面を想定することができ実践に繋げていきたいと思いました。ありがとうございました。
・専科外で家庭科の授業を受け持っていて、よく分からないまま授業をしていて、体験学習も取り組ませたことがありませんでした。今日の講座で計画の立て方や、体験活動の取り入れ方、注意事項などを学ぶことができて、たいへん参考になりました。

C46高等学校英語指導法改善講座

 8月30日(水)、31日(木)、高等学校英語指導法改善講座を開催しました。統合的な言語活動を重視した授業づくりに向けて、実践的なアプローチを体験しながら学びました。また、「森→木→森」の展開で授業展開を考え、議論することで、より実践的な視点で理解を深めることができました。
【1日目】
 講義・演習「英語指導法の改善に向けて」(オンライン)
    講師:上智大学 教授 和泉 伸一
【2日目】
 講義・演習「統合的な言語活動と重視した授業づくり」
    講師:県総合学校教育センタ- 指導主事 八木澤 真奈美

     

【受講者の感想】
・和泉先生の講義にあったForest-to-trees approachはこれまで全く意識してこなかったことなので、早速取り入れたい。

・語学スキルの育成だけに偏らず、内容にもよく目を向けさせ、世界の問題等について考えさせる授業デザインが大変勉強になった。

・和泉先生のCLILについてのねらいや効果が非常に分かりやすかった。紹介していただいた活動等も気軽に実践できるものが多く、すぐに授業に取り入れられそうだと感じた。

・文法に特化した授業より、内容重視の方が生徒に多くの視点が身につくのだと改めて実感した。

・授業について振り返るきっかけになり、他の先生からのアドバイスを得ることができた。新しい視点で授業を振り返ることで、改善点や注意点を改めて認識することができた。

・生徒の実態に合わせて、場面や状況を具体的に設定してあげることで、より深い活動ができると学べた。

・他の先生方がどのように授業をしているのか知る良い機会となった。

B03県立学校事務長研修講座(後期)

8月29日(火)県立学校事務長研修講座(後期)が開催され、県立学校の事務長1名が受講しました。事務長の職務と役割についての講義を聞き、学校事務室経営について協議を行いました。各学校の状況を共有することで、諸課題への解決へ向けた方策を探られた様子でした。
【研修内容】
講義「事務長の職務と役割について」

講師  県立青森高等学校 事務長 能代谷 征則
協議「学校事務室経営について」

助言者 県立青森高等学校 事務長 能代谷 征則

           

【受講者の感想】

・講師の方のこれまでの経験を交えて話していただいて大変参考になった。コミュニケーションの大切さを再認識することができた。

D03 小・中学校特別活動研修講座

 8月28日(月)に標記講座を開催しました。小学校・中学校・特別支援学校から35名の先生方が受講されました。午前の講義・演習では、自主的・実践的な態度を育てる学級活動について、午後は文部科学省初等中等教育局の安部恭子視学官をお招きして、多様な他者と協働し、よりよく生きる力を育む特別活動について学びました。安部視学官は、全国の事例と共に特別活動の目指すべき方向性についてお話しくださいました。グループでの話合いも活発に行われ、充実した時間となりました。

【講座の内容】
午前 自主的・実践的な態度を育てる学級活動とICTの活用
午後 生きる力の育成と特別活動の役割

【受講者の感想】
・この講座を通して様々な方法やツールを使うことで、より良い人間関係や自己指導能力を育成できると思いました。
・特別活動によって子どもたちの意欲が高まった事例を見て、とても参考になりました。少しでも実践してみたいと思いました。
・他の教員と実践例や取り組みの方法について共有することができ、今後学級活動の指導改善を目指していきたいと思いました。
・時間があっという間に過ぎ、もっといろいろなお話(実践など)をお聞きしたいと思いました。また、演習の際も手立てについてアドバイスをくださり、自分の実践を振り返る機会となりました。
・子どもたちが変化の激しい時代を生き抜くために大事なことは、特別活動にあるからこそ、先生として子どもたちにどんなことができるのだろう、自治的な活動となるためにどんな支援ができるのだろうと考えることができました。
・指導要領の解説に、実践的な事例などを織り交ぜながらご講義いただいたことで、大変わかりやすかったです。これまでの自分の経験を振り返り、これからの実践に向けた発想にもつながったので、活力にもなりました。

B02 教頭研修講座(後期)

 8月29日(火)に教頭研修講座(後期)が開催されました。午前は「学校組織におけるマネジメント」と題しての講義、午後は「戦略マップ」という3年間を見通したマネジメントプランニングを作成しての協議・発表を行い、研修内容を深めることができました。

【研修内容】
 講義・演習・協議「学校組織を活性化させるためのマネジメント」
 (講師)兵庫教育大学大学院 特任教授 浅野良一

【受講者の感想】
・SWOT分析による学校の課題解決に生かす方法は職員の意識改革に有効な研修に取り入れられると思った。また,「戦略マップ」にまとめる作業を通して,学校の目指す姿や課題を視覚的に整理・確認することができた。教職員に学校のビジョンを提示するためにも有効活用できると思った。
・こんな学校にしたい,生徒たちを育てたいという自身のめざす姿を思い出せた。「特色」を「強みをいかす」と捉える考え方が心に残った。戦略マップは様々な場面で使えると思った。
・校長の目指す学校づくりのため,教頭は重点事項を翻訳して教職員に伝えていかなければならないとう言葉は心に響いた。

C02 小学校国語科授業づくり講座[読むこと]

8月29日(火)、30日(水)の2日間、標記講座を開催しました。小学校・特別支援学校の21名の先生方が受講され、国語科における「読むこと」領域について、「言語活動の充実」の考え方で、日々の授業においてベースとなる考え方や様々な手法について体験を通して学びました。

【講座の内容】
1日目
・講義「読む力を育てる授業改善」
・演習「読む力を育てる言語活動」
・演習「タブレット端末を活用した国語科の授業」
2日目
・講義・演習「主体的・対話的で深い学びを実現する「読むこと」の指導」
 (講師)京都女子大学 水戸部修治 教授 (オンライン)
・講義・演習「読む力を育てる単元構想」

【受講者の感想】
・言語活動の具体例が提示され、とても分かりやすかったです。中でも、ねらいを達成するための言語活動になるような教師側の仕掛けや教材研究がとても参考になりました。また「個々の意見や考えが決まるのは交流の途中でよい」「言語活動をしながら整理できればよい」というお話があり、目から鱗でした。
・「読むこと」の本質を学べました。これからは、学習指導要領の指導事項を今まで以上に確認しながら指導したいと思いました。
・批判的視点について学ぶことができました。教材をあまり批判的に読むことはなく、記載されているままに受け入れていたので、勉強になりました。
・私は今までタブレットを使うことに抵抗があった。自分自身が苦手だからどのように使わせたらよいのか分からなかったからである。今回、一緒に操作したり、インターネット上のサイトを紹介していただいたりして、少しやってみようという気持ちがもつことができた。

C13 中・高等学校数学科授業づくり講座

8月22日(火)・23日(水)の2日間、標記講座を開催しました。中学校、高等学校、特別支援学校より合わせて18名の先生方が参加され、「付けさせたい力」を明確にした授業づくりについて学びました。

【講座の内容】
<1日目>
 [講義・演習]問題発見・解決の過程をイメージした授業づくり
 [演習]   「中高の接続を見通した付けさせたい力」を明確にする
 [協議]   明確にした課題から改善策を考え、協議する
<2日目>
 [講義・演習]ICTを効果的に活用した数学科の授業づくり
 [演習]   「付けさせたい力」を明確にした授業づくり
 [協議]   これからの授業づくりに向けて

 

【受講者からの感想】
・付けさせたい力を明確にすることで、単元の見通しをもつことができ、学習の過程をより具体的にイメージできると感じた。
・今までの授業では漠然と、その日の内容を理解して、問題が解けるようになれれば良いと考えていた。今回の研修で、最終的にどのような力を身に付けさせたいか、そのためには授業でどのようにしていくかを考えることができた。
・ただ漠然とICTを活用しなければならないという考えがあったが、生徒に何を感じ取らせたいのか明確にすることで私自身の中で試してみたいことが増えていった。
・授業づくりについても具体例や実践例よりも、それぞれの先生方が感じていること、考えていることを沢山学ぶことができて、大変勉強になった。

C20 学びを実感させる高等学校理科研修講座[化学]

8月22日(火)・23日(水)の2日間、標記講座を開催しました。6名の先生方が参加され、新学習指導要領における授業改善の工夫や課題、身近な素材を用いた実験の方法などについて学びました。

【講座の内容】
<1日目>
 [講義・演習]理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン
 [講義・実験]身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発 
<2日目>
 [講義・実験]単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
        ~資質・能力をバランスよく育むために~
 [講義・実験]思考力・判断力・表現力を引き出す実践とその工夫

     

【受講者からの感想】
・講義・実験の内容も大変参考になりましたし、他校の先生方との意見交換もとても有意義でした。
・身近なものを使って、比較的簡単に実験を行う手法をいくつか教えてもらうことができ、貴重な経験になった。
・実験計画の仕方や取組について、生徒主体でどのような方法があるか提示してもらい参考になった。

C41 体育授業ICT利活用研修講座

 8月22日(火)に、東京学芸大学 准教授 鈴木直樹先生を講師にお迎えし、C41体育授業ICT利活用研修講座を開催しました。鈴木先生には、体育授業におけるICTの利活用について、豊富な実践事例を基に、講義・実技をしていただきました。加速するテクノロジーと体育との融合、すべては児童生徒のために。新たな体育の授業がそこにありました。
【研修内容】
 1 講義・実技 「主体的・対話的で深い学びを支える体育のICT利活用」
           講師 東京学芸大学 准教授 鈴木 直樹 氏

          

【受講者の感想】
・動画を使う目的やポイントを明らかにすることで効率的で深い学びにもつながる気がしました。いろいろやってみて改善しながら授業を行ってみたいと感じました。
・自分自身が子供たちを評価するために動画を活用していたが、子供がICTを使って学習に取り組む方法を具体的に学ぶことができました。
・リアルと仮想の融合、テクノロジーは手段の一つ、教師の役割が変わってくる、教師のマインドセットの転換が必要など先生の話の中にこれからの保健体育の授業で大切になる考え方が多くあったように感じました。

C37 小学校体育科研修講座

8月17日(木)標記講座を開催しました。県内の小学校、特別支援学校の16名の先生方が受講され、講義や実技を通して、体育科の授業づくりについて学びました。

【講座の内容】
 ・講義「ICTを活用した体育科の授業づくり」
 ・講義・実技「表現運動系の特性や魅力を生かした授業づくり」
  (講師)東海大学 田巻 以津香

 

 

【受講者の感想】
・体育科における表現運動・ダンスの教育的価値を実技を通して分かりやすく学ぶことができました。
・表現運動は、運動が苦手な児童でも友達と交流して楽しめるところが魅力であることを教えていただき、他の領域とは異なる特性や魅力を生かした授業づくりが大切であることを学ぶことができました。
・ダンスの動きを教えるのではなく、ヒントを与えて子供たちから動きを引き出し、指導者ではなく演出家として子供たちに表現運動を楽しませることのできるような授業実践をしていきたいです。
・実際の授業場面でどのような言葉掛けをするか、教師側の働きかけを具体的に学ぶことができました。そして、田巻先生の動きや表情、雰囲気作りなどもとても参考になりました。

B09校内研修担当者研修講座(後期)

8月18日(金)標記講座を開催しました。小・中・特別支援学校の50名の先生方が受講され、校内研修を活性化するための具体的な手立てを学びました。

【講座の内容】
 ・講義「カリキュラム・マネジメントと校内研修」
  講師 甲南女子大学 教授 村川 雅弘 氏
 
 ・演習「校内研修プランの見直しと今後の取組」

【受講者の感想から】
・カリキュラム・マネジメントが校内研修と結びつくことが分かり納得しまいした。他校の先生の話を聞き、共通する部分もあり、これからのことを考える良い機会になりました。学校の課題をもう一度見直し、できることから取り組んでいきたいと思います。
・今回の研修を通して学校だけでなく、各教科や学級の中でも意識して取り組んでいく必要性を感じました。今後は、カリキュラム・マネジメントを意識しながらカリキュラムのPDCAを繰り返し、子供が主役となる学校(学級・授業)づくりに生かしていきたいです。
・目標の共通理解や多忙な先生方に配慮した無理のない研修計画等、チームとして学校全体で取り組むことの大切さを改めて学びました。自校でも、他の先生方の声に耳を傾けることを忘れずに、学校課題解決のための方策を探していきたいと思います。

C28「見方・考え方」を働かせて育成する!小学校図工・音楽科講座

8月17日(木)~18日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目は、文部科学省 教科調査官の小林恭代氏を講師に、図画工作科の講義と造形遊びの演習を行いました。2日目は、音楽科の講義と音楽づくりの演習及び造形と音楽のコラボレーションの演習を行いました。

【講座内容】
1日目:講義「図画工作科における指導と評価の一体化」
    演習「「造形的な見方・考え方」を働かせて資質・能力を育成する造形遊び」
2日目:講義・演習「「音楽的な見方・考え方」を働かせて資質・能力 を育成する表現活動」
    演習「造形と音楽のコラボレーション」
    協議「これからの図工と音楽の授業づくり」

 

 

・「正解がないから失敗もない」という言葉通り、制約がないとこれだけ自由な発想が次々に生まれるのだなと身をもって実感することができました。
・図工、音楽の授業作りについて、目標の立て方や評価の仕方など、演習を通して、知的障害のある児童の資質能力を育成するための授業作りについて考えるヒントをいただきました。
・音楽科と図画工作科の力だけでなく、様々な教科の要素を横断的に身に付いていくという視点をもって指導にあたりたいと感じました。
・講義・演習の内容がとても具体的な事例であったため、自分のクラスならばこうやってみよう、こんな教材を用意してみよう、この場面の表情や動きを見れば評価につなげられそうだ、今までこの視点が足りないから評価につながらなかったんだなどと、授業改善の視点を得ることができた。

D11 今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座

 8月17日(木)、今日から始める学級(HR)集団づくり研修講座が開催されました。受講者は、小学校6名、中学校9名、高等学校8名、特別支援学校3名、その他3名、聴講2名の合計31名でした。実践発表では、五所川原市立五所川原小学校 教諭 山口 星先生に「教育相談アプローチによる学級経営実践」と題して、アサーションの考え方を基本とした研究と実際の学校現場での実践を発表していただきました。実際に受講者がグループ・アプローチをやってみることで、子供の気持ちを体験することができたのではないかと思います。文教大学 教授 会沢 信彦先生の講義・演習「より良い学級(HR)集団づくり」では、心のピラミッドやアドラー心理学など教育心理学の視点から、安全・安心感のある学級づくりについて学ぶことができました。会沢先生のお人柄や他校種の先生方との話し合いなど、楽しい雰囲気の講義・演習で、受講者にとって有意義な時間となったようでした。

 

 

【受講者の感想から】
・山口先生の実践が大変参考になりました。やはり子供との信頼関係を築き、実態を把握していくことがとても大事だと感じました。ミニ教育相談や振り返りジャーナルなどを継続されていたということで、私も取り入れてみたいと思います。また、集団作りの順序性も大事だと分かりました。自分の学級の段階を見極めて指導すべき項目を把握していきたいと思いました。どんな集団を目指すかのゴールをしっかりと見据えて、学級の集団づくりに励んでいきます。
・様々なことを学ぶ良い機会となりました。講義の中で、グループでの意見交流もあり、他校種の先生方とも話ができて、校種によって捉え方も違うことがあるのだと気づくことがありました。より良い学級集団づくりが主体的・対話的で深い学びにつながることを表した図が大変分かりやすかったです。生徒一人ひとりの安心・安全の確保、集団の雰囲気づくりが学力向上につながることを確認できました。教員として心のピラミッドを意識して教育活動に努めることを意識したいです。

D12 今日から始めるグループ・アプローチ研修講座

 8月16日(水)にD12今日から始めるグループ・アプローチ研修講座を開催しました。聖徳大学教授 鈴木由美 先生による講義・演習では、「zoom」や「間違い探しゲーム」など様々なグループ・アプローチのプログラムを紹介していただき、教師一人一人が児童生徒の視点で活動することができました。受講者から寄せられたアンケートには、夏休み明けに実践したいという、たくさんの感想をいただきました。
【受講者アンケートより】(一部抜粋)
・いろいろな対人関係ゲームを知るだけでなく、脳科学と関連させた講話内容がとても興味深いものでした。 ゲームを実践した時に気付いた自分の内面や気持ちを、今後の実践に生かしていきたいです。
・様々なグループアプローチを実践することで、自分がHRで実施する際はどのように声をかけたいか、どのようなルール作りが必要かを考えることができました。
・今回のゲーム「かぶっちゃやーよ」や「いろいろビンゴ」など夏休み明けに実践してクラスの雰囲気をもっと打ち解けたものにしたいと思います。

 

 

センターセミナーⅡ

 8月19日(土)にセンターセミナーⅡを開催いたしました。
 県内各地の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、教育事務所など先生方53名が参加されました。
 星槎大学大学院 教授 阿部 利彦氏を講師に迎え、「もっと聞きたい!授業のユニバーサルデザインVol.1 ~あらためて『視覚化』を考える~」という内容でご講演いただきました。
 講演を通して、授業のユニバーサルデザイン化の視点でこれまでの授業実践を振り返り、明日からの授業改善につなげるためのヒントをたくさん得られる時間となりました。また、セミナー後のアンケートでは、参加者から大変実践の参考になったという声がたくさん寄せられました。

 

【参加者からの感想】
・様々な実践を見て、「視覚化」の工夫について自分なりの活用方法がわかりました。
・改めて自分の授業を振り返るきっかけになりました。教師の伝え方を工夫すること 
 で、生徒に分かりやすくなるだけでなく、生徒の思考にも良い影響が見られると感じ
 ました。
・国語の授業を例に視覚化のテクニックをたくさん聞くことができて大変参考になりま
 した。「これはあの授業でも使えそう」と具体的にイメージすることができました。
 生徒との日々の授業を楽しみたいです。
・「分かりやすく」という視点で考えていましたが、「問いが生まれる」「違う面が 
 見える」「あえて見せない」という視点が参考になりました。
・「ポジティブに見通しをもたせる」ということは意識したことがなかったので、実践
 に取り入れていこうと思いました。
・フリースペースのセルフ視覚化がおもしろいなと思いました。子供たちが自由に表現
 しているところが良いなと。養護教諭ですが、保健室対応でも役に立つお話で参加し
 てとても良かったです。

C16 小・中学校理科授業づくり講座

    8月17日(木)~18日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
 1日目は、理科の授業改善についての講義、実験から始まり、2日間かけて問題解決の力を育む授業づくりに取り組みました。単元の構想、評価規準の作成等、実践的な内容の研修となりました。
【講座の内容】
1日目
講義「理科の授業改善の視点」
講義・実験「問題解決の力を育む観察、実験」
演習「問題解決の力を育む授業づくり(評価計画と単元構想)」
2日目
演習「問題解決の力を育む授業づくり(評価計画)」
協議「問題解決の力を育む授業の在り方」

問題解決の力を育む観察、実験問題解決の力を育む観察、実験

問題解決の力を育む授業づくり問題解決の力を育む授業の在り方

【受講した先生方の感想】
・学習状況調査の結果から、今の子供たちにどんな力が不足しているのかを知ること 
 ができました。思考・判断・表現にも、構想、分析・解釈、検討・改善という要素 
 があり、これから授業を組み立てていくときは、各活動に意識して位置付けていき
 たいです。
・教師が一方的に実験方法を提示するのではなく、子供たちにいろいろと試行錯誤さ
 せてみたいと思いました。
・思考・判断・表現の場面を位置付けた単元計画、評価計画の作成の仕方を学ぶこと
 ができ、とても勉強になりました。
・小学校と中学校の学習内容で、粒子の考え方がつながっていることが分かりまし
 た。
・協議をすることで、新たな視点で指導案を見ることができました。
・協議をすることで、自分自身の授業に関して振り返ることができ、今後の授業実践
 への意欲が高まりました。

C11 小学校算数科授業づくり講座

8月16日(水)、35名の先生方を迎え、標記講座を開催しました。
 「深い学びのある授業」をテーマに、午前はタブレット端末を活用した算数科の授業の講義・演習、数学的な見方・考え方を広げる授業に向けた講義・演習を行いました。受講者は、タブレット端末を活用した算数科の効果的な授業の具体例について学んだり、数学的な見方・考え方の広げ方、指導と評価を一体化させるための授業の在り方について理解を深めたりしていました。
 午後は、深い学びのある授業について、弘前大学の中野博之教授による、講義・演習を行いました。受講者は、中野教授の豊かな実践に基づいたお話しや、見方・考え方を働かせる演習を通じて深い学びを体験し、統合的・発展的に捉える大切さを実感していました。
【講座の内容】
講義・演習「タブレット端末を活用した算数科の授業」
講義・演習「数学的な見方・考え方を広げる授業」
講義・演習「深い学びのある授業」

【受講者からの感想】
・説明する活動において、誰に向かって、何を説明しているのかを明確にすることの大切さを学びました。子どもたちに考える力を付けていくためのこちらの意識や、普段の声がけの仕方など、まだまだ工夫するべきところがあると実感しました。
・対話は一人一人が問題に向き合っていないと生まれないという言葉が心に残りました。自分の授業を振り返ってみると、話合い活動を取り入れてもそこに深みがないことが多々あり、反省するばかりです。説明する側の子どもは、誰に、どこを、どのように説明するのか、そして聴く側の子どもはどこを知りたいのかを明確にさせた上で話合いができるように、改善を図りたいと思います。
・主体的・対話的で深い学びについて考えることができました。長期的な視点をもち、数学的な見方・考え方が子どもの中で統合されていく過程を楽しみながら日々の授業実践を積み重ねていきたいと思います。
・他の先生方と話をしながら考えるという体験をしてみて、とても安心感があると思いました。子どももきっと同じように感じているので、自分の考えを聞いてもらう場面、一緒に考える場面等、子ども自身が動き出す授業を工夫していきたいです。